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30歳過ぎて、NY留学した話 #12 -現地での友達づくり

留学生にとって、遊ぶ友達を維持するというのは難しいものだ。それは、友達となる他の留学生は自分の留学時期が終わると帰ってしまうからだ。

私は最初、比較的日本人の友人が多かった。日本人と数人のアジア人だ。だけれど、彼らも皆留学が終了すると、母国に帰った。

その後、アジア人の多くと遊ぶことも多かったが、皆同じであった。増やしても、必ず減る。また、寂しくなる。

「さて、どうしよう。」


私には、私が大学時代からのオーストラリア人の友人がいる。その友人がニューヨークに遊びにきた時に、あるアメリカ人を紹介してくれた。彼女は、完全体のアメリカ人腐女子。BLコミックを読み、毎日アニメを見るか、ゲームをしている。同棲している彼氏は、ゲーマー。音ゲー大好き。10代はDDR(ダンスダンスレボリューション)にハマっていたらしい。彼らの出会いは、ネットのドラゴンボールサークル。私は、彼らの家に月に一度は遊びに行った。

家から1時間ほどかかる場所だったが、月一はそこに入り浸り、大好きなIPA(ビール)を飲んで、ただただアニメを見て過ごす。私は腐女子ではなく、アニメオタクではないが、アニメは普通に好き。そして、彼らは日本のコミックカルチャーやサブカルチャーのことをよく知っており、色々なことを教えてくれた。また、世代が一緒だったので、私が10代の頃に聞いていたアメリカン・ポップカルチャーなどサブカル話題に対して共通事項も多かった。

彼らがニューヨークにいるおかげで、私は飽きなかった。彼らの英語はスーパースラングで、スーパー速かった。一番仲が良い友人の英語が誰の英語よりも一番難しいという環境がそこで生まれた。ただ、めげずに酔っ払い精神でそこに立ち向かった。すごく楽しい日々だった。

また、デーティングアプリが主流だったので、現地に根付いている人ともデートをしたりした。それも楽しかった。長期的な仲良い人が増えて行った。

語学交流のMeetupにも参加した。アメリカはこのMeetupが盛んだった。

今後アメリカに行く人は、使い倒した方が楽しいと思う。

こうして、現地の友人は増えて行った。

それから、ルームメイトにも助けられた。私のルームメイトは、ほとんどの場合日本人であった。オーナーが居住者を探していたので、誰が入ってくるのかいつも分からなかったが、気の合うルームメイトに出会うことでき、アメリカを去った今でも良い関係を保っている。