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思ったことや考えたこと

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日々暮らしていて、頭にふっと思いついた考えや、人から影響を受けて浮かんできた思考の断片などを書いたもの。
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#今こんな気分

ふれるだのふれないだの

最近、短歌が気になる。 本屋さんに行っても短歌の本を一度は手に取ってしまう。パラパラパラとめくって「ほぉぉ…….」とためいきをついて、そして元の場所へ戻す。でもその場をすぐ去るのでもなく、しばらく表紙を眺めてみる。私の頭の中は、買いたいと買わないの間を行ったり来たり行ったり来たり、二人の人間の間でフリスビーを投げられた犬のように、普段はなまぬるい私の思考がその時だけはせわしなくスピード感を持って行き来するのだ。 そして買わないに軍配があがる。 決まり手、熊の富士、寄り切り

「ことば」と「きくこと」

ことばのない世界。 想像したことがあるだろうか。 私は、今、当たり前のようにパソコンあるいはスマホを使用してここに文章を記しているが、実はある人たちにとっては、当たり前のことではなかったりする。 私たちは、ことばとことばを交わすことで、日々の意思疎通を行っている。 けれども、この世には、ことばを発することができなくなってしまう病気がいくつかある。 脳卒中、脳腫瘍等の影響で出現する高次脳機能障害の一つ。失語症。 あるいは進行性球麻痺や筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症

キムチを漬けて食べるだけの話ですが、なにか?

唐突ですが お友達がおすすめのキムチの素を先日送ってくれました。 なので、これは白菜キムチを漬けるしかない!と思って白菜を購入。 以前キムチのたれを自分で作って漬けたことが何度かあります。 でも正直、超めんどくさい! って思っちゃいまして。 (キムチっていろんな材料が必要なのよ) いやいや、私も時間に余裕があればいいんですよ。でもね、望んでないのに生き急いでる感じのスピード感なんですよ。毎日が。 もっともっとスローにしたいの。 「スローなブギにしてくれ」なんで

言いたいことを選ぶこと

雨降りだ。 我が家は雨音がひびく構造で 静かにしてると雨と私だけの世界になる。 タタン、タンと雨が屋根をノックしている。 私は「誰もいませんよ」と雨に対して居留守を使いたい気持ちである。 さっきまで、娘と話していた。 娘は今日は学校がおやすみで 私もたまたまお仕事がおやすみで 最初はどこか2人で遊びに出かけちゃおうかなと思ってたくらいにはりきる心もあったのだが 今は空気の抜けた風船みたいにしぼんでしまって、しわしわと横たえた気持ちがある。 そんな横たえた.

東京BABYLONと東京タワー

若かりし頃にいくつか漫画を読んでいたが、その中でも漫画集団「CLAMP」の本が私は好きだった。 彼女たちの作品を読むきっかけは、当時なかよしで連載が始まった「魔法戦士レイアース」であった。 見開きで描かれた細やかで美麗なイラストに、私は今までの作家陣とは一味違う雰囲気を感じて、幼心にどきどきとしながらページをめくった。ストーリーもRPG風仕立てで、内容も完全な勧善懲悪ではなく、それぞれのキャラクターが背負ったものがあるところに私はずぶずぶと沼にはまるようにのめり込んでいった

皆、しばしば悩み、立ち止まり、それでも語る

以前、こんな記事を書いたことがあります。 私はこの本を読んだこと。 そして息子が受けたいじめ...というか暴力についてこの時期は考えていました。 この本の中で「奪われた言葉」という章があります。 傷ついて弱ってしまって追い込まれた人は誰かにSOSを発信することができなくなります。自分の存在をないがしろにされて認められず、他者からの否定を繰り返された人が、自分のことばを取り戻すことは容易なことではありません。 渦中の人がことばを失ってしまうことは決して少ないことではな

私がデートに求めるもの

急にどうした?? という感じですが、私がデートしている時に相手に何を求めているのかをなんとなく書いてみたくなったので、めずらしいテーマで今日は書いてみます。 (この完全に誰得でもない話にお付き合い頂ける勇者だけここから読み進めて下さい) 皆さん、まずデートはお好きですか? 私は好きです!(声量1.5倍で叫んでいます) 夫と出かける予定が立っただけでいまだに浮足だってしまいます。 わくわく、そわそわ。 完全にうかれぐまです。 この「理想のデート」に関してですが 私は

わからないけど、そばにいる

「どうせわからないんだから」 「私のことなんてわからないでしよ」 「私のつらさなんて誰にもわからない」 目の前の少女は憤りをあらわにして 持っていた水筒を強く床に投げつける。 「あいつムカつくんだよ」 「みんなムカつく!」 私はただただ 「うん、わかったから」 「聞いてるよ、ちゃんと聞いてる」 と言って彼女を強引に抱きしめた。振り下ろした手が私の肩や背中にどんと小さな衝撃を与えた。 最近気になっている子がいる。 私は福祉職の友人からヘルプを投げかけられて

切られた髪の毛から習慣について少し考えてみた

昨日、息子の散髪をしたかったので美容院に同行しました。 息子の髪がジョキジョキと切られている場面を見て、ふと思いだした事があります。 以前、私が勤めていた施設で関わらせてもらっていたある利用者さんのおばあさまは、年齢の割にはめずらしく長めに髪の毛を伸ばしている方でした。 年を重ねると女性でも髪の毛は徐々に短くなってくる傾向にあると思います。理由を尋ねると「髪が痛んでくるからみっともなくて」とか「手入れが大変」といったお話を何人かの方に聞いたことがあります。 髪の毛の手入

ことばがいらない場所

ことばは人を包み込んだり やわらかい気持ちにしたり ここにいていいんだって思えるような 羽根布団みたいな 軽くて ふわふわしてて あたたかな側面もあるけれども 一方で 時には人を傷つけたり 自信をなくさせたり もうここにはいたくないというような まるで水を含んだ衣服のように もがき苦しみながら うまく抗えずに 深く深く 海の底に 人を落とし込めてしまうような 孤独に陥らせる凶器にもなる。 そういう時に 私はある人たちを思い出す。 それは以前、施設に勤めていた時

くまのぬくぬく日記③

12月7日(木)の日記。 ◾️朝からnoteに投稿してみる これはその前の夜から書いていて、投稿するか悩んだけども、まあいいかと思って投稿してみた。コメント欄を開けるか閉じるか悩んだけども開けておいた。 結果的には開けておいてよかったなと思った。 コメントを早々とくれた方。ゆっくりと来てくれた方。また読んでくださった方やスキを置いてくれた方。 ありがとう。ありがとう。ありがとう。 (ありがとうの3連チャンは淀川長治スタイルを意識している) ◾️なんですって!の話 山崎ま

人も人の気持ちも安らかになんて眠らなくていいよ

安らかに ああ、どうか安らかにと。 ここを去ってしまった人に願うものではあるが。 死しても、私の中に残っている まだ息遣いを感じられる生命が 躍動が エネルギーが感じられる時に 人は死しても なお生きながらえているものであると 最近友達と話した。 そしたら安らかになんて 眠らなくていいよと。 まだまだあなたは 言いたいこともあるし 託したい想いもあるし 休んでなんていられない 生き続けるものだと。 私を昂らせ動かし続けるような まだまだ瑞々しいこの命が 私の中に

心のささくれと絆創膏

ささくれができてるなと気づいたのは、会社の朝礼をリモートで終えた朝の車の中の出来事であった。 私の左の親指の爪の左側にできたささくれは、皮が少しむけていて、右手の親指で何回かなでるとひっかかる感触がある。 ひらひらした私の皮膚の一部。 このひらひらをむいてしまうと、いつもの通り赤い血がにじんでくるのだろう。 ぎりぎりのライン。 ひっかかりは違和感。 そのままひっかかりを放置して皮膚の再生を待つのか。 それともひっぺがして、血が滲んで傷ついても、ひっかかりをなくし

自分でおどりたい

利用者さんと話してたんですけどね。 けっこうやることがなくて、テレビを見ている方が多いんです。 体がままならない方も多いから仕方ないのですが、会話の中でけっこうテレビの愚痴っぽいものもあるんですよね。 テレビ批判って一番お手軽なストレス発散方法でもあるかなと思うんですよ。 私はテレビをほとんど見ないのでちょっとよくわかってないのですけど、たぶんそんな気もしていて。 身内とかの愚痴だったらね、自分に近い距離の人だから、まわりまわって自分に跳ね返ってくることもあるかもし