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2年かけて地域に愛される無人販売所を作ってみた~part.1~

みなさんこんにちは!フルーツボーイ中村です

この記事を見ている方はきっと、流行りの「無人販売所」というキーワードでヒットした、もしくはすでに弊社の果物専用無人販売所「KUDAMONO-BOX」の掲示板をご覧の方かもしれません。

私は2年前にこのビジネスを立ち上げ、現在も同じモデルで、無人販売所を運営してます。

この記事(note)では、ずばり!地域に愛されるための無人販売所の秘訣を数回にわたって公開していきます。

とはいえ、まだまだ現在進行形の実験段階中です(汗)
なので、すべて正解ではないのですが
現時点で「お、これは成功事例かも?」と試行錯誤の末、好感触だった仕組みを伝えていきたいと思います。

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「地域に愛される無人販売所」とは?

今、全国では、餃子の無人販売所の拡大を皮切りにお肉やラーメン、さらには電子レンジや洗濯機などの家電など(驚)、様々なジャンルで広がっている無人販売所。しかし、需要があると同時に賽銭泥棒や、お金を入れずに商品だけ持っていくニュースが後を絶ちません。

おそらく、皆さんの中には

本当にやっていけているの?みんなちゃんとお金を払っているの?

と思っている方がいるのではないかと思います。

ごもっともです。

冒頭でも書きました地域に愛されるための無人販売所を定義するならば、ちゃんと利益が上がっている無人販売所だと私は思います。
お店側が自信をもって販売、楽しみにしているお客様がそれを購入。この、双方にとってハッピー(Win-win)な関係が継続すること。

これが理想です。

しかし、ネックになってくるのが、無人販売の永遠の課題、窃盗です。管理する者がいないのをいいことに、その隙間を縫って、盗みを働く人たちがいるのです。

盗みが多く、治安がよろしくない地域は無人販売所を置いたとしても赤字を垂れ流します。いずれ撤退することになり、つまるところ、この地域には愛されなかった(=適していなかった)無人販売所となるわけです。

一方で盗みが少なく、利益が上がっている無人販売所、これが地域に愛されている無人販売所だと定義します

そのうえで、
私は2年間かけて30店舗以上の無人販売所の運営することで、この地域に愛される無人販売所の完成を目指してきました。

当初、周りの反応は

「無人販売で利益を上げるなんて無理だよ」と反対意見が多数でした。

しかし、あきらめずに厳選7店舗に絞って運営を継続したところ、利益が上がる仕組み、つまり地域に愛される無人販売所に少しづつ生まれ変わってきたのです。私の実感も徐々にポジティブなものに変わってきたので、実験途中ではありますが、このタイミングでぜひ皆さんにシェアしたいと思った次第です。

多くのトライ&エラーを繰り返して、様々なノウハウがたまりましたので、それを惜しみなく公開していきます。どうぞ最後までお付き合いください!

この記事を読んだ皆様が

今後広がっていくであろう、無人販売所ビジネスのヒント、また無人販売の奥深さと、日本の素晴らしさを実感できることを願っております。

前置きが長くなりました🙇
それではまいりましょー!

阿佐谷北(あさきた店)の様子

その名も ”KUDAMONO-BOX”

さて、早速ですが、これが利益の出ている果物専用の無人販売所、つまり地域に愛されている無人販売所です。その名もKUDAMONO-BOXです。ちなみにこの「KUDAMONO」のネーミングはあえてローマ字表記にしています。これは「Fruits」ではなく、日本の果物が10年後にSUSHIやSAKEのように世界の共通語になることを期待している表れです!!

つまり世界進出を目指しているってことです🔥

それはさておき、このKUDAMONO-BOX、実は写真内に見えるその狭いスペースだけで月商20万円越、を記録することも。人件費、地代家賃、電気代がかかりませんのでコスパ良しのビジネスモデルです◎

そして仕組みはこんな感じ↓

KUDAMONO-BOX仕組み

場所を貸してくれるオーナーさんと楽しみながら売上げを上げていきましょう!って感じでやっています。

さてさて、本来はもっと詳しく話すべきなのですが、主旨とズレちゃうので、ビジネスモデルの紹介はざっくりこんな感じにしておき、さっそく地域に愛される無人販売所の秘密に迫っていきます!

盗まれる空気がプンプンする無人販売所

まずKUDAMONO-BOXの仕組みについての紹介です
最初から不安にさせるようなタイトルですが、、
一言で言うならば、超攻撃的!ストロングスタイルです。笑

どういうことかというと、、、

①屋外に設置(簡易的な屋根のみ)

さらに!
②むき出しの状態で陳列(コインロッカー式ではない)

さらにさらに
③高単価商品を陳列(え!2000円のマスカットも!?笑)。

シャインマスカットではなく、瀬戸ジャイアンツ(←珍!)

さらにさらにさらに!!
④24時間営業(一部の店舗は除く)

ライトがいい雰囲気

攻めてます、かなり攻めてます。

常識的に考えると、無人販売所を置くならば、屋内です。
また、屋外だとしても、自動販売機のように、しっかりと鉄の壁に守られている、それがスタンダードでしょう。
その真逆を突っ走っているわけですからね、、もはや、信じられない人もいるかもです笑

利益をそこまで考えていない直売所であれば分かるのですが、利益を上げたい、つまりビジネスとして考えているのであれば、私たちの手法はかなり非常識かもしれません。

じゃあ趣味でやってるの?

そんな声が聞こえてきそうですが、

いえ、もちらんビジネスとして考えています。

利益を出すために、あえてこの手法をとっているわけです。だからこそ2000円のマスカットを置いているのです(初めはとても勇気がいりましたが…)

・・・

とはいえ、あまりにも無防備では、、

とよくツッコまれるのですが、それはその通りだと思います。

しかし

ここが、あえてこのスタイルを選んだ理由であり、非常に重要なポイントなのですが

「無防備」つまり見方を変えれば

オープン」

オープンだからこそ、透明性が高く、安心して受け入れられる空間である。という側面もあります。

「隠し事がない、裏表がない人」に対して、ポジティブなイメージ持つ感覚と似ています。

いろいろな意見はあるとは思いますが、私はここに一つの光を感じました。防犯はむしろそちら側からのアプローチで考えていこうと思ったわけです。

ん??よくわからん、、、

と思う方もいると思いますが、まだ分からなくて大丈夫です笑

現時点で分かってほしいのは、ガチガチに縛って「絶対に泥棒さんが入る隙間を作りませんよー!」という

「縛る防犯」ではないということ。

そんな感じのニュアンスが伝わればオーケーです☺

また、このストロングスタイルを採用した理由はもう一つあります。

それは

一番厳しいと思われる条件で黒字化できれば、あとはどんな条件でもクリアできるのでは?

と思ったのです。

実は、現時点で高齢者施設や、マンションのエントランスなど屋内に設置してほしいという声をいただいております

(質の高い果物は、健康に気を使っている方にはかなり喜ばれます)、

ではなぜ、最初からそっちでやらないのか。

その答えは、まずは「守りの実験」をすることが最重要だと思ったからです。実際、セキュリティが整っている屋内でも、「泥棒ゼロ」は難しいという現状(餃子店の窃盗など)を考えると

結論

盗む人は盗むのです。

であるならば、私のような素人がコストをかけて中途半端に守りを強化をするのではなく、ある程度の被害は勉強代として被り

むしろ盗まれることで、防犯の本質や、盗人心理の本質を見出そうとしたのです。

一種の開き直りですね笑。
むしろこの無防備なストロングスタイルで成功したら、それはそれでかなり革新的なのでは?世界進出を目論む私たちにとっては、まず超えるべき壁はこれでしょー!という期待も込めて始めました。

そして、結論としてこの手法に手ごたえを感じているからこそ、このように記事にしているわけです😤(ドヤ顔)

それでは!またまた前置きが長くなりましたが、本題に入っていきましょう。

2020年の6月(2年前)に私たちの実験はスタートしました。初代の無人販売所はこちら(写真)、世田谷区八幡山が1号店です。

世田谷区八幡山

段ボールに手書きの看板。手作り感満載ですね笑。

正直、当初は失敗の連続でした。実はこの八幡山店を皮切りに、2年間で出店した店舗数の合計は30店舗以上。しかもすべて東京都内です。

田舎の直売所のイメージを根本から覆す、都会オンリーの無人販売所です笑

現在の7店舗に絞るまでは、いろんな壁にぶつかってきました。それでも最終的に利益が出るようになったのは、やり続けてきた結果、あるいくつかの法則を導くことができたからです。

さぁここからが本題です。

その法則についてお話していこうと思いますが

とても長くなってしまいましたので、次回の記事でお教えします!
続きが気になる方はこちらからご覧ください👇


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