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「書を通して心が満たされる社会を創造する」理念創筆家 龍和さん

人との絆や志を大切にし、経営者が豊かになる事で企業が豊かになり、日本が豊かになる、と日本で唯一の理念創筆家として活動をされている書家  龍和さんのお話をお伺いしました。

龍和さんプロフィール
出身地:奈良県
活動地域:京都市
経歴:7歳より書をはじめ、中国と日本古来の書法を学ぶ。10歳の頃より、古神道をはじめとする宗教や哲学、心理学を学び、人生の根源的な問いや、よりよく生きるための原理について研鑽を重ねる。2009年、書家として独立。NewYorkで世界的な芸術家たちに邂逅し、大きな岐路となる。自身の10代のころの体験から、企業理念の大切さに気づきを得る。2015年より、理念を毛筆で書く専門家、日本で唯一の「理念創筆家」として活動を開始。理念経営の重要性を提唱し、毛筆理念作成に情熱を注いでいる。独自の芸術観「臨在主義」を提唱し、書を通じて心が満たされる世界を創造するべく、日々邁進している。
現在の職業および活動:書家
座右の銘:1枚の書が世界を変える

「書を通して心が満たされる社会を創造する」

Q1.龍和さん(以下、龍和 敬称略)はどのような夢やビジョンをお持ちですか?

龍和 夢は「書を通して心が満たされる社会を創造する」です。人との絆や志、繋がりによって心が満たされる社会を築きたいです。

僕は古神道を研究していて、そこには言霊という世界があるんですね。「あ」から「ん」までの一音一音に意味があり、私たちひとりひとりの氏名の中にもその人の使命が隠れています。僕の氏名からは「筆を通して、形骸化した世の中を満たしていく」という使命が現れてくるんですね。そのまま使命として使わせて貰っています。

言霊では、世の中の流れも「あ~わ行」で観る事ができます。今の世の中は「ら行」で「混迷・カオス」にありますが、今からの令和の時代は「わ行」の「平和」に向かい、「わをん」の「ん」の「統合」に向かって行きます。令和時代に、僕も書を通して心が満たされる社会づくりに貢献していきたいです。

「目の前にきてくださるお客さんを大切に」

Q2.その夢やビジョンを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

龍和 企業の魂でもある企業理念を書く書家として、理念経営を応援しています。まずは、いま目の前に来てくださるお客様を大切にすることと、大河ドラマの題字など大きなお役目もさせて頂き、日本に龍和という書家がいることを知ってもらいたいですね。そして、世界の人たちが日本に来て、日本の素晴らしい文化に触れて頂けるよう活動しています。

書の活動と共に、「日本胎教協会」を妻と立ち上げました。日本中に胎教を教える先生を養成する協会です。このまま少子化が進むと数年後には北海道の人口が居なくなり、100年後には日本の国がなくなる程、少子化は深刻な状態なんですね。生物学的にも、人間は社会的動物なので周囲と一緒に子育てしないと生きていけないと言われていますが、日本は周囲の人から協力を得られにくく、孤独育児になってしまいがちなんですね。妊産婦さんの死亡原因の1位も、産後うつによる自殺なんです。すごい社会問題なのですがなかなか知られていない現状です。日本胎教協会では、「胎教とはお腹の赤ちゃんによい環境づくりをすること」と定義しています。お母さんの心がリラックスできる環境づくり、社会づくりをしたいと思っています。

「目に見えないエネルギーを大切に」

Q3.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

龍和 僕は、目に見えないエネルギーこそが大切だと思っています。たとえば、仕事前の時間に毎日掃除をしています。学生時代にイエローハットの鍵山社長とご縁を頂いた時に、掃除の大切さを知りました。掃除をすることで、心がきれいになりリセットされるので、何に対しても身が入るのです。

もう一つ大切にしていることは、毎朝、氏神様が祀られる神社にお参りに行く事です。そうすると、絶体絶命のピンチの時でも、必ず助けてもらい、良い方向に向かうんですね。

お参りや掃除を通して、自分自身と対話をし心も浄化され精神統一をする感覚です。きれいな心で人様のお役にも立っていきたいと思っています。

「人との出会いをキッカケにする」

Q4.「書を通して心が満たされる社会を創造する」という、夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

龍和 多くの人との出会いによって、今の夢やビジョンに繋がっています。

子どもの時からヒーローに憧れ「世界を変えたい!」と思っていましたが、何をしたら良いか分からなかったんです。

そんな時、大学の先輩が学生を集めて世の中を変えるという活動をしていて、とても影響を受けました。他の仲間も面白いやつが多く、大学卒業時に仲間3人で事業を始めました。

その後、僕は書の道で行く事を決め、現金6000円だけ握り締め、シェアハウスに転がり込みストリートで書を書きましたが、誰からも全く相手されなかったんです。ある日ひとりの女の子から、「私を観て書いてくれませんか?」と言われ、僕は思いついた言葉を書いて渡したら、その子が泣きだしました。僕が書いた書は「命のバトンをつなぐ」。実はその子のお腹には赤ちゃんが居て、産むか下ろすかを悩んでいたそうで、書を観て生む決心をされたそうです。彼女との出会いから、人を観て書くスタイルで行こうと決意をしました。

他にも、不思議な出会いが多いんですよ。托鉢をしている修行僧の方との出会いは本当に不思議なものでしたし、ニューヨークに呼ばれチベットの世界的な歌手の方とご一緒させて貰ったことで、アートとしての書を書き始めました。

多くの出会いの中でも、妻との出会いと父との別れの影響はとても大きいです。

妻とは出会って2週間で結婚をしました。出会ったその日に、妻から「あなたは運命の人よ」と言われ、最初はドン引きしました(笑)。彼女は有名な右脳教育のモデル講師をしていた人で、右脳は未来から過去に時間が流れるとの事で「11月22日(良い夫婦の日)に運命の人に出会う」と脳の中でイメージしていたそうなんです。その日に出会ったのが僕でした(笑)。そして、僕の方にも妻との出会いにシンクロする事が多くあり、2週間後に婚約に至りました。

その妻の「人間、ひとつの山しか越えられない」という一言が響き、書の道一本で行く決意を固めました。

そして、父との別れです。父は若い頃、仲間と共に有機野菜の農園を立ち上げた人でした。父と共に立ち上げた社長は理念は素晴らしいけど、次第に人間性が崩れていき、飲み歩き社員にパワハラをし始め、父はそこに異議を唱えたことでリストラされてしまいました。僕が15歳の時でした。その父はとても文句の多い人でしたが、書だけはずっと応援してくれていたんですね。亡くなる直前にも「息子は世界へ行く」「どうせやるなら巨匠になれ」などと言われました。親の供養ではないですが、自分が死ぬときに胸を張って死にたい、書家としての自分に期待をしてくれた父の為に頑張りたいと思いました。有機野菜の農家の立ち上げの時の理念が、社長によって崩れるさまを見て、「人間性を大事にする経営者が増えたら幸せな社会ができるんじゃないか」と思い、今の夢に繋がっています。

「働くとは何か?自分で選択する」

Q5.「人との出会いがキッカケ」という、発見や出会いの背景には何があったのですか?

龍和 小さい頃からテレビのヒーローに憧れていました。ヒーロー番組の影響を受けて、次の日には友達と「山で空き缶拾おうぜ」って(笑)。志は今とそんなに変わらないと思いますね。

記者 よく志を変えずに持ち続けれましたね!

龍和 僕は「なんとかなるか」という、楽観的な考えがベースにあると思います。4人兄弟の末っ子なので、末っ子気質なのかもしれません。

末っ子なので、兄たちのことを尊敬もしていたし、反面教師的にも観ていたと思います。親父のリストラと同時期に、兄が勤めていた会社がブラック企業で社長が逮捕された事も重なり、15歳の頃から「働くとは何か?」を考えました。だから世の中の当たり前に染まり切らず、自分で選択することを大切にしたのかもしれません。

自分が何を選ぶか、どっちを選ぶか、人生は決断の繰り返しですしそれで人生も変わります。大事なことを決断するときに、ワクワクする方を選びたいですし、多くの心や志と共に選択をしていきたいですし、心が満たされる社会へ一歩一歩貢献をしたいと思います。

記者 ありがとうございました。龍和さんから、小さいころからのヒーローへの憧れを純粋に持ち続ける素直な心と、人間に対する大きくて深い愛情を感じました。心が置き去りにされている時代だからこそ、人の心や理念が書を通して形化され、人間性を大切にした企業が増える事で、心の満たされた社会の創造につながると思い、今後の龍和さんのご活躍を心から応援しています!

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龍和さんの活動、連絡については、こちらから
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◆書籍(将棋の羽生善治氏との対談の記事):
https://ryou-wa.com/rinen/taidan

◆HP/Blog:

◆SNS:

【編集後記】インタビューの記者を担当した熊倉と吉田です。

龍和さんとお話して、純粋で素直な心を小さいころからずっと持ち続けた人だと思い、とても感動しました。AI時代で人間の外の開発を終わりにさせ、人間そのものが心豊かに生きれる社会を築くときに、龍和さんの様な方が本当に必要となると思いました。ヒーローに憧れる純粋な気持ちを持ち続け、心が満たされる社会を私たちも共に築いていきたいと思います!

貴重なお話を、本当にありがとうございました!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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