見出し画像

幽霊の正体

といっても怖いお話ではありません。……たぶん!
私自身ホラーチックな話が苦手ですからね!

脳ってけっこういい加減で、3つの点があるだけで人の顔と認識してしまったり、せん妄なんてまさに、脳が見せる幻影なわけです。
認知症の母にもせん妄があり、いろいろなものが見えていたようです。よく見えない虫を追い払っていたし、天井を見上げては「お父さんが来た」って嬉しそうに言ったり。なので私は、一般的に幽霊というものは、脳が見せる幻影だと信じています。……信じています信じさせて!(切実)

私は小さい頃から超がつくこがわりで、夜は一人でトイレにいけないほど臆病でした。というのも、姉と兄が私を怖がらせるのが大好きで、わざと私にホラー映画とか見せて、めっちゃ怖がるのを楽しんでいるふしがありました。許さない……。
兄なんて、そのホラー映画に出てくる印象的なメロディーをピアノで弾いては「やめてえええええ!」と泣き叫ぶ私を見て笑ってました。許さない……。

まあ、そんな私も、幽霊とか怖がっているわりに、これまで一度もお会いすることなく、今では脳が見せる幻影であると信じて疑っていないので怖くありません!ははは!怖くないったらほんとだってば!

姉も兄も、実家には家族以外の誰かがいる、とよく言っていました。
姉は夜中に、誰かに自分の名前をよく呼ばれていたそうですし、兄にいたってはつい最近まで、二階に誰かがいる気配をずっと感じていて、階段を登る音もよく聞こえていたそうです。ただ数年前からその気配が消えたとのこと。だいぶ古くなった家に見切りをつけて出ていったのかもしれません。兄は一人暮らしなので、同居人がいなくなってちょっと寂しいと言っていました。

いやあ、みんな脳に騙されちゃってかわいそうですね!あはは!
(怖くない怖くない)

でもひとつだけ、脳と関係ない不思議現象が気になっています。
それは母がすでに認知症になり、実家で兄とふたり暮らしをしている頃。週に何度かヘルパーさんに来ていただいてたんですけど、そのころ、電話をするたびに何度も母がする話。

「家の中に火の玉が出たの!キッチンの方からふわ~って飛んで、テーブルの上でパッと消えたの。あれはなんだったのかしら……」

私は、認知症が見せる幻影だと思っていたのですが、月に一度の母の通院と家の掃除のために実家に帰ったとき、玄関に置いてあったヘルパーさんの報告ノートを読んで驚きました。

「本日、キッチンから火の玉が出て部屋を飛び、お母様と一緒にそれを見ました。お母様はその火の玉のことをとても気にしていらっしゃいました」

ちょーちょーちょー、ヘルパーさんも一緒に見てるや~ん!!!
せん妄ちゃうや~ん!!!

そのあと、その火の玉がなんだったのか、母と現場検証したり姉と火の玉談義を交わしましたが、結局いまだに謎のままです。
これはきっと、科学的なアレですよね?
そっち方面の有識者の方からの回答をお待ちしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?