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モビリティトレーニングの実践 MOB 7 アニマルウォーク(7種目)~QOMを求めて~


アニマルウォーク

・アニマルウォークは モビリティトレーニングの基本的な考え方を十分に満たしています。自体重を用いた全身運動であり 3 面 (3 軸)の動作を行える。身体の関節の 個別の役割(モビリティ・スタビリティ)・協働した役割を体感できる。体幹と上肢・下肢の連動性を高められる。こういったところです。単なる体幹の強化種目ではありません。アニマルウォークは 左右違う動きをする 違う部位を同時に使う協応動作です。クロールよりも難易度は上がります。2 つの違う動きを同時に行うことがスムーズになれば バランスのコントロールにも良い影響があらわれます。アニマルウォークを通して「思っていた動き・考えていた動き」に近づけるかもしれません。

・体幹を安定させ 上肢下肢のタイミングを合わせられないと 上手に前に進むことができません。力の分配・分散の左右差や上下差が動作に現れていないか注意して下さい。

アリゲーター

・ピラーブリッジの姿勢からスタートです。(前腕上部は外旋します)歩き出しは脚から動き出すイメージです。

・対角の下肢は 股関節から屈曲し前方に動かします。この動きに合わせて対角の上肢も 肘を伸ばしたまま前方に動かします。他方の対角の上肢下肢も同様に動かします。体幹を安定させて 上肢下肢のタイミングを合わせて前に進みます。10 ~ 12 歩 歩きます。(斜対歩)

*動作中 顔は上げて前を見ます。(床を見て頭部を下に落とさないで下さい)

リザード

・ピラーブリッジの姿勢からスタートです。(前腕上部は外旋します)歩き出しは脚から動き出すイメージです。

・アリゲーターと同様に対角の上肢下肢のタイミングを合わせて前方に動かし そのままプッシュアップを行います。

・その姿勢をひと呼吸キープしたら起き上がり 他方の対角の上肢下肢も同様に動かします。(斜対歩)

・10 ~ 12 歩 歩き前に進みます。

*動作中 顔は上げて前をみます。(床を見て頭部を下に落とさないで下さい)

クラウチングタイガー

・しゃがみこみ姿勢になります。(MOB 1 スキルトレーニングを参照して下さい)

・その姿勢のまま 床に上肢をつきボックス姿勢になります。(前腕を床につけます)

・この姿勢から アリゲーターと同様に対角の上肢下肢のタイミングを合わせて前方に動かします。(両前腕は床から離しません)

・その姿勢をひと呼吸キープしたら 他方の対角の上肢下肢も同様に動かします。(斜対歩)10 ~ 12 歩 歩き前に進みます。

*動作中 顔は上げて前を見ます。(床を見て頭部を下に落とさないで下さい)

ベアー(前後)

・床に膝をついたボックス姿勢から 両下肢は膝を伸ばします。両上肢は肩甲骨を引き出し 肘をしっかり伸ばします。(前腕上部は外旋します)

・この姿勢から アリゲーターと同様に対角の上肢下肢のタイミングを合わせて前方に動かします。

・その姿勢をひと呼吸その姿勢をキープしたら 他方の対角の上肢下肢も同様に動かします。(斜対歩)10 ~ 12 歩 歩き前に進みます。

・動きに慣れたら後ろ歩きも行います。

*動作中 顔は上げて床を見ます。足部はかかとを床から離しません。

ダック

・そんきょの姿勢になります。(上肢は腰に手をあてます)

・一方の下肢は股関節を屈曲し 前方の床に動かします。

・前方に移動させた下肢は 足部重心を後方から前方に移動させます。他方の下肢は その重心移動に合わせて前方の床に動かします。10 ~ 12 歩 歩き前に進みます。

*動作中 上体が前かがみになりすぎないように注意して下さい。足部重心の移動を均一にしてバランスをコントロールします。

クラブ

・体育座りをします。両上肢は床につけ上体を支えます。(腰は反らずに肩甲骨を内転します)股関節での屈曲(ヒンジ)を意識して大腿部と腹部を近づけます。(大腿と腹部で物を挟み支えるイメージです)

・その姿勢を保持したまま 床からお尻を浮かせ上肢下肢で身体を支えます。

・支持側の上肢で床をしっかり押して重心を前方に移動します。他方の上肢を前方に動かし床につきます。対角の下肢もその動きに合わせて膝を伸ばし足部を床につけます。(床についた足部の重心の前方移動を意識して下さい)

・他方の対角の上肢下肢も同様に動かします。(斜対歩)10 ~ 12 歩 歩き前に進みます。

*動作中 股関節の屈曲角度(大腿と腹部の関係)を意識して下さい。

スネーク

・そんきょの姿勢になります。両上肢は胸の前で伸ばします。

・その姿勢を保持したまま 一方の下肢は 股関節から屈曲して斜め前方へ動かします。

・前方に出した下肢に向かって身体を移動させます。上体が前かがみにならないように注意して下さい。

・重心を安定させたら 他方の下肢も股関節から屈曲して斜め前方へ動かします。前方に出した下肢に向かって身体を移動させて 前に進みます。

・この動作を繰り返します。10 ~12 歩 歩きます。


モビリティトレーニングの実践 MOB 8 ゲットアップ(7種目)     ~QOMを求めて~ に進みます!

「ちょっとやってみようかな、マネしてみようかな」というところからカラダの使い方に興味をもってもらえれば嬉しいです。