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067 緊急(?)予告

noteをさぼっては取材と編集にかかりっきりになっていた本が、やっと6月10日に出来上がります。

「かかりっきり」って言いづらいけど、いい言葉ですよね。若い頃、つまり青い頃にしか、そんな体験はしないものなのかなと思っていました。夢中で何かに打ち込む、そんなひたむきさが平仮名6文字から伝わってくる気がします。

でも、実はその言葉の割には、お客さんの来ない店に一人で立ち、廃棄処分にならない程度の料理を仕込み、買い出しやらなにやら結構やることはあって、脇目も降らず、という感じではなかったのですが。。。

青い頃で思い出しちゃった。
4月にやったイベント「お笑いLIVE的な…」で、ボクがやったのは
講談「パンと江川太郎左衛門をめぐる青き群像」。

的な…とつけたのは、自分の講談が笑いを取れるか自信がなかったからですが。

青き群像--なんか、タイトルだけはかっこいいでしょう?

この話は次回、書くことにして、今日は今度できる本の紹介をさせてください。

書名は、
『足はいつだって前を向いてるじゃん』
と言います。久しぶりにつけた画像は切れちゃってますが…

なぜ、その書名?
って話は、この本を読んでいただければ。。。

って、本の広告勧誘かーい???

この本をつくろうと思ったのは、店に来てくれる、あるいは来なくなったお客さんの中で、特に若い人に、内にこもっている人や鬱屈している人が多いように思えたからです。

我々の世代はバブルの崩壊も経験しているし、その後も様々なことがあって、多少のことは切り抜ける(ごまかす)術を心得ています。
でも、今の若い人は素直すぎるというか、、、いや、素直ってプラスの言葉に「すぎる」はないか。どれだけ素直であってもいいけど、打たれ強さも必要かと思うんです。

それは、「あんな人になりたい」というロールモデルが身近にいないからじゃないかと思ったのです。マスコミやテレビで取り上げられているような人は遠すぎて、このコロナ禍を生きる参考にはなりにくいのかと。

そこで仲のいい店の常連客に、身近にいる、こんな状況でも前を向いている人やコミュニティを紹介し合う本をつくろうと呼びかけました。

時間やページ数、ボクの都合で急がせたもので、約20人ほどしか紹介できていませんが。。。


この本の中に、誰かのロールモデルになるような誰かが見つかるといいなと思っています。
既に、ボクは何人も見つけちゃった。身の回りを見回してみたら、凄い人がこんなにもいるんだ。。。ちょっとうれしい発見ですね。

なんだ、これはボクのための本だったのかーい。。。って話ですが。

緊急事態宣言は6月も解除されそうにありませんから、アルコール抜きになってしまうかもしれませんが、
6/11~13日には、この本をつくるのに協力してくれた皆さんと、刊行記念交流会を予定しています。
この本がほしいって方は、誰でも参加自由です。そう思ってくれるだけで、もう「協力者」ですからね。

『足はいつだって前を向いてるじゃん』は以下からも購入申し込みできます。(税込み定価1650円、送料無料)
発送は、6月10日以降、申し込み順となります。ご了承ください。

https://kujotokyo.stores.jp/

今日は、まず「目次」を紹介させてください。
目次を読むだけで、
ほーら、読みたくなる、読みたくなる、、、あれっ、眠たくなってきちゃった。。。?

『足はいつだって前を向いてるじゃん』 主な目次
1章 飲
①ぶどう農家が描いた長年の夢を実現したワインだからこそ善良な人に飲んでほしい
②「夏子の酒」から始まった挑戦は酒粕を肥料に蔵元自ら無農薬の酒米づくりへ

2章 食
①地域資源を使った有機農業で男衾地区を復興したい 
②サスティナブルなダチョウ肉でこの国の食料自給率を解決したい
③全国のおいしい有名店のパンを食べて食品ロス削減にも協力できる持続可能なサービスを

3章 アート
①僕は目が見えたことがないので、目が見えないことで何が不便か、実は良く分からないんだよね
②助けるから助けられるし、助けられるには助けなければいけない、と思っているから外部と接続するのかもしれない
③手渡しするように映画を届けたい--ドキュメンタリー映画『まちの本屋』
④高校時代にネットでスタッフ募集して映画づくり--社会に潜む不可解なモヤモヤを映像化したい 

4章 コミュニティ
①原発が爆発するのを見て私の責任だと思ったんです
②中越大震災からの復興を超えて地域おこしで限界集落から奇跡の再生 
③地域プロジェクト「まちけん」とは何だったのか 
④高度な専門的医療のあり方とは違う、街と暮らしに寄り添いながら人間全体を診たい
⑤障害の有無に関わりなく、あらゆる壁を超えて読書の楽しみを伝える場所をまちの中に作りたい

5章 本
①どの子もほんっとかわいいんですよ。関われば関わるほど、愛しくなる 
②古書店は、幅広い時間軸で本を扱えるところが魅力
③失われたものに光を当てるような創作活動をしていきたい
④絵本は特殊なメディアで、絵と文章の組み合わせが無限なので、何にでもなりうる可能性がある
⑤この歳になって絵本作家になれるなんて人生いくつになっても発見があるもんですねぇ


6章 九条Tokyo
①過去に学ばないものは今を生きるコンパスや未来へ繋ぐバトンを持たないのと同じだ (イベント 歴史トーク) ほか

もち、九条Tokyoでも購入できます。たぶん、まだ緊急事態とやらでしょうからお酒は出ませんが、三重県大台町の無農薬和紅茶を1杯サービスします。

ちなみに、この本の書名は、ボクが好きな歌人、田中章義さんの

 強がることしかできずに今日も前を見る 僕らが前だと決めたその場所を

から思いついてつけました。デザイナーがつくってくれた表紙とともに、ちょっと気に入っています。

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