国立大学卒業後、お笑い養成所に入って、芸人になったけど挫折した話 その6〜生活費を切り詰めろ〜
一人暮らしを始める
僕は、大阪のお笑い養成所に入り大阪で一人暮らしを始めた。
お笑いに時間を使いたかったので、バイトをする時間はできるだけ削りたかった。だから、生活費を極限まで切り詰めた。
電気代
水道代は毎月2000円で使い放題だったので、削るとすれば電気代とガス代だった。
電気代を削るために目を付けたのは照明だった。
僕が住んでいたマンションは築30年以上なのにもかかわらず、照明がシャンデリアのような見た目で、白熱電球が5個も使用してあった。これはものすごく電気代がかかると思ったので、備え付けの照明を使わずに過ごすことにした。
どうやって過ごしたかというと、夜は机に取り付けるタイプのLEDのデスクライトを使ったのだ。自分の手元くらいしか照らさないが、6畳1間の部屋なのでこれで十分であった。
さすがに夏はエアコンをつけたが、冬はつけずに、家の中でダウンジャケットを着て過ごした。
だから、冬の電気代は1000円を超えることはなかった。
ガス代
次にガス代である。
僕はガス代を浮かすために、夏は水で体を洗った。冬でも朝は水で顔を洗うし、洗い物をするときに温水は1度も使わなかった。
だから、夏場のガス代はほぼ基本料金しかかからなかった。
食費
食費は1日500円で過ごした。サラリーマンの昼食代くらいである。
チューハイを一本でも買おうものなら、ものすごい打撃を受けてしまうほどの食費である。もちろんお菓子も買えない。
外食などほとんどしたことがない。マクドナルドでハンバーガーを買うことさえ贅沢に思えたほどである。
だから、いつも自炊をしていた。
食材は、大阪で有名な激安スーパーでいつも買っていた。
たまに弁当を買うときもあったが、そこの弁当は僕にとって危険であった。食べると必ずあたるのだ。(※個人の体質によるものです)
だから、僕はお惣菜を買うことさえ避けなければならなかった。
大阪に来た当初は料理があまり出来なかったため、家から送られてくるお米にふりかけをかけて食べる程度のことしかできなかった。あとは激安スーパーで買ってきたプチトマトと干しいもが主な栄養源であった。
そんな切り詰めた生活をしながら、僕はお笑いのネタを日々考えるのであった。
次へ続く
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