モヤモヤした日はメロンパンを作る

メロンパンを久しぶりに作った。
メロンパンってメロンが入っていないって知ってました？

子供の頃からただ何となく、全部のパンにメロン果汁が多少なりとも入っていると思っていた私。
一昨年、初めて友人のパン教室で、ほとんどのメロンパンにはメロン果汁が入っていないという事実を知った。
入っていると思い込んでいた何十年。思い込みって怖いと実感した。

メロンパンの魅力

そんな私にとっていわくつきのメロンパン。
正直パンの中で一番好き。
あの周りのクッキー記事のサクサク感とほんわかふっくらとした真ん中のパンのギャップ。たまらない。
パン屋さんでもコンビニでも、パンで迷ったらメロンパン。
だからこそ、今メロンパンを自分で作れることが最高にハッピー。

とは言っても、メロンパンを作るのは普通のパンよりちょっとの手間がいる。パン生地とクッキー生地をそれぞれ用意する必要があるからだ。
でもそのちょっとの手間であのかわいらしい丸いパンができるなら、その手間なんてどうってことない。

メロンパン作りがくれるもの

メロンパンを作る時はたいてい、もやもやしたり、何か物足りなさを感じている時。
今日一日何やってたんだ、みたいな感情が湧いてきたときは、メロンパンを作りたくなる。
メロンパンは作ることで幸せと達成感を与えてくれるパンだから。

こねるときは無言で、無になってこねる。
何かモヤモヤがあっても、おいしいメロンパンを作る、という大きくて小さな目標を目指してゆったりとこねる。生地がふわっと自分の手に沿って動いてくれたら本当に心地いい。
そしてなんだか自然と優しい気持ちに包まれ、ただその時間が楽しくなる。

部屋中にバターの匂いがいっぱいに広がり、オーブンを開けた時、
ただそこには丸くてこんがりと焼けたメロンパンと、笑顔の私がいた。

これだからメロンパン作りはやめられない。