店長とサシ飲み

今月約10年以上勤務した会社をやめる。
コロナ禍の影響で会社では、はっきりと飲み会、送別会、歓迎会が禁止されている。
送別会がされないのは少し寂しかったが、仕方ないとあきらめていた。

しかし、店長が飲みに誘ってくれた。
店長とは、一緒に何回から飲みに行ったことあるが、二人きりで飲みに行ったことはない。はじめてのサシ飲み。誘ってくれたことは嬉しかったが、うまく話せるか少し不安だった。

実際飲みに行く、意外と気まずい感じにもならず、うまく話すことができた。
わりと言いたいこと言えて、店長も関心をもって話をしてくれた。
男はプライドのかたまりで年齢やキャリア重ねるとなおのこと。しかし店長は、弱い部分や悩んでいることを話してくれた。
店長に比べると俺は、10歳ぐらい年齢が下で、年齢や実績や年収も下。ここまで、下の人間に話せるなんて、ありがたくて嬉しかった。

こんな素敵な店長と離れるのかと思うと、やめること取り消してもらおうとかなとすら思った。自分で考えて決断したくせに。最高に店長から『頑張れ』『応援してる』という言葉をもらった。

嬉しくもあり気持ちになり、後には戻れない気持ちにもなった。ほぼ初めての転職になり、これまで経験したことのないような業務をおこない、違う人たちと人間関係を構築していかないといけない。正直やっていけるのか、わからない。

だけど、いつか店長には俺のいい噂を届けられるようにしないといけないと思っている。時間経ったら、今度は俺が店長を誘い、また飲みに行きたいと思っている。