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誰を好きになるか自分で選べない。

人は意識で好きななるのではなく、無意識で好きなってしまうもの。
誰を好きになるのかなんて、自分で選べるようで選べない。だから、好きになってはいけない人を好きになってしまう。

変態もなりたくてなった訳ではない。気がついたら変態になってしまっており、自分の変態から逃げることはできず、向き合っていけないといけない。

自分では好き嫌いをコントロールしているようで、もしかしたら好き嫌いに自分がコントロールされているかもしれない。

そんなこと考えさせられた映画が「友達のパパが好き」
ありふれたラブコメと思いきや、少しゾッとさせられた。

あらすじは、女子大生・箱崎妙子の自宅に遊びにきた、妙子と妙子の母親・ミドリの前で、親友のマヤから妙子の父・恭介のことが好きだと暴露される。

妙子は冗談だと思っていたが、どうやら本気らしくマヤは恭介さんと呼び出し、妙子はマヤに対してドン引き。

後日、マヤは駅で恭介を待ち伏せして、積極的なアプローチをする。
話しながら2ショット写真を撮ったりし、マヤは連絡先まで交換する。ミドリはマヤが恭介に対して好意をもっていること伝えてみると、恭介はまんざらでもない表情をし、ミドリ呆れてしまう。

恭介には愛人がおり、その女性はハヅキ。なんと、ハヅキは恭介の子供を妊娠までしており7週目。そんな愛人問題もあり、恭介とミドリは離婚を決意し、妙子に打ち明ける。妙子は冷静に現実を受け止める。

その後、妙子は両親の離婚をマヤに電話で報告すると、理由も聞かずに無神経に大喜び。

恭介はハヅキに離婚が決まったことを喫茶店で報告していた。子供を産むべきか悩んでいたハヅキは恭介が再婚してくれると思い喜ぶ。

喫茶店を出てところを恭介のの前に、待ち伏せしたマヤが現れ、ビルの隙間に連れ込みキスを強引にする。マヤの勢いに押し切られた恭介はあっさりと一線を超えてしまう。マヤと恭介は公園を歩いていると、マヤは帰りたくないと言い出し、恭介と一緒に逃避行したいと言い出す…


好きになってしまったら、止まらないマヤの行動が破天荒で、観ていて面白くもあり、怖くもなる。マヤは振り切りまくっていて、親友の妙子もマヤを変人扱い。好きになると、居ても立っても居られないというのは、聞くだけだと素敵で応援してたくなるイメージがあるけれど、誰が誰を好きになるか次第。

やっぱり好きになったらいけない人もいる。だけど、人間の脳は理屈より感情を優先する。不合理だとわかっているくせに、あれこれ正当化して、行動してしまう怖い生き物。

理屈で選択できるといいが、そうはいかないので人って面倒くさいなぁと思った。

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