見出し画像

名和晃平 個展「Oracle」

画像1

表参道のギャラリー「GYRE」で開催されていた名和晃平さんの個展「Oracle」へ行きました。

画像2

"「PixCell」は、オブジェクトを透明の球体で覆い、その存在を「映像の細胞」に置き換える彫刻作品。" 
これまで見てきた色々な美術館で見かけた作品で、敷き詰められたビー玉のような球で輪郭がぼんやりするけど、確かにそこに生き物がいる(いた)感じが強く印象に残ります。

画像3

"「Trans - Sacred Deer (g/p_cloud)」は、鎌倉 - 南北時代に制作された春日神鹿舎利厨子の神鹿をモチーフに、3Dシステム上でデータを制作し、木彫り、漆塗り、箔押しなどの伝統的な技法によって作られた。"
神々しい佇まい。中国の伝説の神獣・麒麟かと思ったら神鹿というらしい。

画像4

神鹿さん斜め前から。

画像5

"「Dune」は、複数のメディウムと粒度の違う絵具、水などを混合し、支持体の上に流し上げ、メディウムの粘度と支持体の傾斜の関係から様々な表情が現れるペインティングシリーズ。"
荒々しい海面を写した写真のような模様で勢いが感じられます。

画像6

別の「Dune」作品。白と黒がぶつかり合っているような、溶け混ざり合っているような。

画像7

"「Moment」は、粘度調整した絵具が入ったタンクに一定の圧力をかけて、ノズルから出る絵具のによって描かれる。"
キャンバスに絵具入りタンクを振り子のように垂らすのかなぁと想像してました。パノラマで撮ったらけっこう歪んでしまった。

画像8

「Blue Seed」"特殊顔料が塗布された半透過性の板の表面にUVレーザーが照射され、植物の種子や胚珠をテーマとした3Dモデルの断面のシルエットが描かれる"
青い模様が、消えたり現れたり、その大きさを変えながらふわふわと移動している作品。プログラミングやサウンドが設定されていて、現代的な絵画という印象。

画像9

再び「PixCell」の作品。幻想的な動物のシルエット。

画像10

先ほどの「Moment」が気になっているように見えます。

画像11

「Dune #5」全体的に無彩色の作品が多い中で、赤が目立っていました。炎のような、上に向かって舞い上がる様相が見られます。

画像12

そしてGYREビル内部にも「Sihoutte」という作品が展示されていました。B1F〜5Fまでの高さの空間にあり、美しい流線型の立体作品です。窓越しに外の光が入るので、昼と夜とでは表情を変えそうです。たぶん。


全作品をWebでも公開中です。

名和晃平 個展「Oracle」
https://gyre-omotesando.com/artandgallery/kohei-nawa-oracle/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?