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試験の点数を追い求める、、、だけでいいのか。

 先日の放課後、職員室で数人の先生と1時間ほど教育談義で盛り上がりました。

コロナ感染拡大の影響で飲み会が全くないので、みんな話す機会に飢えていたのかもしれないな、、と振り返って思います。

こういう、何気ない会話から生まれる先生同士との話し合いは、個人的にはすごく好きです(笑)。

話の内容にはとても考えさせられました。

その内容とはずばり、「試験の点数を追い求めるだけの教育は何か違うのではないか」

話の経緯を大まかに説明しながら、談義の中で出た意見をまとめつつ、自分の考えを書いてみたいと思います。

■進学実績が下がる中での「小テスト」導入の議論。


 熊本県をはじめ、いわゆる地方の学校ほど「国公立大学」重視の傾向があります。

学費が安く、低所得でも通えて、将来の就職の保障もある程度できるから、重視する傾向があるのかなと思います。

私が勤務している高校も例外ではありません。

それゆえ、毎年の国公立大学進学者の数が重視されています。

例年より低くなると、「底上げしなければならない」とピリピリしてきます。

学力を高めるために会議の中で出たのが、「毎日小テストをする」という対策でした。

それに対して「、、、、ちょっと待って!それ今まで授業の中で散々してきましたよ!」という意見。

テストを何回やっても、点数はなかなか伸びてない現状がある。

もっと違うアプローチが必要なのではないかという意見で会議を終えられたそうです。(和私は所用で会議の場にはいませんでした(^_^;))

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■大事なのは「モチベーション」では?


 そして、その意見を言われた先生方を含め、「私は勉強のスイッチっていつ入ったのかな?それはなぜなのだろう?」と経験談をし始めました。

先生たち同士で話していく中で、たどり着いた結論が「モチベーション」という言葉でした。

なりたい職業。
興味のある学問。
学んでみたいこと。
やってみたいこと。

そのあたりの深掘りが必要だし、生徒と一緒に考えていく必要があるよね、と思いました。

同時に、「友人にテストの点数で負けた!とか、そういう仲間どうしの競争も充分モチベーションなりうるよね、」と。

もちろんテストの点数をあげていくために、小テストは必要です。

でも、それだけではいけない。

私の高校の先生が言っていました。

「見えないものが重要。数字はあとからついてくる。」

思えば高校時代、日本史が大好きで、毎週大河ドラマからモチベーションをもらっていました(笑)。

どっちかではなく、どっちもやる。

複合的にアプローチすることが結局大切だな、と思った談義でした。


■大学入試はあくまで通過点。

 そして最後、同僚の先生の話を聞いていて思ったことが、

「大学入試はあくまで通過点」であるということです。

その先生は、「社会に出た時に、どういう人になってほしいか」を軸に日々の授業を組み立てられている方です。

その言葉に私はハッとさせられました。

日々の授業や卒業時の進路をどうするかで悩みがちだけれど、もっと大事なのはその先。

大人になってからどういう人になるか。

本質的で、非常に重要な視点だと、久しぶりに心が震えました。

教師として、まだまだだなと思った放課後の時間でした。

■まとめ ~帰り道の頭の中~

子どもたちにどういう人になってほしいのか。

ぼんやりあるけれど、まだまだ悩みながら仕事をしているな、というのが今の私の現状です。

ただ、向上心や熱意を失った大人になってほしくは無いなと思いました。

落ち込むことはあれど、何歳になっても目がきらきら輝いている。

そういう、自分が情熱を注げるものを見つけてほしい。

心にふっと思ったのは、それでした。

それを求めながら、明日からの仕事、頑張ります(^^)

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