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【読書感想文Vol.19】科学的根拠のある最高の勉強法

書店等でよくポップを見かけていたこと、「効率の良い勉強法」探しに一端の終止符を打てることを期待して本を開いた結果、
想像以上の洞察が得られたので共有したく筆を執りました。

自分が出来ていなかったことと、その理由を考察していきます。


効果が中程度以上且つ、自分が出来ていなかったこと

全く自分がとれていなかった、また正反対に効率が悪い勉強法として紹介されていたことをやってしまったことから話します。
それはズバり、

  1. アクティブリコール

  2. インターリービング

の2つ。まずは前者から解説していきますが、やり方はとっても簡単です。

アクティブリコール
❶授業や本など、何かしらの勉強が終わった後に行う
❷板書ノートやメモなどは何も見ず、調べたりもせず、
 白紙から思い出せることを書き出す

これは主に復習の際に使うべきことなのだと感じますが、恥ずかしながら私は一切出来ていませんでした。
やることとすれば再読だったり、問題があれば解き直したり。
後者はまだしも、前者はまんま効率の悪い勉強法として紹介されていたことでショック。

さらにこちらはやってすらいなかった勉強法で、これまたやり方は簡単

インターリービングのやりかた
❶問題集など、1題1題独立しているもの用意する
❷それを順番通り解くのではなく、ランダムに解いてみる

この二つが、特に私が意識できていなかったなという勉強法です。

勉強した気になっていただけ

これら2つの共通点は、勉強している最中に勉強した気がしないということ。

例えばアクティブリコールなら、何も見ず白紙に書いていく際、沸き立つ感情は「思い出せた!」などではなく、「あれ、何も思い出せない。もう忘れた??」です。

本当に何を読んだのか思い出せない。1章でも数千字はあるので当然と言えば当然なのですが、あれだけふむふむと読めていた筈なのに一向に指が動かず、アウトプット出来ない。

ようやく絞り出せたのは1つか2つのキーワードだけ。記憶力のなさに絶望します。

もう一つはランダム学習のインターリービング、やってみると分かるのですが、解いているときの正答率がめちゃくちゃ下がります。

これまた当然ですよね、
方程式のやり方を学んだ直後に方程式問題を練習する
ランダムに数学を学ぶ中で方程式の問題がやってくる

方程式なんて簡単——でもない場合、正答率はどちらが上がるかという話ですよね。

このように、やっている最中は間違いが多かったり、無能な自分を見てしまったりして余り勉強した気がしない。

逆に再読だったり、教科書にマークを付けたりするのって、本当に勉強をした気になるんですよね。

これだけ読んだんだし、これだけ綺麗にまとめたんだし、
絶対にもう大丈夫だろう……という風に。

ただ長期的に見て、勉強になっているのは言わずもがな勉強した気にはならない方なのです。あぁ耳が痛い。

もちろん、5分後にテストがあるなら今言った方法より再読やアンダーライン、丸暗記などは絶大な効果があります。

しかし時間が過ぎると、具体的に言ってテスト等が翌日になった辺りからその記憶割合は逆転、アクティブリコールやインターリービングの方が自分のものに出来ており、長期間になればなるほどその差は拡大していました。

確かに今だけは辛いし、余り勉強している気にならないけど、勉強したことを忘れてしまうことの痛み(しかも忘れているため本人は自覚症状無し)を考えれば、
長い目で見たときに上記の勉強法を使わない手はないと感じました。

研究で○○な事が分かったという報告だけでなく数字、さらにグラフを使った具体例も参照されており非常に説得力があり

さらに主張>具体例>再主張の流れが美しく、読んでいるだけで記憶に残る文章だったりでめちゃくちゃ読みやすく、シンプルに実用書として質も申し分なかったです。

記憶術や、周辺環境の整え方など死角無し

他にも沢山の勉強法がありますが、さらに記憶術、モチベーションや睡眠、運動などの勉強効率を上げる方法とその基準も示されて隙がありません。

調べれば何万の勉強法のやり方が出てくる昨今、もうこれで決着付けて良いんじゃない? ヒットも納得と思える良書でした! 

晴れて勉強法の実用書コレクターからは卒業できそうです。

色々勉強法を調べてもいまいち効果があったと思えない
まず勉強法自体取り入れるのが億劫
資格試験に一秒でも勉強時間を少なくパスしたい

こんな方に大変おすすめです。是非ご一読ください。

今後変えること(個人的な備忘録)

学業の勉強法に、アクティブリコールを加える。
三年後期からだといささか遅い感もあるが、学びは大人になっても続ける所存であるため無駄じゃ無いと思う。

具体的には授業があった日の晩などに、今日学んだことを白紙から思い出す時間を作り、その後復習をするようにする。
後期やってみて、覚えていて且つ継続できていれば「やってみた記事」として投稿する。

ある程度学んだ定期考査の問題や資格試験の問題にインターリービングを取り入れる

この弱点として、まず一通りは学ばなければいけないことが前提条件且つ短所として紹介されていた。
よって、この勉強法を使うときは試験で言えば過去問辺りを演習するときになって使用することとする。

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