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『うつ病のとき、人の目が気になる』のは、症状の一種

人の目は気になりますか? 双極性障害を患う私も人の目が気になります。

そこで、なぜ人の目が気になるのか? について深く考えてみました。

今回は、精神疾患(うつ病)が原因で、人の目が気になってしまうことについてまとめます。


特に人の目が気になるパターン

うつ病の症状が出ている人は特に、自分が相手に不快な思いをさせているのではないか。自分は迷惑になっていないだろうか。悪いことが重なると関係がなくても自分のせいではないだろうか。という、自分がいるから他人に何らかの迷惑がかかっているのではないかと感じるパターン。

もしくは、すれ違った相手がヒソヒソと話したり、笑ったりするときに自分が何かおかしいのではないかと感じるパターンがあるようです。


罪業妄想で人の目が気になる

うつ病の症状の一種に『罪業妄想』という些細なことでも自分が罪を犯したと感じてしまうという妄想があります。

精神が健全な状態であれば受け流せることも、罪業妄想が出ることによってネガティブな方向に考えてしまい、『自分は悪いことをしてしまっているのではないか?』という感じ方になり人の目が気になってしまいます。


自己関連付けで人の目が気になる

ひとつ前の『罪業妄想』についで、『自己関連付け』という考え方があります。

『自己関連付け』は精神疾患の症状ではありませんが、何でも自分が関係しているように感じるという状態です。

自己関連付け自体には良し悪しはありません。ですが、『罪業妄想』と『自己関連付け』が絡むと自身の些細な行動から相手が不機嫌になったのではないか? という考え方に向かってしまい人の目が気になってしまいます。


周囲と比較して人の目が気になる

うつ病で休職中、あるいは無職。それ以前にこれからどう生きていこうか、そもそも自分は生きててもいいのだろうかと悩むこともあでしょう。私も悩みました。

精神疾患になると社会のレールから外れやすくなり、大多数の普通、当たり前、今までのいつもの自分が、急に手の届かない世界の話のように見えます。今の自分がとても価値がないように思えたり、こんな昼間に出歩くなんて変な目で見られているのではないかと周囲や過去の自分と今の自分を比較して、人の目が気になってしまいます。

精神疾患の初期や、回復し始めて心にゆとりができた時に起こりやすいです。


人の目が気にならなくなる方法は?

精神疾患の症状だと考えて、精神科で治療を受けたり、カウンセリングで物事の受け止め方の工夫を教えてもらうことが近道です。ある程度緩和されます。

私も治療やカウンセリングを行いましたが、完全に人の目が気にならない状態になるということは不可能でした。

しかし、症状として人の目が気になっているのか、それとも別の要因(髪型を変えた。服装を変えた。初めて行く場所で緊張している)などの人の目が気になってしまう状況にいるのかどうかを判別できるようになりました。

症状か、人の目が気になるような状況にいるのか判別できることは意外と大きな意味を持っており、心のゆとりにもつながります。

一時的な緩和であれば、目の前の物事(目的)だけに全集中することで、人の目が気になるという隙を頭の中に入れないという方法もあります。


最後に、

人の目が気になるということを悪く考えがちでもありますが、周囲の人に必死に気を配ろうとしている自分、周囲の人にできるだけご機嫌でいてほしいということは悪いことではありません。自己犠牲や自他への完璧主義が過ぎたり、空回りしない塩梅が見つかれば、とても素敵な人への進化を遂げると思います。今はまだ進化前なのです!


進化前で、人の目が気になるクマガイがお届けしましたʕ•ᴥ•ʔ

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