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日本人上司は「気まぐれ・頑固・そして曖昧」と嘆く中国人にビジネス日本語を教えた件

先日、とある中国人と一緒にビジネス日本語を学習しました。

この学習者さんはZさんで、とある日本企業に勤務しています。上司は日本人男性で、上司とのコミュニケーションに悩んでいます。

ZさんはN2もしくはN1に合格できないくらいのレベルだと思います。ですから、わたしとコミュニケーションするにあたり日本語にほぼ問題はありません。

また、性格は明るく話すのも好きなので、日本人から好かれるのではと思うのですが、本人は「上司とかみ合わない」と言います。

その理由について質問してみますと、心当たりあるなと反省する結果になりましたので、ここでご紹介します。

理由をまとめますと・・・気まぐれ・頑固・そして曖昧となります。

Zさんの日本人上司はとっても気まぐれ

Zさんの上司は頻繁に指示を変更するそうです。

しかも、最初に出した指示を忘れていることも良くあるようで、Zさんは、そのたびに混乱すると言います。

例えば、トラブルが起きた機材を本社オフィスに送るようにと指示していたのに、次の日には現場に見に行くと言ったりします。

問題は、最初に出した指示を忘れていることや矛盾を指摘すると、上司が不機嫌になることです。

Zさんは、指示がたびたび変更になるので振り回されるのが嫌だと言います。また、指示が変更になるのを見越して作業を後回しにしているときに限って変更にならないのでモヤモヤすると言います。

Zさんの日本人上司はとっても頑固

Zさんの上司は物忘れも良くしますし、ミスも多い人のようです。

それを指摘しても、ミスを認めようとはしないそうです。むしろ不機嫌になったりするので困ると言います。

さらに、自分の好き嫌いを明確に示すので、Zさんは嫌われたら何を言われるのかわからないと不安になるそうです。

また、自分のルールを押しつけてくることが多く、話しても理解してもらえず、むしろますます意固地になるので辛いと話します。

Zさんの日本人上司はとっても曖昧

さらにZさんの上司は「〜かもしれません」「〜のようです」「〜そうです」など推測表現を連発するので、理解できないとZさんは思っています。

わたしはZさんに中国人もそうだよねと言うと、そうなんだけど頑固なのに推測表現を使われるとモヤモヤすると言います。

確かに、普段は強い意見を述べてくるのに、仕事の指示やフィードバックにおいて曖昧表現を使われるとなんだかな〜と思うかもと感じました。

日本語教師であるわたしの結論

Zさんの上司にお目にかかったことはありませんが、二人が会話している様子を想像できてちょっと面白く思いました。

授業では本音と建て前、そして婉曲表現について説明したあと、一緒に角が立ちにくい事情説明の方法や、指示の再確認の方法を練習しました。

今後、Zさんの日系企業でのビジネスが順調に進むことを願っております。

そして、中国企業で仕事しているわたしのボスは中国人ですが・・・中国人もかなりの確率で、気まぐれ・頑固・そして曖昧ですよ。

その話はまた今度!

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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