移植後に使う膣剤の効果
こんばんは(^ ^)クマです!
以前、移植に関する記事を書きました。
今回は、そこに関連して、移植後に使用する膣剤についてお話していきます。
◎移植後に使用する膣剤って?
不妊治療を行っていると、移植後にウトロゲスタンやワンクリノンといった膣剤を処方される病院が多いと思います。
この膣剤ってどんな効果があるかご存知ですか?
ウトロゲスタンやワンクリノンは成分的にいうとプロゲステロンです。
プロゲステロンは、卵胞ホルモンの働きで厚くなった子宮内膜を分泌型に変えて、胚が着床しやすい状態にします。また、胚が子宮内膜に着床すると、内膜に脱落膜を形成させ、出産まで妊娠を維持します。
◎プロゲステロンの作用
プロゲステロンの作用は先ほども書きましたが、他にも妊娠中に嬉しい効果があるのでご紹介します。
・母体の免疫反応を調整する
・子宮の収縮性を減弱する
・子宮胎盤循環を改善する
・胎児炎症反応を抑制する
こういった効果もあります。
◎何で飲み薬ではなく膣剤なの?
ウトロゲスタンやワンクリノンは内服薬よりも自然由来のものを使用しているため、妊娠中でもより安全に使用できます。
また、膣から吸収させることにより、内服や筋肉注射など他の投与経路よりも、子宮内膜へのプロゲステロン移行効率が高くなることがわかっています。
◎デメリットは?
ウトロゲスタンは添加物にラッカセイ油が含まれているため、ピーナッツアレルギーがある方には使用できません。
副作用というわけではありませんが、ウトロゲスタンもワンクリノンも膣内の残渣が多く、たまに塊として出てきてしまうこともあります。
比較的、ウトロゲスタンの方が残渣が少ないようなので、ワンクリノンを使用していて残渣が気になる場合はウトロゲスタンを使ってみてもいいかもしれませんね。
いずれにしても残渣は仕方のないものなので、おりものシートやナプキンで対応していく必要があります。
いくつかデメリットはありますが、妊娠を維持するために必要な薬なので、12週くらいまでは使用をしていく必要があります。
今日は移植で使用する膣剤についてお話していきました。
いかがでしたか?成分や作用がわかると安心して使えると思うので、参考にしてみてください!
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