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モビリティトレーニングの実践 MOB 10 歩行ドリル(11種目)~QOMを求めて~


歩行ドリル

・歩行をよりよく改善するには 身体の前後・左右・回旋の動作にかかわる関節の可動性を改善しなければなりません。モビリティトレーニングで基礎動作の身体能力の改善が得られてきた上で行っていきましょう。

・下肢の各関節の連動性は 足が地面に接地する局面(=立脚期)の動きが担保します。歩行の初期は 地面にかかとを接地します。接地している足部を中心に重心位置を前方に移動させて前に進みます。地面に足が接地してから 初期:かかと 中期:足関節 後期:前足部 最終期:つま先足趾(第1中足趾節関節)の順に重心の移動(支点の移動)をすることで 下肢の各関節の連動性が行われます。体幹・上肢にも連動します。重心の移動=支点の移動がしっかりできることで効率の良い歩行をすることができます。地面に接地している足部を中心とした重心の移動の範囲は 前後方向で足裏の80%の範囲が必要であるとも言われています。足部での重心移動の範囲が広ければ 静的であれば 姿勢を安定させそれを保つ能力が高いと言えます。動的には 身体重心が外れた時に姿勢を立ち直らせる能力が高いと言えます足部での重心移動(足関節・足趾関節の可動性)を理解した上で 膝関節・股関節の連動性につなげます。ここでは下肢の連動性を中心に行います。


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