見出し画像

子供と共に成長する

子供が生まれると
親としての人生がスタートします。

でも人は急には変われません。

お父さん、お母さんだって弱い部分があるのです。

子育てをしていると、そこに向き合うかどうか
試されているように感じます。

ちゃんと向き合えたなら

親も子供と共に成長し
お父さん、お母さんになっていく

ということに気づきました。




子供が苦手な私たち夫婦

静かな所が好き、おしゃべりが苦手

苦手なら子供を作らなければいいのでは?
と思われそうですが

それが分かったのは、
子育てが始まってからでした。

私たちは、静かな場所が好きで
お互いが黙ってても全然平気な性格。

ワイワイするよりも
静かに食事を楽しんだり、カフェでくつろいだり
各々が好きなことをするといったライフスタイルでした。

こうしてnoteで文章を書いていますが
私は声に出して喋るのが非常に苦手です。

毎日が喧騒

そんな中、生活がガラッと変わったのが、
子供が喋り出してからです。

子供は言葉を覚えるのが実に早いです。
日に日にどこで覚えたか分からない単語を使って話します。

内容も論理的ではなく、浮かんだことを次々口に出すような状態です。
気になったことはなんでも聞かれます。

納得いかないことは何回でも同じことを聞かれます。

あれをしたこれをした。
お父さん、今自分はこうしている。ねえねえ見て見て。
常に実況中継して報告してくれています。

喋っていない時がないのでは?と思うくらい
一緒にいたらずーっと喋っています。

テレビを見ながら、ゲームしながら、宿題しながら
ご飯をもぐもぐ食べながらも…

兄弟がいるので、平和な時よりも喧嘩が多い。
喧嘩してると思ったら次の瞬間仲直りしたり…

そのような状況では、まともに本も読めませんし
書くことにも集中できません

今でもこれを書いている時も、
何書いてるの?またそれか〜
と言われています。

喧騒への抵抗

結果的に、そんな状況で私たちが発する言葉は

「静かにして!」
「うるさい!」
「喧嘩するな!」
「ダメ!」

などなど… 

今まで生きてきた中で
他人にそんな言葉を使ったことがない
罵声が多くなってしまいました。

しかし、子供は手強い。

少し言われたくらいでは全く効果なしです。
時には一切聞いていない様子の時もあります。

こちらは余計にイライラしてきます。

このサイクルが続いた結果、子供は本当に苦手だ…と感じていきました。

私たちが今まで楽しんでいた、静かに集中する時間を奪われたこと。
そして、それをどうにかしようとしてもどうにもならないことへの怒り

それが苦手な理由なのかなと思います。

これって仕事でも似ている状況があります。

職場をよくしようと奮闘してもどうしても解決できない。
なんとかしろという現場からの批判。
なんとかできるはずだという上からのプレッシャー。

そういった
どうにかしようとしても
どうにもならないことへの怒りです。


仕事では表面的にでも、話せば分かってもらえることが多々あります。

でも子育てではそうはいきません。


変えるのは自分

子供は思い通りにならない

子育て関係の本は色々読みましたが
同じような悩みを持つ人は多いようです。

褒める叱る、様々な教育法。

色々読んでみました。

最終的には、どのメソッドも我が子には効果はありませんでした。

ですが、それだけ共通する悩みが多いということは、
子供という存在はそんなものなのかもしれない
と思えるようになりました。

言うことすんなり聞いてくれないし
ずっとお喋りするし、走り回る。

自分の思い通りの性格には育たない。

興味を持ってもらいたいものに
興味を持つわけでもない。

それが子供という存在
変えようのない現実


そう思えるようになってきました。

子供を操作しようとする自分

子供を思い通りにしようとしているのは自分の方です。

悪く言えば、操作しようとしているのです。

変えた方がいいのは子供の態度ではなく、自分です。

それに気づいてからは、

”今子供を操ろうとしてたな…” 

と分かるようになってきました。


行動の置き換え

(1)自分から子供に触れる

もし、子供を操作したくなった時に
どうしたらいいか考えました。

解決策のヒントは
自分が親にしてもらって嬉しかったこと
にありました。

  • 抱っこして話を聞いてもらう

  • 持ち上げて飛行機をしたり、背中に乗せてもらう

  • 手をつないでもらう

  • 一緒に寝てもらう

そういった体験です。

一方で自分の行動を思い返すと
自分から子供に触れ合うことがあまりないことに気づきました。

他人と距離を取る傾向のある私たちは
無意識に子供とも距離をとっていたのかもしれません。

そこで、子供が思い通りにならないと思った時は
抱っこしてみることにしました。

膝に乗せたり、背中に乗せたり、隣に座って本を読んだり。

これは自分にも子供にも、とても効果がありました。

変わったこと

・怒る頻度が減った
 
怒りでパワーを消費しないため、気持ちも楽に
・怒りの連鎖が減った
 自分が怒り、妻も怒り、そして子供がもっと怒る…などの連鎖
・子供が落ち着いて過ごせる時間が増えた
 大騒ぎせず、静かに声をかけてくれるような場面が増えた


(2)あれこれ言わず、ただにっこり見つめる

教育的声かけをやめる

自分が話しかける時に癖になっていたのが
教育的な視点で声かけをしていたことです。

様々なメソッドを本で学んだ影響で、教育してやろうという意識が
強かったのだと思います。

教育に関しては、園や学校の教育のプロにお任せすることにしました。

あれこれ言わない

話しかけられた時に毎回気の利いた返事をすることを辞め

ふーん。そうなの。へー。

といいながらニコッと目を合わせる

自分が本当に話したいと思った時は
自分がしている作業を一旦中断して、横に座って話す。

ただそれだけです。

でも子供は満足そうなのです。


お父さん、お母さんになっていく

公園などで理想的な親子の姿を見かけると
羨ましく思ったり、全然ダメだと
思ってしまうこともあります。

手探りですが、今はこういうお父さんだったらいいなという姿に
近づけているような気がします。

思い出すのは私の父の姿
困った時の拠り所にしています。

書いてきたことが、いつでもうまくいくわけではありません。

だからこそ、自分を省みれば
子供と共に成長する機会になるんだと思います。

ああ、こうやってお父さん、お母さんは
お父さん、お母さんになっていくのかと、理解してきました。


サンキュー我が子たち!




この記事が参加している募集

習慣にしていること

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?