45歳で「定年」を意識しはじめた、わたしの葛藤
ウィリアム・ブリッジズの「トランジション理論」をご存じでしょうか?
トランジションは、「転機」とか「過渡期」とか言われますね。
ブリッジズは、ブリッジズは本書の中でどんなトランジションも
「終焉(終わり)→中立圏(ニュートラル)→開始」の3つから成っている
と言っています。
これを知ったとき、「そっか、終わらせる必要があるのか」と、心がチクっとした記憶があります。
45歳で意識しはじめた「定年」
私が「転機が来たな」と感じたのは45歳の時。事業部長になったときでした。
「定年を意識するの、早くない?」
そう思う方もいらしゃるかもしれませんね。
でも、このくらいの歳になってくると、組織の状態はある程度わかっているし、会社を卒業したあとの未来をなんとなく感じ取れたりしませんか?
さて、話を戻して、
事業部長になった私に課せられたミッションは2つ。
事業を成長させること
次世代リーダーを育成すること
次世代リーダーの育成はとても重要だし、やりがいもある。
でも一方で、「このあと私はどうなるんだろう?」という不安もありました。
45歳を過ぎたあたりから、私と同じように感じている会社員の方って少なくないんですよね。
会社で「いらないひと」になりたくない!
だから次の何かを見つけたくて、興味のあることにどんどんチャレンジしていったんです。
例えば、
カラーコーディネートを学んでみたり(すぐ辞めた)、週末限定でアイシングクッキー教室を開いてみたり(肩こりと首痛がひどくなり断念)、数秘や西洋占星術を学ぼうとしてみたり、コミュニケーションを学ぶセミナーに出まくったり。
組織開発ゼミのようなものに参加しようと説明会に出てみたり、起業塾に参加したほうがいいのかな?とあれこれ調べてみたり。
コーチングを学び始めたのもこの頃です。
でも、何だかしっくりこないし、モヤモヤした気持ちになるばかり。
ブリッジズの理論で言うところの、終焉を迎える前に(何かを終わらせることなく)、いきなりニュートラルゾーンに突入して「開始」の準備を始めようとしていたからです。
いや、正直言うと、ぼんやりと「終わり」は意識していました。
私の「終わり」。
それは会社員を辞めること。
「会社の中でいらない人になりたくない!」と思いながら、心のどこかで「違う場所で活躍する」という考えもチラついていました。
終わるからこそ、何かが始まる
会社員を辞めるという、そのときの私にとって一番大きな「終焉」の前に、2つの終焉が起こりました。
事業部長を退任する(終焉)
長年携わっていた事業から離れる(終焉)
そして新しい「開始」が起こりました。
新しい部署を立ち上げ、その部門の責任者に就任(開始)
新しい部署は、私がやりたいと言い出したことなので、ワクワクした気持ちでいっぱい!のはずなのに...、
心のどこかで「寂しさ」と「虚無感」を感じている自分がいたのです。
それが先ほどもお伝えした私の「終わり」。それは会社員を辞めるということ。
前向きな感情を会社の中の仕事に抱こうとしながらも、「会社でいらない人にならないようにと」必死にもがき、さらには会社を卒業したあとの未来も感じ取っていたのです。
もちろん、表面的には「会社員を辞める」という選択肢は、この頃はまだぼんやりしたまま。退職を選択をするのは、まだ数年先のことです。
トランジション期を経験して、まず率直な感想が
「トランジション期って長い!」ってこと。
でも、このトランジション期は「準備の時期」でもあると思うのです。
さまざまな不安や葛藤を感じるのは、自分の未来に可能性を感じている証です。
ただ、ひとりで考えていても、何を軸に進めばいいか、そもそもどうなりたいのかさえ分からないときもあります。
そんなとき、私はコーチングを活用しました。
45歳なら、この先の未来を考えるのに充分な時間があります。
このタイミングで、未来のための準備を始めてみても、早すぎることはないと思いますよ。
人生はトランジションの連続。
私のように「定年(リタイアメント)」を意識してモヤモヤした気持ちを抱えた人や、トランジション(変化)のタイミングにある人は、ひとりで考えすぎず、こういう局面を一緒に考えてくれる信頼できる人に話を聞いてもらうことが必要です。
「一人で考え続けていることを解消したい」
「一度話がしてみたい」
そんな方に向けた、個別相談を無料で実施しています。
個別相談では、お話を聴かせていただきながら、ご自身の持っている課題について、どんな風に向き合っていくかを一緒に検討していきます。
ご希望の方は、以下のフォームからご連絡ください。
折り返しご連絡させていただきます。
お問い合わせ:
https://forms.gle/EVfHg5W5V3qUUNkx5
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?