初期不良との闘い:中国 vs 日本、どちらがストレスフリー?
日本にいたころ、初めて当たり外れの存在を実感したのは、富士通のノートパソコンをネットで購入したときでした。
開封して電源をいれたのですが、スクリーンに何も表示されません。
よくよく見ると、うっすらと起動画面が表示されてますが、注意して見なければただの真っ黒な画面に見えます。
これは、液晶のバックライトが切れているという初期不良でした。
今まで、購入したものが使えなかったという経験をしたことがなかったので、むしろ新鮮に感じました。
さて、こういった初期不良や保証期間内のトラブルが頻発するのが中国です。
もちろん、年々トラブルは少なくなっている印象があります。
でも、日本と比べれば、まだまだ問題は多く、面倒ごとは避けられません。
とはいえ、日本と中国とを比較すると、中国のほうが圧倒的にトラブル時のストレスが少ないです。
では、すこし例を挙げて説明しましょう。
前述の富士通の液晶トラブルですが、これを解決するためにかなりの時間が必要でした。
まず、サポートに電話します。繋がるのに30分以上は待たされました。
そして、症状を説明すると、お約束の「電源ケーブルはキチンと接続されていますか?コンセントに差し込んでいますか?」という、こちらを規格外のウッカリさんと決めつける質問をされます。
そこから、さまざまなことを試させられます。それに1時間ほど取られます。
その上で、やっと交換となりました。
このトラブルに関して顧客である私には何の罪もないにもかかわらず、最後には「ありがとう」と言いたくなるのはなぜなんでしょう。
それはさておき、中国ならどうなるでしょう。
トラブルがあった場合、購入先にメッセンジャーで初期不良と伝えて、写真を撮り状況を送ります。
すると、相手側が運送業者を手配してくれますので、業者が来たら渡します。交換の場合は同時に発送されます。
返金の場合は、商品が相手に届いたら処理されます。
所要時間は5分程度です。
安いものであっても、高級品であっても簡単に返品できますし、7日以内であれば無条件で返品できるという約束事もあるので、中国のトラブル対策はとってもスムーズです。
このお手軽さが、トラブル時のストレス軽減に役立っていると思います。
中国のトラブったら即交換というシステムは顧客にとっても、スタッフにとっても企業にとっても良い方法だと思います。
顧客はすぐに対応してもらいたいわけですし、スタッフも顧客の要望に応じることができるならストレスを減らせます。
何よりも、不良品が多少出ても交換できるということは、製品管理にそれほどシビアにならなくてもよいってことですし、企業にとってもストレスを減らせるはずです。
これを適当だと言う人もいますが、中国でもの作りをしたことがある私からすると、非常に合理的な考え方だと思います。
もちろん、日本式の完璧主義も悪いとは思いません。
でも、ハズレを掴まされた上に、時間までとらされる現行のシステムは好きにはなれません。
それはそれとして、中国でも日本でも同じサービスを提供している企業があります。
それはAppleです。
Apple製品はトラブっても、電話1つで問題解決できますし、もしAppleの公式ショップが近くにあれば、即日対応もしてもらえるでしょう。
しかも日本で買った製品も中国で対応してもらえますので、わたしのような外国人にも安心です。
それで、Appleを選ぶというのもストレスを減らす方法ですよ。
初期不良やハズレを完全に無くすことはできないので、自分なりの方法を考えておくのは良さそうですね。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日〜