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クレームを入れたらコンビニが潰れた話しを読んで中国みを感じたお話

ニュースアプリをぼんやりと眺めていたら、次のような記事がありました。

さすがにこれはダメだろうとクレームを入れたら、本部からテコ入れが入り、結局は閉店してしまったコンビニのお話しです。

この記事で紹介されている男性、クレームを入れることでサービスの質に問題はあったけど便利に使えていたコンビニを失う。働いていた人たちも職場を失う。恐らくフランチャイズ契約を切られたオーナーもがっくりと、誰も幸せにならない結末になってしまいました。

ある程度、見過ごすことが便利に暮らすコツなのかもしれません。

さて、この記事を読み終わり「これって中国で暮らす自分だ」と思いました。様々なサービスや商品が提供されていますが、どれも満足できるというレベルには達しません。

そこそこのレベルであれば、まだマシで「モノを売るレベルではないぞ」ってお店もあります。数年前、友人がネジを買いに行くと金物屋に行ったら、様々な大きさのネジ、しかも錆びているものや、ネジではなく釘も一緒にザックリ入っている箱を渡されて必要な物を選べと言われたことがあります。

彼は5本ほど使えそうなネジを選ぶと、5元と言われ値切って3元で購入しました。でも、どうみてもそれってゴミ箱だろうと思うのですが、中国生活に長い彼は、言ってもしかたがない。ネジが見つかって良かったんだといいます。

そんな感じですから、モヤモヤする暮らしを強いられます。

でも中国が日本と決定的に違うところは、クレームをつける先がないってことです。もちろんお店によってはお客さま相談窓口のようなものがあります。ネット通販でもチャットでクレームを言うこともできます。

しかし、表面的には「すいません」と言いますが、改善されることはほぼなく、以降検討しますとか、商品の不良であれば、返金しますので返品してくださいと言われるだけです。

不良品を返品したら、さらなる不良品が送られてくるというのは良くあるお話しです。わたしは最近、不良品がでたら交換は選ばず返金にし、別のお店から買うようにしています。

もしわたしが意固地になって、状況を改善しようと無理をすると、このコンビニにクレームを入れた人のように生活が不便になります。こちらが悪くなくても出禁になることもあります。ウザい客を相手にする理由は相手にもないのです。

ですから見逃せるなら、どんどん見逃して暮らしていくのが中国生活の秘訣なのでしょう。中国暮らしを続けるなかで、いろいろな不都合や理不尽に直面しますが「いいよ、気にしてないよ」と流す習慣がついたように思います。

またきっと、わたしの適当な所も人民の皆さんに見逃されまくっているはずです。わたしは自分なりに誠実に仕事をおこなっていますが、もしかすると同僚やボスを満足させていないかもしれません。また、変な中国語を使い苛立たせてるかもしれません。

それでも、特にクレームが入ることはありません。そんな暮らしをしていますので、日本に帰って細かいことを言われまくると、ストレスで爆発するのではないかと不安になります。

どこに住んでいても100点はない。完璧な人間も、完璧な社会もないってことはわかっていますが、わかっていても正しく振る舞えないのも不完全なわたしたちの特徴。どこにいても不都合から自由にはなれないんでしょうね。

そんなことを考えてました。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。

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