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ペトリコールって知ってる?
ギリシャ語で「石のエッセンス」を意味する言葉。
簡単にいうと雨が降り始めた時に上がってくる、”地面の匂い”のこと。
梅雨の時期特有の”あの匂い”、日本語では示す言葉がなくって。
この言葉を知った時はすごく嬉しくて
”あの匂い”を指す言葉があったんだ!と濫用していたけど。
誰にも通じない言葉だった。
日本語にないから説明も難しい。
雨が降った時のあの匂い!っていうと理解されるけど、
「あぁ、ね。」という感じ。まあそりゃそうか。
気が付ける条件も特殊で
小雨とか、じんわりとした雨の降り始めにしかしない匂い
エッセンスというだけあって、雨足が強かったり、長く降っていると匂いも下に落ちていってしまうのだろう。
雨上がりの晴れ間に陽に当てられて雨が乾く時にも、モワッと香る。
嫌な気持ちにもなる感覚だけれど、名前があると知ると趣を感じられたり。
同じように状態を表す言葉で日本語には存在しない、一般的ではない言葉
「プルキニエ現象(Purkinje Phenomenon)」
周囲が薄暗くなると人間の目は青色を捉えやすくなる。
という現象これだけ聞くとわかりにくいけれど
夕暮れ時に世界が青っぽく、紫っぽくみえること、ありませんか?
そう、それです。
なんとなくその色の変化が好きで、日の光が建物などで遮られている時によく感じていて
どこか寂しげで懐かしくもあり、儚く静かに感じる時間。
あれ、1日が終わろうとしている、、、
やり残したことはないかい、親友と語り合ったかい?燃えるような恋をしたかい?と脳内のかりゆしに話しかけられ焦燥感を煽られたり。
と、まあ
なんでもなく、形容する言葉もない普段の風景や状況に名前がつくと
意識できるようになって、世界がより鮮明に見えるようになる気がする
これってすごく素敵でハイコンテクストな楽しみ。いや、愉しみ?
ここで書いた2つの他にも似たような言葉、名前があればぜひ教えてもらいたいなあ。
匂いネタ2回目だけど、生き物として本能的な知覚が自分にとって大切なんだと思って。
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