中国ではVPNは違法だよって高校生に突っ込まれたお話
中国の高校で日本語を教えだして4週間が経過しました。
4週間は、良くも悪くも慣れるのには十分な時間です。あるクラスはわたしにもわたしの授業にも興味津々ですが、もうひとつのクラスは崩壊気味です。
そもそも、疲れて切っており学ぶ意欲もないクラスでしたので、自分が責任の感じるべきなのは20%くらいだと思ってます。
まぁ、それはさておき・・・・
わたしに興味津々のクラスでの出来事です。
授業中に調べ物をしたくてスマホを使い検索をします。それを見ていた高校生が「先生、XとかYoutube 中国で見られないでしょ?」と聞いてきます。
それで「VPNを使えば見られるね」と答えると、高校生たちは「先生、やめたほうがよい。中国ではVPNは違法だし、国外のサイトは見たらダメだよ」と言います。
まぁ、わたしは法律に従う善良な市民ですが、世界と繋がるのは自分の権利だと思うので、ジャパニーズスマイルを浮かべて何と答えようかなと考えていると・・・
学生たちは「先生、マジで気をつけたほうがよい」と主張します。
そして、彼らは「先生が捕まったら困るしな〜」なんて嬉しいことを言ってくれます。
それで、使い方には気をつけるねと彼らに話すと、ちょっと不満そうに「使わない方が良いんだよ」と言います。
そして「先生、どこのVPN使ってるの?」と聞いてきます。それで、UCSSという韓国企業のVPNを使っていると説明します。
すると、学生たちは値段はいくらなのかとか、アプリは何を使ってVPNに接続しているのかと質問してきます。
わたしは簡単にUCSSのサービスを説明すると、高校生たちは「高いな〜」と言いながらも真剣に説明を聞いていました。
中にはメモを取る学生もいて、普段の態度との違いにちょっとビックリしました。
それで、まさか君たちはVPN買わないよねと聞くと、彼らは悪そうな顔をして「買いません〜違法ですから」と笑います。
はい、中国ではVPNは違法ですから気をつけましょうねと私からも念を押しておきました。
狐と狸のだまし合いみたいな会話になってしまいましたが、これが中国におけるわたしと高校生の日常の一部です。
さらに、彼らから日本人は中国のWEBサイトを見られるのかと聞いてきます。
それで、恐らくほぼすべてを見ることができると思うけど、bilibiliとかは閲覧できないと思うよと説明すると、彼らは「それはずるいなぁ」と笑ってました。
確かに、自分のすべてを相手にさらけ出しているのに、相手側の情報を得られないのはずるいと感じるのは理解できます。
でも、見られないようにしているのは誰かを理解してもらいたいです。
彼らは、来年の9月には日本へ留学する予定です。
その時に、日本で得た自由についてどのように感じるのか。そして、今まで守られていたこと、もしくは制限されていたことについてどのように感じるのか聞いてみたいと思いました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!
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