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中国人お家芸?丸投げと突然の仕様変更にウンザリした日本語教師のお話

ちょっと面倒くさいことが起きたのでご紹介します。

まずは、プロフィール紹介。

わたし、日本語教育歴約10年の日本人。一応大学の副専攻は日本語教育。教案や教材作成に数年関わってきたので、こだわりは強め。

N先生、イケメン。日本語はまあまあ。日本語レベルは良い意味でN2。つまり、いくらか専門的なことでもコミュニケーションできる。教師としてのレベルは不明。

A子、高校生。ひらがなが可愛いと思って日本語を学ぶ。N1受験済み。まだ会ったことない。N先生の学生。

さて、会社から連絡があり、N先生が担当しているA子さんの授業をしてほしいと言われました。引き継ぎには「まるごと(中級)」と書いてあります。

それで、わたしはカリキュラム通りに授業を準備していました。

しかし、授業前日の夕方に突然N先生よりメッセージが届きます。そこには「作文指導」をお願いしますと書いてあります。

しかも、教材もないとのこと。わたしの好きにやってほしいと書いてあります。つまり、ただの丸投げです。

そもそもN先生とは世間話くらいしかしたことがないので、仕事を丸投げされるような間柄でもありません。

それで、少なくとも、もう少し詳しい情報を提供してほしいとメッセージを送りました。

すると、A子さんはN1に合格しているので、心配ないと返信が。

ここも意味不明。なぜ学習者のレベルがN1(最高レベル)だと教師側に心配がなくなるのか?

学習者のレベルが上がるほど準備は大変だぞと。

それで、作文指導はいいけど、こちらから作文課題を出して、目の前で添削するという方法で良いかと返信すると「いいえ、美しい日本語を使えるように指導してください」と言います。

加えて「高質な言葉や綺麗な文をかけるように」指導してほしいと。

高質ってなんやねん!!!

綺麗な文って芸術かと突っ込みたかったのですが、大人なので「作文指導と語彙指導は違います。綺麗な文とは文法的に正しいという意味ですか」と返信。

すると「いい言葉と美しい文の作成を教えてください」と・・・。

N先生は、こちらの質問には答えずに、自分の主張を繰り返すタイプであることが判明。最近、何処かで見たなこの風景。

それで、あなたの言っていることは作文指導ではないですねと返信すると、同じ内容を違う言葉使いで何度も送信してきます。

こちらも、ちょっとウンザリして「作文指導と、語彙の指導、さらに文法チェックは違う話です。どちらの指導をしてほしいのですか」と聞くと「語彙と文法は作文の鍵です」と返信が。

語彙と文法が重要な要素なのは、その通りです。

使える語彙が多ければ多いほど、また表現の幅が広ければ広いほど良い作文を書くのが楽になります。しかし、それらは材料に過ぎません。

作文の鍵は手持ちの語彙と表現力を駆使して、要求に応えつつ、できるだけ論理的に書くことです。

でも、その話はすでにしたにも関わらず「恐縮ですが、わたしの意見は・・・」と長文で同じ主張を繰り返します。

それで「はいはい。あなたがしてほしいのは語彙と文法の指導ですね」と心の中で思いつつも、原稿用紙だけは準備しておいてくださいねと返信しました。

そもそも、授業前日の夕方に突然のカリキュラムの変更をしたわけですから、申し訳ないから入るべきなのですが、そんなこともわからないポンコツの相手をしないといけないとは残念です。

ただ、無茶振りや突然の仕様変更は中国のお家芸なので、しかたないかと思いつつも、こんなことでは学習者、つまりお客さまを満足させることは難しいでしょうし、希望を叶えるお手伝いもできないのではと思います。

心の声が、つい漏れてしまいました。

とりあえず、今から2時間の作文指導、加えて綺麗な文章を書く方法を教えてきます。

もし2時間で綺麗で美しい文章を教えてくれるんだったら、自分が受けたいわ。マジで。

疲れる・・・

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。また明日

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。