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私たちは所属にこだわりすぎている?

日本人が海外で、自分の会社を説明するとき、“I belong to ~company.”という言葉を選ぶ日本人が多く、それに対して外国人は違和感を覚える。という話を聞いたことがあります。

個人的「働き方改革」に着手しようとしている私。そこで最近思うのが、「会社にこだわらなくてもいいよな」ということ。

幼稚園、小学校、大学…私たちは、物心ついたときから、どこかしらに所属していました。それは疑いようのない当たり前のことでもあり、安心材料でもありました。

大学を卒業し、すぐに就職しないで、海外留学をした私。卒業したのが3月で、留学したのは5月なので、その間の期間、はじめて「どこにも属していない私」になったけど、なんだかふわふわとした根無し草のような、良く分からない不安があったことを覚えています。

そして、就職。当たり前のように会社に「所属」して、仕事を始めました。もともと、仕事に生きたい!と思っていたし、好きなことを仕事にしているので、やりがいもあるのだけど、でも、最近疑問が大きくなってきたんです。

仕事は人生の大部分を占めているけど、これを私の人生にしてしまうのは違う。私は私という個人だし、やりたいことも、興味があることもたくさんあります。特に最近は、映像に関わらず、目移りしてしまうほど興味のあることがある。そんな時、会社という、安心感を与えてくれる場所が、障壁にもなってしまっているなと感じました。

そこで今魅力を感じているのは、会社に所属せずに、プロジェクトの一員になるという働き方。興味のあるプロジェクトに参加して、そこで得た気づきを別の場所に還元していく。そうしているうちに、自分の個性も磨かれ、だんだん生きることと働くことが混ざりあっていくのではないかと思うのです。

例えば私は、すごく応援しているゲストハウスがあります。ビジョンに惹かれるお店があります。一緒に働きたいなと憧れる人たちがいます。盛り上げたい街があります。エンタメにはいつもワクワクさせてもらっています。

「所属」することが重くても、何かで力になることはできるかもしれない。そして、やりたいことがいっぱいあるのに、「所属」を求めて一つしかできないのはもったいないよなと思う訳です。

でも、手当り次第に何かをやろうとしても、中途半端にしかならない懸念もありますよね。そうならないためにも、「こういう生き方がしたい」「こういう人と働きたい」「こんなビジョンが描けるプロジェクトをしたい」というビジョンを明確にしていかなくてはいけないなと考えています。

「その仕事は新しいか」「その仕事は楽しいか」「その仕事は誰を幸せにするのか」

これは、小山薫堂さんが仕事をするときに常に自分に問いかけることだそうです。

こんな風に、何か働くことに「軸」があれば、私たちは所属を持たず、もっと自由に、生きるように働けるのではないかと思っています。

自分がだれかの役に立てる自分になることが大前提ではあると思うのですが、こんな働き方を目指して行動していこうと思った2018年1月でした。

※お写真は、Keisuke Haradaさん。ネコみたいな自由気ままな生き方に憧れているのと、雪の街の美しさに惹かれて選びました。電柱って賛否あるけど、わたしは好きな景色だったりします。


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