いろいろカルチャーショック。【サーキュラーエコノミー欧州視察】 Vol.1
初日は10時にヘルシンキ効果でアポがあった。電車だと接続が悪いので、レンタカーを借りることにした。極寒のイメージがあるフィンランドだから、道路事情が気になったが、相手に聞いたら「全く問題ない、快適なドライブができる」ということだったので、思い切って車を選ぶことにした。
フィンランド航空の羽田ーヘルシンキ便は夜出発して朝現地に着くありがたい便なんだけど、何しろバカ早く着いてしまう。朝4時に着く予定がさらに一時間早く3時に着いてしまった。レンタカーのカウンターが空くのが7時だから、4時間を空港で過ごさなければならない。幸い、テーブルや椅子などたくさんあったので、SUBWAYを食べたり調べ物をしたりして過ごした。
空港はカルチャーギャップを見られる場所だったりする。
デザインがとにかくすっきりしてるし、余計なポスターとか一切貼ってないことに気づく。洗練されてるなあ。
そうこうするうちに7時にレンタカーがオープン。こちらのシステムは本当に人員削減で合理的になっていて、カウンタースタッフが一人いるだけで、あとはセルフ。鍵を受け取って所定のパーキングに行って自分で車を探し、傷があったら事前にチェック。返却の際はもっと簡単で、パーキングに車を置き、鍵はキードロップへ。以上。
日本のレンタカーの人手が必要な諸々のプロセスは、なくそうと思えばなくせる、ということがよくわかる。
空港から目的地のSaloまでは1時間半なので、途中アアルト大学に寄り道。アアルト大学は元ヘルシンキ工科大学が名称変更、国家的デザイナーのアアルトさんの名前を冠した。
この大学がもう感動ものにカッコよくて、いきなりやられてしまった。実は3日目にアポが入っているのでここではあまり書きませんが、全部の部屋が違うデザインだったり、共有のカフェが居心地がよかったり、日本の大学のイメージとは全く違うのだ。
カフェでコーヒーを飲んでからいよいよSaloへ向かう。リサイクル素材を使ったフェルトのテキスタイルのほか、多目的のフェルトバッグを作っている会社だ。
Jariさんにプレゼンをしてもらいながら、様々な質問をさせていただき、サーキュラーエコノミーについて理解することができた。とても有意義なセッションだった。詳しくは、記事化するのでおたのしみに。
なんと、ランチをごちそうになってしまった。
オフィスから車で10分ぐらいのところで、スウェーデンの名家の所有する歴史的建造物で、ゴルフクラブのクラブハウスになっているところだ。看板など一切出していないし、Googleにも登録されていないので、連れてきてもらわなかったら決して来られない場所だ。
さて、おなかもいっぱいになったところで、お別れの時間。
今回は私が通う法政大学院のひとつ先輩のKさんがJariさん(FinAir)の元同僚で、ご紹介いただくことができて取材が実現した。本当にありがたい。友人の紹介は強いのは世界中どこも同じだ。
来た道をそのまま帰ってホテルにチェックイン。ヘルシンキの街中に入ると、歴史的建造物がしっかり残った趣のある風景で、ああヨーロッパに来たなあと初めて感じだ。今回のホテルは、印刷会社をリノベしたというホテルで、サステナブルホテルとして評価が高い。
時差ボケと戦いつつ、少し休んでフードロスのレストランNOLLAへ。日本から予約したが、たまたまホテルにすごく近かったので歩いて。「O」の看板はもちろん、ゴミゼロという意味で、実際ここちらはキッチンにゴミ箱がないらしく、店にある大きなコンポストに有機ゴミをいれ、契約農家に配っているそうだ。
お店は大繁盛していて、観光客というより地元の人が多い印象だった。フードロスの取り組みについては一切店内では感じることはできない。そういうのを声高に言うのは、哲学として許されないのだろう。このレストランだけでなく、他のお店もそんな感じだ。サステナビリティがもう当たり前のこととして「売り」にしていないのだ。
料理は結構発酵を使っていて美味しい。味は濃いめ。大人数のグループもいるけど、なんでこんなに静かなんだろう。というぐらい静かだ。みんな本当に落ち着いている。
ホテルに帰って、速攻でベッドへ。
実にハードな一日だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?