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「コスパ」「タイパ」時代に労働組合を考える

今日ニュースで改めて感じたんですが、
特に若い世代の方には「コスパ」「タイパ」がすごく重要な価値を持っているんですね。
ここで「若い世代の方は」と考えてしまう辺り、自分も歳をとりました(笑)。

そこで今回考えてみたのは、
「労働組合ってコスパやタイパの観点から見た時どうなんだろう」
ということなんですね。

一見、労働組合とはコスパやタイパと相性悪いです。
労働組合とは従業員で集まって会社と交渉し、賃金や働き方の向上を目指す組織です。
そこではすぐに、手軽に賃金が上がるわけでもないし、理想通りの職場が実現されるわけでもないです。
こうなると、今はやりの転職の方がコスパやタイパと相性が良さそうですね。

でも考えてみたんですが、労働組合とは、働くコスパやタイパを上げることのできる存在なんではないか、とも思います。
例えば、今話題の春闘。働く人の賃金について労働者の集まりの労働組合が会社と話し合います。
この話し合いで賃金が上がれば、今の仕事にそそぐエネルギーや時間に対しての対価が上がることになります。
まさに、労働組合が仕事のコスパやタイパを上げることになるのです。
労働組合の役割は賃金の交渉だけにとどまりません。仕事のやり方や交渉します。よりコスパ、タイパの良い働き方を現場から発信することもできます。この面からも、労働組合は仕事のタイパやコスパを上げることが出来るのです。

そして、筆者が思うこと。
それは、労働組合をつくったり労働組合に入って活動したりすること=労働組合活動自体が、案外タイパやコスパが良いのではないか、ということなんですね。
人を集める、人を動かす、会社の経営状態を知る、従業員の声を集める、組合の考えを伝えて理解を得る。
そうした組合活動は、かなり濃い密度で、コミュニケーションや仕事を学ぶことが出来ると思うのです。

タイパ、コスパの時代だからこそ、労働組合に関心を寄せてみませんか。

ちょっとでも労働組合が「気になる」って思ったら、ぜひ、日本最大の労働組合「連合」のサイトもご覧ください。
日本労働組合総連合会(連合)ホームページ (jtuc-rengo.or.jp)

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