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ブックカフェ「おやきと文学」に参加しました〜籐と写真編〜

どうも。くまです。

今回の記事は前回の続きになっています。

微熱さんというnoterさんが主催のブックカフェに行った体験を「参加者視点」で書かせてもらいました。

今回は「スタッフ側の視点」で書いてみたいと思います。

今回、私自ら「やりましょうか」と微熱さんに話したのは籐を使ったワークショップでした。
そして、微熱さんに頼まれたのは、カメラマンと他のこまごまとした雑用お手伝いなどです。

私の家族も参加することになっていましたが、上記のとおり、やることも諸々あったので
「お母さんはいるけどね。あまりあなたたちのことはかまえないかもしれない」
「誰かとの間を取り持ったり、紹介したりとかはもしかしてできないかも」
などと、伝えておきました。

なんて、冷たいお母さんなんでしょう!(私だ私)

「それでも来られるなら来たらいいと思う」と、お花見会よりは突き放した感じの態度を示したわけですが、何よりお花見会でお会いしたことのある微熱さんとねむいねこさんがいること、娘や息子が会ったことのあるおひたちさんがいたことが私たちの家族にとっては大きく、おひたちさんにいたっては、事前にメールで「私の息子の面倒を見てやってほしい」と伝え「いいですよ」と彼の了承をこっそり得ていたのでした。(その節はありがとうございました)

当日は集合時間より早く池袋に向かって、現地にいようと思っていました。なぜなら、本を運んでくる微熱さんとあやしもさんのお手伝いが少しばかりでもできないかなと思っていたのです。

しかーし!

お2人とも何か手伝えることはないですか?と聞いても「大丈夫ですよ」というお返事であったので

思わぬ、お1人様時間を池袋で過ごしておりました。

(私の家族は、新宿で開催されていた子供が前から行きたがっていたイベントをみなで見に行っていました)

池袋駅で荷物をコインロッカーにいれて
西口を眺める(池袋ウエストゲートパークだ)


でも、特に池袋で行きたいところもなかったので、ルミネでお茶したり、お昼ご飯を食べてました。
この時間は今思い返しても、ゆっくりできたなぁという感じです。

読書したり
ジンジャーエールを飲んで
noteのお返事書いたり読んだり

お昼ご飯はchano-ma池袋店にしました。
なぜそこにしたかというと、子供が小さい頃に親子で一度行ってみたかったけど、一度も行けなかったお店だからです。
おひとり様でも大丈夫かな...とおそるおそるお店を除くと店員さんが案内してくれたので、大丈夫でした。

食べログのサイトから写真をおかりしてます


お店に入ってみると、この高くなっているフラットなスペースは、予想通り小さな赤ちゃんやお子様連れの親子がたくさんいらして、すごくかわいくてとても癒されました。

テーブル席で赤ちゃんたちをチラ見するあやしい中年の獣がいたら、それは私でした。親子連れの方たち、すみませんでした。

ご飯は玄米が1番おいしかった。

腹ごなしをして、レンタルスペースに向かいます。

向かう途中で微熱さんから連絡がありました。「私、西口に行きたいのに東口から出られない!」

え!どうしよう!!

と、なったのですが、なにせ私は田舎者です。私が微熱さんにどこにいるのか聞いて助けようとしても、まさに

ミイラ取りがミイラになる

の状態になると思いました。

これは、下手すると私も迷子になりかねないな...と感じたので、様子をLINEで確認していましたが、そのあとすぐに「無事に西口に出られそうだ」と連絡が来て、ほっと安心しました。
コインロッカーの荷物を引き取って、Googleマップを見ながらレンタルスペースに向かいます。

駅前でオーケストラの生演奏を聴きながら
足早に通り過ぎていく

レンタルスペースのビルの入り口に微熱さんより早く到着し、近くのコンビニで文房具を購入し、それからレンタルスペースに戻ったところ、微熱さんとねこさんが入り口にいらっしゃいました。

お部屋の鍵を開けるのに少し苦戦されていたところに、あやしもさんとリチさんが到着し、鍵を開けてみんなで「さあ、準備しよう!」となったわけです。

【写真撮影のお仕事】

①片付けのための写真

まず、はじめに、レンタルスペースというのは、使用した後に元通りにすることが条件としてどこでも記載されています。
元通りというのは、ゴミが落ちていないとか、置いてあるインテリアや物品の位置が戻っているとか、床やテーブルに傷がついてないかとか、そういう部分です。
なので、最初に微熱さんに頼まれたのは「今の部屋の状態がどうなっているのか、終わったあとに元通りにしなきゃだから、くまさん写真撮ってもらっていい?」ということでした。
イエッサー!というわけで、私は室内の様子をさまざまな角度で写真撮影いたしました。
終了後のお片付けの際に、私はこの写真を見ながらクッションを元に戻したりとか、お台所スペースを超絶きれいにしてくださったおひたちさんに、物品の場所を確認してもらったりとか、そういう風に写真が活用できました。

②微熱さんの記事のための写真

微熱さんが主催でおもてなしをするため、微熱さんは写真を撮る余裕がないのです。
なので、微熱さんの記事に使用できそうな写真を!と思って撮影していました。
気をつけたのは、その日、皆さんの心に残りそうな要所要所のポイントをのがさないこと。
あと、参加者のお顔があまりうつらないようにすること。
それくらいでした。

あやしもさんとリチさんが
きれいに並べてくださいました

私がワークショップをしている間はねこさんが撮影してくださいました。ありがとうございました。(動画も撮ってくださって、noteには載せられないのですが、たまに見てあの日を思い出してふふふとなっています)

【他の方の動きの振り返り】

まず、主催者の微熱さんは皆さんとお話したり、おやきをあたためたり、コーヒーを入れたり、かわいいねこのエプロンと共にちゃきちゃきと動かれていました。休んでいる様子は一度も見られませんでした。
ねこさんが買い物と、参加費の管理と、参加者のお出迎え、お見送りを中心に取り組まれていました。
本を並べてくださったのはあやしもさんとリチさんです。
あやしもさんは皆さんの動きを見ながらそれぞれをカバーしていました。
お掃除は微熱さん、ねこさん、あやしもさん、おひたちさん、如月桃子さん、太郎さん、私で行いました。
お菓子をスタッフや参加者の皆さんがたくさん持ち込んでくださって、特にほのパパさんは事前に差し入れしてくださったやつ+αで当日も持参してくださいました。

こんなにたくさん
ありがとう

この写真にも写っていますが、私はくまの付箋を持ってきていました。
これは、このブックカフェの数日前に参加したスプラトゥーンのオフ会で学んだことです。
え?スプラトゥーンのオフ会にいつ参加していたのか?ですって?
そうです。参加してたけどもnoteには今回一切書いておりませんでした。
話を戻しますと、その時に、ある参加者の方がやはり同じように付箋を持ってきて、集まったお土産に持ってきてくださった方のお名前を書いていたのです。
それが「いいなぁ」と思って今回マネさせてもらいました。書いてあると、誰が持ってきてくれたかがわかるし、その方が近くにいれば一声お礼をかけられるかなと思いました。もちろんお礼を言えない場合もありますが、それはそれで「このクッキーは〇〇さんのやつだ」というのがわかるからいいかなと思ったのです。
まぁ、このあたりの感覚はちょっと人によって違うので、これが正解ということもないのですが、私は今回気にしてみたという話なだけです。

これはもちろん私なりの工夫の話であって、たとえばあやしもさんは今回、アンティークのリスのブックエンドを持参してくださいました。

私は「この子がいてよかったなー」と思ったし、このリスさんがいて癒されました。本を立てかけることで文庫本が見えやすくかつ場所もとらず、このリスが醸し出している雰囲気がとてもよくて...とか、そういうスタッフのささやかな提案みたいなものが随所に散りばめられていたのもおもしろいなと感じたのです。
それはブックカフェをやる前から微熱さんが、色々な方にご意見を頂いたりして、作り上げてきたものももちろんあります。そういう裏側を聞かせてもらったり、見せてもらったり、その経験が私にとって今回とてもいいものになったと思います。それは次で述べるワークショップが最たるものだとは思っています。

【籐のワークショップ】

まず反省点からいきましょう。

①時間の超過

30分で...とアナウンスしましたが、実際は1時間半近く皆さんと取り組んでいました。
これは私の見通しの甘さです。すみません。おそらく参加者はお疲れになってしまったことと思います。理由としては多人数であったことで時間の予測がつかなかったことと、私自身は20分くらいあれば作れてしまうということでしたので、時間設定を間違えたなと思いました。
それによってテーブルを使っている時間が長くなり、おやきをテーブルで食べられなかったり、早めにお帰りの方に微熱さんのブックカバーなどをお渡し損ねてしまったので、これが大きく反省しているポイントになります。

②籐が固かった

これは上の内容と少しリンクします。要するに籐が固いと編みづらいし、作業時間が伸びてしまうのです。
籐はお湯につけるとやわらかくなります。そうして、しなやかさを手に入れて編み込んでいくのが理想なのですが、タライは1つ、参加者が4人。思い切ってタライを独占しながらお湯をつけることに、みなさん多少遠慮されていたかなということと、私が奥側に座ってしまったので、台所でお湯をがんがん沸かす作業を頻回にできなかったというのがあったかなと思います。

よかった点、やってよかったかも?という点

①長い作業後のおやきとコーヒーがおいしい

これはもう、参加者しか味わえない格別なお味になったことでしょう。というか、私が実際そうでした。よく働いた後はおいしいよね。

②作業前に私から皆さんの他己紹介をした

これは絶対やることに決めていました。
なぜなら、私は参加者の4人の皆さんとは相互フォローで、お互いの記事も読んだりコメントさせてもらったりと交流があったのですが、4人の横の繋がりについては、ある方もいるしない方もいます。
だから全く知らない人が横にいるのもちょっと緊張しちゃうかなと思いましたので、和ませられるといいなと思いました。勝手ながらにですが、皆さんの記事から受ける印象や他己紹介的なものをしたかったのです。
でもねーあまりうまく表現できなかったなぁという反省はある。やってみて、それ自体は良かったかなとは思っています。

③場が多層になる

これは私は意図していなかったのですが、微熱さんやスタッフ側の方が終わったあとに発言してくださいました。
みんなが本に集中している空間でなかったからいいとおっしゃってくださったのです。
本と籐と。
2つの空間が同時にあったから良かったと。
1つの空間だとスペースが限られている中で、その場の抜け感がないというか、そこにぎゅっとみんないてというのも、人によってはちょっと苦しい感じになるかも...ということと、あと微熱さんもおやきを提供したり、コーヒーを入れたり、会話したりするのも、ワークショップ組はいい意味で後回しにできたので、良かったとおっしゃってくださいました。
なるほど、多層な空間は大事だなぁと皆さんの意見を伺ってみて思いました。
リハでもパラレルな場(他者と同じことをしなくてもいい空間)の設定なんかはけっこう、精神科病院などでは大事な設定だったりします。

④籐と対話する時間

ほのパパさんが「こんなに集中したのは久しぶりです」とおっしゃってくださいました。
実施中、和気藹々とした感じでは...実は、ありませんでした。
けっこうガチで皆さん集中して取り組まれている......!おしゃべりは少なめです。


今回の参加者の方はそれぞれ、記事でも独特の空気とかセンスをお持ちの、素敵な方がそろいました。そして一貫しておそらく皆さん
まじめ
だろうなと思っていましたので。
まあ、こうなるだろうなとなんとなく思っていました。なので、私がのんびりおしゃべりしながら、自分も籐を編みながら、個々の進捗状況を見せてもらってという感じですすめました。
途中から「入り込む」というか「自分と籐」の世界が皆さんできていました。おそらく思っていたよりてこずったのかなと思うんですよ、今回。

この籐!いうこと聞かないと燃やしちゃうわよ!
みたいな。そんな気持ち。

魔女の宅急便のキキが
言ったとか言ってないとか
「金曜ロードSHOW!公式より」


適度に難しい作業というのもいいのです。簡単すぎたら余裕が出て、それこそおしゃべりに集中してしまう可能性もあると思います。この日は

自分と籐の世界

が、それぞれできていたのかなと思います。
そして日常の中でなかなかこういう空間って案外作れなかったりします。

それが作業の魅力だと私は思っています。半分意識が遠くなってる感じというか、世界と自分の間に膜がはっていて、自分と籐だけになれるというのを体感してほしかった。
これは別に籐でなくたって良いのです。

そして完成度も自由です。
お見せしたお手本通り作らなくていいのです。
正解はないのですから。
この道で食っていく!ということであれば、基本の型は必要だと思いますが、今回はそのような趣旨ではないので、自由に遊んでもらっていいと思っていました。

【参加された方への私信】

・ほのパパさん
器用だなと思っていました。
おそらくなんでもある程度はスマートにやりこなせてしまう方なのだろうなと。それが作品にもあらわれているのかなと思います。きっと仕事もそうなのだろうなと。はじめてと思えないほど、きちっと編まれている。そうなんですよね、意外と籐細工って最初のうちは力がいる作業でもあります。だからはじめてさんは男性が優位かもしれません。今回はいろいろとほのパパさんにとってのチャレンジが多かったのかなと思いますが、ワークショップもチャレンジして手をあげてくださってありがとう。笑顔がよかったです。存在が頼もしかった。

・如月桃子さん
空気清浄機と勝手に称してしまってすみません。桃子さんのまわりだけ森林のような、ミストが出ているような、空気が澄んでいる雰囲気を感じていました。今回、実は桃子さんの作品を私は楽しみにしておりました。なぜならアートの世界で生きてらっしゃる方の1人として私はリスペクトしているからです。そして、桃子さんの籐は途中から主張をはじめて、立体的な作品になりました。これは!すごい!かわいい!と私も大絶賛したのですが、ご本人はかなり控えめで「いえいえ......」と謙遜されていました。私はすごくこの桃子さんの作品が好きです。籐の素材を最後にお渡ししたのも、また籐にふれる機会を持ってもらえたらいいなと思い託しました。気が向いたらまた何かに活用してくださると嬉しいです。

・かなこさん
かなこさんはかなこさんのエネルギッシュさが籐にも向かっていて、籐ももしかしてびっくりしていたかもしれません。あと、私に質問を積極的に投げかけてくださいました。それが嬉しかったです。かなこさんが取り組まれている姿を見て、私はなぜか昔のかなこさんをイメージしていました。幼稚園のお子さんたちと一緒ににこにこと何か作業を楽しんでいる姿が、ふっと見えたような気がしたのです。それはとてもきっと光がさしていて素敵な時間だったのだろうなと想像します。根気よく最後まで取り組まれて、作品から水の流れのようなものを感じました。うずまいているというか、力がぐわんとそこにあるような。そしてにこにことそこにかなこさんがいてくださることが、私はとても嬉しかったです。

・リチさん
「リチさんはここに」と私はリチさんのご意見も聞かずに隣に招いてしまいました。お会いしたばかりでいきなりそんなことを言うのもどうかと思いますが、私はリチさんが隣にいるとおそらく気持ちが落ち着くと思ったのです。そして、実際目論見通りでした。けっこうな人見知りなんですよ。私。こうやって言うと「えぇ、そうかなぁ」と言われることも多いのですが。
リチさんは慎重にすすめているなと思いました。そして隙間ができてしまうことを悩まれていましたが「それがいいのです」とたえず伝えていた気がします。きっちり編むのが正解ではないです。余白があることもまた、そこに何かを生み出すと思います。きっとリチさんと私がよく読んでいる本にはそんなことが書いてありそうな気もします。こうやって伝えて、ニュアンスが伝わる方だと私は思っています。
そして、また会いたい、今度は2人でまた会ってやってください。私のわがままなラブコールです。

【打ち上げ】

前回の記事にも書きましたが、またこのことを書きたい!
何度だって書きます!
ブックカフェの会場をあとにして、微熱さんとねむいねこさんと私の3人で交差点で待機している時に
「これは大成功だよね!」
とひまわりみたいな明るい顔で微熱さんが微笑んだ時に、私は脳内でパカーンと扉が開いた感じになりました。

あぁ、人がきらめいてる瞬間を見てしまった!

それは近年稀に見る最強の笑顔でした。

私はあれを見られたことが、その日の内で1番嬉しかったです。

打ち上げも参加させて頂いてありがとうございました。ブックカフェの振り返りもみんなで話してすごく楽しかったです。


というわけで、今回はスタッフ側の視点で感じたことを書いてみました。

参加すると
楽しいのは
わかっているけども
いつも、想像を超えるんだよ!

と微熱さんにコメントで伝えたところ

「それ、いいね!」とお返事を頂きました。

微熱さんは、これで終わりではなくまだまだ楽しいことを企んでいます。
もし興味を少しでも持たれた方はまた彼女の「楽しい」に参加してみることをおすすめします。

ブックカフェの報告はここまで。

読んで頂いた方、ありがとうございました。

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