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卵管造影検査で使用する造影剤について

こんにちは(^ ^)クマです!

今日は卵管造影検査で使用する造影剤についてお話していきます。

みなさん卵管造影検査を受けたことがありますか?

不妊治療を開始すると早々に受けるよう予定を組む病院もあれば、検査自体実施していない病院もあるかと思います。

もし実施していない場合、大切な検査なのでしっかり受けていただくことをお勧めします。



◎卵管造影検査の目的

卵管造影検査は造影剤を子宮や卵管に流すことで子宮の形や卵管の通過性などを調べる検査です。

卵管は排卵した卵子が子宮内に入っていくための通り道です。また、精子と卵子が出会う場所(受精する場所)でもあります。

もし卵管に詰りがあった場合、卵子が子宮内に入ることができなくなってしまい、妊娠することができなくなってしまいます。

卵管が狭い場合にも通過性が悪くなってしまうので妊娠の可能性が下がってしまいます。

こうした不妊原因を調べるため卵管造影検査が実施されます。



◎卵管造影検査ってどんな検査

卵管造影検査は機械を使って造影剤をゆっくりと子宮と卵管に注入していきます。

子宮内に造影剤が充満すると卵管の方へも造影剤が流れていき、最終的には卵管采というところから流れ出て腹腔内へ流入します。

造影剤には水性のものと油性のものがあり、病院によっては患者様に選んでいただいています。



◎2種類の造影剤の違いについて

まず水性の造影剤ですが、油性に比べるとサラサラしているので子宮やお腹に広がっていくのがスムーズです。

そのため検査は1日だけで終了します。

また、造影剤の代謝も早く、24時間でほとんどが代謝されるため甲状腺へのダメージが少ないです。

一方油性の造影剤は、水性よりもドロドロしておりお腹に広がるのに時間がかかります。

そのためお腹への広がり状態を確認するのが翌日以降になってしまいます。つまり検査した翌日以降にもう一度病院へ行かなければならないということです。お仕事をされている方だとスケジュール的に難しく選びにくい可能性がありますね。

また、ドロドロしているぶん代謝にも時間がかかり、約50日ほどかかります。ただ、体に残っていても健康な方であれば問題ありません。甲状腺の疾患を持っている方ですと、甲状腺へのダメージがある可能性も考えられるため、水性を選択した方が無難かもしれません。

*甲状腺の疾患をお持ちの方は造影剤を使用した検査を実施しても大丈夫か必ず主治医に確認しましょう。

スケジュールの調整は必要ですがもちろんメリットもあります。

例えば水性の造影剤よりも写真が少しはっきり写ることです。ただそんなに大きな違いではないのでそれだけを理由に油性を選ばなくてもいいかもしれません。

それ以外のところで大きい違いが、検査後の妊娠率についてです。

油性の造影剤を使用して検査を実施した方の約10%で妊娠率の向上が見られたとの報告があります。

これは油性の造影剤を使用することによる子宮内の洗浄効果ではないかと言われています。

これはすごく大きなメリットであると言えますよね。

もちろん卵管が詰まっていた場合にはこの妊娠率向上も見込めないので卵管の詰まりを治す治療を行うか体外受精へステップアップする必要があるかもしれません。

卵管の詰りが発覚した時には主治医としっかり相談しましょう。


いかがでしたか。造影剤にも種類があるのでもし選択の機会があれば油性のものを選んでみてもいいかもしれませんね。


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