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鯨山人
2021年10月28日 09:45
言葉の水平線を泳ぐクジラの垂直運動うつつのなかに世界という沈黙を飲み込む潮と煙吐き出しながら背骨を立てる いきものの音のない旋律垂直の幽霊は膠着した時間の隙間からこちらを覗いている声のない 足のない 背骨のない雨の歌をうたえクジラの見る夢の底幽霊をみちしるべにして世界という旋律を言葉にする
2021年10月23日 07:31
凍てつく朝の静けさ橙に滲む雲の隙間に世界が呼吸している僕という獣は覚醒している獣はうろつくうろつきながら世界を見るうろつきながら思考するうろつくことで思考は凍結しない街をうろつく獣のシュルレアリスム「」をつけて世界を見る トナールの目膠着する時間と空間のなかで橙に歪む箱を踏む思考のディストーション時間が歪む 空間が歪む リズムが歪む世界の鍵をこじ開け獣は大地の裂
2021年10月19日 06:11
僕という獣は大地を蹴る僕というは獣は坑道を掘る坑道という行動は大地のなかで広がっていく大地という命題大地は空間に引かれた線だ空間の中に放り出された曖昧な存在の僕らはその線の上で生きることができる天日は死した屍を腐らす醜いもの穢らわしいものにする大地はそれを受け入れあたらしい生命の息吹にかえる大地は呼吸している僕らは大地において自然と人間との交錯を経験する僕は僕と
2021年10月16日 08:14
フォノンただ漂う音の粒子を言葉にして大地に記録する大地という巨大なレコードRe + cord縄を綯う縄にレコード針を落とす縄に綯われた死者の声を聴く縄は言葉縄の彼方と此方を隔て名は印を結ぶナワールの風が流れる骨その先端を尖らせてレコード針で布を縫いテキスタイルのなかに僕のテキストは存在する
2021年10月14日 06:38
国家という曖昧なイデオロギーという曖昧な科学という曖昧な酩酊のなかに踊らされるデカダンス前にならえと並ばせられた列を離れて僕は圧倒的現実のなかで舞い踊る音楽は流れている脈打つビート風を踊る波を踊る言葉を踊るその一瞬にイズムを離れたリズム軽やかなステップで大地を踏む覚醒と躍動の足音は宙を舞うそのとき僕は音楽になる
2021年10月13日 07:44
アボリジニたちの音楽に楽器は存在しない。低く地を這うディジュリドゥの倍音。木片を打つブーメランの響き。そして肉体。調律という不自然さのない。西洋音階という抑圧のない。自然と隔たることのない。骨と声の音楽。伸縮する筋肉は大地を踏み鳴らし。からっぽの筒の中を風が通りぬける。音楽そのものが呼吸している。音楽という圧倒的現実。夢見のなかで、マングローブ。夢見のなかで、ユーカ
2021年10月11日 13:09
ダブ空間に漂う音楽は、ナワールの風の音。僕はそれをつかまえて、大地につなぎとめる。言葉を書き留めることで、音楽の息の根を止める。プラトンは詩人を追放する。詩は音楽の死を歌う。記憶を大地に記録する。僕は詩というものがわからない。僕は死というものがわからない。詩と死の掛け算。4×4シャーマンは16という数字を導きだす。掛け算は、次元を生み出す力を持つ。さらに掛け算をつづけ