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明るく楽しくすこやかに、うつ病ライフを送ろう!

「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」を読みました。

きっかけは、YouTubeの要約動画をたまたま見たから。

うつになりがちな人、うつになりそうな人、うつから抜け出しかけた人、うつがぶり返す人、そんな人が身近にいる人に読んでほしいし見てほしい。
感想メモ代わりに、自分のうつ経験を書いていきます。

うつになるとどうなるか?
文字が読めない、ずっと横になっていた記憶しかない、あたりまえのことができない、などと書かれています。
私にもあてはまります。
1か月ほどひたすら寝ていました。人間はよくあんなに寝られるものなのだなあと思います。
なにか食べないと起きられないんだけど、何を食べたいのかわからない。
お風呂にも入れないまま、ふらふらしながらやっとの思いでお店に行って、栄養バランスめちゃくちゃなものを買った記憶がぼんやりあります。

うつ病の底を抜けたら、うつ病の原因をつきとめ、原因を避けて生きる
同じ轍を踏まないために、過去を振り返りその原因となるものを自分の人生から取り除くこと。
私の場合は、すでに辞めた職場ですが「身近な人に振り回された」「あまりにも期待値を上げられすぎた」「忙しすぎた」「相談しても改善してもらえなかった」「やることなすこと駄目出しされた」「手伝わせる割には必要な情報を教えてもらえなかった」「コロナ禍で憂さ晴らしできる場がなくなった」といったところです。

もともと出世とか興味ないですが、また働くなら、達成感とかやりがいとか要らないので、感情の波が上下しない環境でゆるやかにやりたいですね。
本書では「村人A」つまり名もなきサブキャラとして生きることを提案しています。

うつ病になる前の自分にはもう戻れない
本書では「老い」に近いものだと説明しています。
たしかにそうだなと腹落ちする表現でした。
いちばんつらい時期は、全身に鉛をつけられて水中に沈められたかのように体が動きませんでした。今はほどほどに歩けますが、それでも周りの人に比べたら速度は遅いです(私昔は歩くの速かったんですが)。突然どっと疲れたりもします。
かんたんなことがおぼえられない、こたえられない、人の話が頭に入ってこない、文字が頭に入ってこない、ということも最近は減ったにせよまだしばしばあり、「認知症なのかな」と考えてしまうほど。

(うつで休職する人の会社の人事担当は、必要事項を文書かメールで送ってほしい!電話だとほんとに話がわからないの!「わからない」と言う力もないの!)

学業がものすごくよかった私がこうなるとは予想すらしていませんでしたが、お年寄りが「若い頃はよかった」ってこぼすようなもの、とは言い得て妙だなと。

うつ病になる前の自分に戻ろうとしてはいけない
「老い」を受け入れるように、自分の「うつ」を受け入れる。戻ろうとすると焦ってまた再発してしまうから。
考え方や生き方を変えることを提案しています。以前の自分を手放し、今後の人生は「常識」や「普通」にとらわれることなく生きようと。
要約動画のほうでは、「なぜそこまで割り切ることができるのか?それはどん底まで落ちきったからだろう」と補足しています。

私は、十数年前にもうつ病で通院したことがありましたが、働くことはほとんど途切れず続けていたため、社会へのつながりは断絶することはありませんでした。
今回は、復職と休職を繰り返しながらも通算1年間働かずにいたため、「一度死んだようなものだし今の時間はおまけだな」と思っています。
ものが多い部屋に住んでたころ、引越を機会に身の回りのものをかなり処分したときは、「こんなに勉強したのに何も身についていないのでは」と虚しい気分になったのですが、今回は、もう、この業界には決して戻らないぞと割り切って、全部全部捨てました。
そこに付随する人間関係も、特につなごうとしていません。かつては飲み会が大好きで、「苦手な人がいなそう」「誰とでもうまくやっていけそう」と言われた、人当たりがよく社交的なはずの私はもういません。

私の境遇について、「せっかく正社員になれたのに」「せっかく高待遇だったのに」って言う人もいます。やかましい。これからは、違った生き方をします。自由!自由!(手拍子)

「社会の森に帰るのか?森の外で暮らすのか?」をテーマにしたこちらの動画も通じるものがあっておすすめです。
私はもう、森に帰れる気がしません。
ランチタイムの街中で、サラリーマンの皆さんが談笑しながら連れ立って歩いているのを見て、生き生きしてるなあいいなあとは思うけれども。もう戻りません。

うつを受け入れ、無理せず、ゆるやかに生きていくのもアリ。
うつ病患者だからといって、鬱々と生きていかなくていい!
明るく楽しいうつ病ライフを送ります!

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