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空っぽのようなものが本当に大切なもの

水は無色透明で、
味もにおいもかたちもないけれど、
確実に存在していて、
地球上になくてはならないもの。

そのあるようでないような水が、
この世を動かしてくれているから、
私たちやこの世界は存在している。

そんな水のように、
本当に大切なものは、
見えてはいけないと
老子は書いている。

道とは自然の法則のことで、
老子は道の大切さを
説いているけれど、
道というのは、草が生えていない。
本当は草が茫々に生えているところに、
草がない。
ないからこそ道ができ、道と呼ばれる。

ないからある。

コップは、空っぽのくぼみがあるから
コップであって、
くぼみがなければ、
中に水を入れることができない。
何もない空間があってこそ、
コップとして存在する。

ないからある。

ないからこそあるというのが、
この世の摂理だという。

ないからある?
そう、ないからある。

自然とうまくいっているときは
その働きが見えないようにみえる。

すべてがうまく事が運んで、
怪我をすることもなければ、
病気にもなっていなくて、
元気で動いて働いて、
今日を無事に過ごせたのは
かけがえのない幸せなこと。

けれども、あたり前と思って
毎日過ごしている。

幸せは見えないようで
いつもここに存在している。

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