賽銭泥棒をゼロにするカギはこれ。窃盗率40%→1%にした方法が意外過ぎた!
みなさんこんにちは!
フルーツボーイ中村です。私は果物屋でありながら、都内で果物の無人販売所を運営している者です。
今回は私が実践した「無人販売所における窃盗率を改善した具体的な事例」を公開します。2年間で30店舗以上の無人販売所を運営し、トライ&エラーを繰り返した結果、「この方法で窃盗率は改善できる!」と確信を持っている施策になります。
イラストや現場の写真を使って、できるだけシンプルに説明しています。2回にわたってお届けしますので、最後までお付き合いいただけるととても嬉しいです☺
また、無人販売に関してはかなり研究を重ねております。2年間のトライ&エラーについて中身の濃い内容について知りたい方はぜひこちらの記事を合わせてお読みください。
それでは始めます!
いかに悪魔を登場させないか、いかに天使を登場させるか
まずは大前提から👍
これはお客様心理なのですが、無人販売で購入の際、人が誰も見ていないわけなので、、このようなことが頭をよぎるのではないでしょうか?
きっと1度は体験したことがあるのではないでしょうか。頭の中の自問自答の会話です。
よく聞く「天使と悪魔のささやき」ですね。
そして、この話をするときに一番の肝になってくる大事なことを伝えます。
それは、
例えば、誰もいない夜中の無人販売所。今、あなたは手持ちのお金がなく、お腹がペコペコの状態です。あなたは何もせず通り過ぎることができるでしょうか?
悪魔はきっとあなたにこうささやくでしょう
「誰も見てないからやっちゃえよ~」
そして
天使は「そんなことしちゃダメ、あなたは誠実な人なんだから!」
と。
この両者からささやかれた時に、いかに天使に励まされながら、悪魔の誘惑に打ち勝つことができるか、がポイントとなってきます。しかし、その時の条件が悪ければ悪いほど、悪魔の誘惑に負けてしまう可能性があるのは、みなさんも納得するでしょう。
そして私は「盗んでしまうのは仕方ないよね」という立場をとります。
ここ大事なポイントです。
*これについては「性弱説」について詳しく書いている記事がありますので、そちらを読んで下さい。
大事なことは
人が盗みをしてしまうのは
その人が根っからの悪人だから、なのではなく、多くの場合、悪魔が登場してしまうような状況や環境を作ってしまったことによって、そのような行動を導いてしまっている
と考えることです。
逆に言うと、環境や状況を作る立場である、私たちサービス提供者たちが仕組みとして悪魔が登場してこない仕掛けを仕込んでおくことで、窃盗率を改善できる望みがあるということです
つまり、まとめると、
①悪魔をできるだけ登場させないような仕組みを作る
②天使をできるだけ登場させる仕組みを作る
この二点で窃盗率を改善させていく、ということです。
具体例①~悪魔を登場させない方法~
さぁ、それでは実際の事例を紹介しながら、改善策をみていきます。
「悪魔を登場させない」とは、「悪事を働くのを踏みとどまらせる」と言い換えることができます。つまり犯罪を抑止する施策です。
例えば
代表的なのは皆さんもご存じの防犯カメラ。抑止の代表例ですね
そして、、
防犯カメラのステッカー。この二点を発見したあなたはきっとこう思うでしょう。
「おっと、、、一部始終が撮られているのね、、汗」
何も悪いことをしていないあなたは何故か少し緊張するでしょう笑。きちんとお金を入れよう。となる人が多いのではないでしょうか?
つまり
盗みを誘惑してくる悪魔が登場しないわけです。
さらにこんなのはどうでしょう?
これは、警察の方からご提供いただいたピーポ君のお面です。誰もが見たことのあるこのかわいらしいお面ですが、警察官の存在を匂わせるには抜群の効果があります。
さらには、
こちらは少し残念な事例です。窃盗被害を受けて苦しんだ店舗です。警察に被害届けを出したことを店舗に掲示させていただきました。すこし強めの抑止になります。
具体例②~悪魔を登場させちゃう事例~
さて、一方で悪魔を誘発してしまう施策も紹介しておきます。これは過去にやってしまい後悔した、言わば失敗例です。今後これをやらなければ、悪魔を登場させない、という自戒の意味を込めて書きます。逆にこれをやっちゃうと悪魔を登場させてしまうので気を付けましょう!ということです。
まずはこちら
これは窃盗率が非常に低いつまり、無人販売所としては最高の店舗です。陳列棚のことをフェイスというのですが、商品の鮮度も良く、清潔感が保たれている、素晴らしいフェイスです。
つまり、この逆のフェイスが窃盗率が高い、悪魔が登場しやすいフェイスになります。つまり、
商品管理が悪い(傷んだものが置きっぱなし)、棚に汚れが目立つなどです。
これは「割れ窓理論」と呼ばれ、犯罪心理学などで、実際に証明されている理論です。例えば、家の窓が割れていると、管理が行き届いていない印象を与えるため、泥棒が侵入しやすい、つまり窃盗や万引きを誘発しやすいということなのです。
「ほら~こんな盗みやすいお店はなかなかないぞ~」と悪魔がささやいているのが目に見えます笑
これは本当に実感しており、反省しております、、泣
そして次はこちら、
そりゃ盗まれるでしょ!笑
と間髪入れずにツッコまれそうですが、ご想像通り集金箱ごとがっつりやられてしまいました笑、お金が見える状態であることは、やはり悪魔が登場しやすいですよね~。こちら側が窃盗をアシストしちゃっております(悲)
なぜこんなことを、、、?と思うかもしれませんが、実は勝算があると思ってチャレンジした取り組みです
これはオープンであることを信条としている私たちのコンセプトから来ております。詳しくはこちらの記事から↓
しかーし。もうこれは失敗作に終わりました。実際に入金額は増えたのですが、一方でお金を投入するのが怖い、など、それ以上にお客様を不安にさせてしまいました。
さていかがでしたでしょうか?
前半はこんなところで終わりにしておきますが、最後に大事なポイントを改めて押さえておきます。
それは
これらの具体的施策は
盗む泥棒が悪い、という考えからではなく、
盗みやすい環境を作ってしまったのは私たちであり、じゃあ、どうやったら悪魔を誘発しない仕組みを、私たち自身が整備することができるだろうか??
というところから考え抜いたアイデアであるということです。
今回の記事では悪魔を登場させない、つまり、抑止効果があった事例をご紹介しました。これはどちらかという「守り」を固める施策で、THE防犯という色が強かったかと思います。
しかし、次回は天使を登場させる方法をご紹介します。
消費者が、店舗にポジティブな感情を抱き、その店舗を応援したくなる、守りたくなる、その結果、窃盗率が改善される、といった具合です。
ここにこそ、窃盗率が40%から1%にまで大幅改善された秘訣が隠されています。
続きが気になる方はこちらからご覧ください☺
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