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苦手な相手とは、向き合うのではなく並んでみる

いつも隣にいる人  — になりたいくまちゃんと申します。
ちょうど仕事で苦手な人と接することがありました。
多少自分が成長したと思っても、苦手な人は次々現れます。
そんな時は、向き合うのではなく並んでみる、ということについて書いてみます。


もともと人と接するのが得意ではない私

最近の話ですが、怒られました。
悪いことをした訳ではないのですが、
威圧的な態度で、責めるように指摘を受けました。
穏やかに書いていますが、その時は穏やかではありません。

できれば接したくない…という苦手な患者さんもいます。
病気で困ってるとはいえ、避けたくなるような
オーラを放っています。

経験を積んでもやっぱり私は人と接するのが得意ではないと感じています。

日常生活であれば、距離をとることで解消する話かもしれません。

ですが、何かを成し遂げる時、協力しないといけない時、頼まないといけない場面では、どれだけ苦手な相手であろうと、接する必要が出てきます。

なぜ苦手に感じるのだろう

私が誰かを苦手と感じる理由は2つあります。

(1)相手がどんな人か分からない

どんなことに気を使えばいいか。
どんな話をすれば喜んでもらえるか。
こういう言い方したら機嫌を損ねたりしないだろうか。
怖い人かもしれない。
私のことを相手も苦手と思うかもしれない。

色々な人物像を想像して接するのが億劫になります。

(2)相手の態度や価値観が自分と違う

協力して仕事を進めたいのに、自分の意見を通そうとする。
話を聞かない。
自分の意見をちゃんと言わない。
威圧的な態度や上から目線の物言い。

相手がどんな人かわかったと思っても、
自分が大事にする態度や価値観とずれている場合、
苦手だと感じてしまいます。

共通することは、その人との共有体験が乏しいことにある
と考えています。

共有体験
誰か、身近な人と一緒に同じ体験をしたときに、同じように様々な感情が湧いてきます。もちろん、同じ場所で同じものを見ても、一方が楽しいなと感じ、もう一人はつまらないなと感じることもあるでしょう。しかし、気持ちがぴったりと一致して、同時に驚いたり、一緒に笑ったり、共に泣いたりすることもあると思います。
そうした体験を、私は「共有体験」と呼んでいます。
そんな共有体験をした時、二人はその同じ思いを分かち合って、その半分を自分のものとして持ち帰るのです。二人で作った「感情」を、二人で分かち合うのです。

ありのままの自分 大人の自己肯定感を育てる|近藤 卓

苦手な相手と並んでみる

共有体験と言っても、そこに至ること自体が難しいのも事実。
苦手な相手とはどうしても距離をとりたくなるからです。
じっくり話すなんてとんでもないと思ってしまいます。

だからもう少し、自分にでもできる小さな習慣を用意する必要があります。その時に、ヒントになったのは他の人の行動です。

私が苦手をする相手であっても、楽しそうに話をしている
小さな成功者がいることに気づきました。

自分とその人は一体何が違うのだろうか。
そう思って観察していると、あることに気づきました。

そのような人は、相手の横に立って話しかけているのです。

一方で自分の場合は、相手の正面に立つことが多いのです。

もしかすると、立ち位置を変えることで、相手との関係性が変わってくるのではないか。

そう思って、苦手な人と接する時は、正面ではなく
横に並ぶことを意識するようにしました。

隣の席に座る、横に立つ、横から話しかける。

すると以前と比べて話しかけやすくなりました。

苦手な感情がなくなったわけではありません。
しかし、こちらから話しやすくなったのです。

一体なぜでしょうか。

向き合うよりも並ぶ方が良い理由

(1)目を合わせなくていい

正面に立つと、相手と目を合わせる頻度が増えてしまいます。
一方横に立つと、チラチラ目を合わせるだけで済みます。

(2)「聞く」ことに集中出来る

耳が相手の方を向くので、聴覚に集中できます。
相手も「聞いてもらっている」と感じるかもしれません。

(3)同じ方向を向く

横に並ぶことで、自然と同じ方向を向くという状況が作られます。
共有体験は、同じ方向を向くことから生まれます。
それは、もしかすると気持ちの面だけでなく、体の向きも関係しているかもしれません。

(4)自分から出来る

相手を自分好みの人に変えることは、無理だと思います。
しかし、相手の中に、自分の同じ価値観、感情、熱意などを感じ取ることは
出来るかもしれません。
そして、今現実の目の前にいる相手を変えることが出来ないとしても、
自分の中にいる相手のイメージ
は変えることはできるのではないかと考えています。

相手がいないところで、試しにその人を想像してみてください。
頭の中にその人の様子がイメージできますよね。
脳は優秀なので、そういうことが出来てしまいます。
自分の中にあるのですから、変えるのは自由です。

並ぶことをもっと広げて使ってみる

目の前に相手がいなくても

電話をかける、メールをする、どうしても立ち位置が正面になってしまう場合などは物理的には離れているので、現実の立ち位置を変えることが出来なくなります。

その場合、まず相手をイメージして、その中で相手の隣に立つことを想像しています。
気持ちはあなたの隣にいますよ という作戦です。

この方法を試したところ、相手との距離がある状況、
電話の場合や、会ったことがない相手と会う直前などで使えることが分かりました。

苦手な相手とは向き合うのではなく並んでみる

物理的にも、頭の中だけでも。

そう考えていくと、別に苦手な人だけに限定する必要はないということが分かりました。
誰かの話を聞く時、仕事で支援する時、家族や子供と接する時、

自分から並ぶことができれば、お互いにこの瞬間を
有意義に過ごせるように思うのです。

だから私は、いつも隣にいる人になるという小さな目標を立てています。





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