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ヤンキー風のお兄さんたちに声をかけた結果

売上5000円/0.5h、声をかけた人数15人、購入者4名、2023/2/15


気温1度の赤羽スナック街に突入

皆さんこんにちは!フルーツボーイ中村です。
今回は大寒波が襲来した東京の夜!
めちゃめちゃ寒い中、テナントにガールズバー、ラウンジ、スナックが入っているビルに突入した話です。

短い時間でしたが、学びが多かったので、noteにまとめさせていただきます!


赤羽名物、お化け屋敷居酒屋👻

エレベータ前にたむろしているお兄さんたち、、

21:00
夜のお店の客入りはこれくらいの時間から増えることが多く、それを知っている私はいつもドンピシャのタイミングを狙って突撃します。
エレベータで最上階まで上がって1軒ずつドアをノックしながら下に降りていきます。

今回もお店が20件ほど入っているビルの最上階から攻めることに決めたフルーツボーイ中村。

1階の扉の前でエレベータが下りてくるのを待っていると、その脇に5人組の男性の集団がう〇こ座りでたむろしていました。

横目でチラッと見た瞬間に、なんだか、中学生のヤンキー(不良グループ)を思い出した私は、これは絡まないでおこうと、反射的に目を背け、エレベータを待っていました。

エレベータはまだ5階で止まっていて、早く降りてこないかな~、と思っていると、

私の中にいるもう一人の私が、こう語りかけてきました。

「あの5人組に声かけちゃいなよ。」



たまにあらわれるんです。
この天使か悪魔かどっちかわからないもう一人の自分、、、

今日もいきなり登場してきて、呟いてきました。

「いやいや、怖いから無理だよ。」

と、生身の私がその言葉を遮ります。

エレベータが3階まで降りてきたところで、もう一度、そいつが私に語り掛けます。

「ここで声をかけないんだ?、何のためにここに来たの?目的わすれたの?」

。。。

く、

くそ、

分かったよ、声かけるよ。。

エレベーターがちょうど1階に到着し、扉が開いたと同時に、私は

「すみません」

とその5人組に声をかけました。

いつもこんな風にして、私は声をかけています。

あ~声かけちゃった、、怖いな、


勇気をもって声をかけると、、

「!?」

ん?

という表情の5人組

声をかけた直後は一瞬の後悔。

しかし、声をかけてしまった以上、口は動かし続けなければなりません。

そして瞬時に

頭が高速で切り替わります。

よし、アイスブレイクしてやろう

と、謎の挑戦心が湧き出てくる

これがいつものパターン。

あのー、果物屋なんですけど、、

。。。
「??」

実は今、夜のお店を一軒一軒周ってて、果物の特売を見てもらっているんですけど~

…1個いかがですか?笑

お兄さんの一人
「え、、何それ笑、ウケるんだけど。」

ですよね~、でもガチでやってます。
めっちゃすごい果物なんで見てくれませんか?


結果は

さあここまで読んでいただいた方に質問です。
この5人組は果物を買ったでしょうか?

・・・

結論から言うと、

5人中2人がみかんを購入しました。

5玉1000円の高級みかんです。

え!?

5玉1000円??

はい、これです。


香川オリジナルの袋掛けみかん

少し本編とはズレますが
私は高級フルーツを売っています。

メロンとかマンゴーとかの高級フルーツはもちろん
みかん、りんご、など一般的なフルーツもあえてブランドものを選んでいます。

なぜ男性5人組が高級フルーツを買ったのか

このみかんを2人で1セットずつ(計2000円分)購入していただいたのです。

さて
ここからは私の推測なのですが、

この男性5人組が初めからこういった高級フルーツ買う可能性って何パーセントくらいあったと思いますか?

もう少し、状況を整理します。

赤羽のスナック街
21:00
気温1度の極寒
男性5人組
突然の現れた謎の果物屋
5玉1000円高級みかん

これらの条件を考えると

客観的に見て

これは

間違いなく100%買うっしょ!!!

って

なりませんよねーw


むしろ、これだけ聞くと、100%に近い確率で

購入しない

って思う人がほとんどではないでしょうか。

なぜなら
飲みに来たのに、いきなり声をかけられて、めっちゃ高い1000円のみかんって、、買うわけねーじゃん。
しかも気温1度でめっちゃ寒いのに、どこから来たか分からない、謎の果物屋?話聞くわけねーだろ。

これが、一般的な答えでしょう。

もう一つの発想


でも結果購入しているのです。
ではなぜ、この5人組は購入したか。

ここです。

ここに私が研究している「体弱性善説」の要素が詰まっています。

詳細はこちらから確認してほしいのですが

逆にこういう発想はできないでしょうか?

飲みに行く途中に、いきなり見知らぬ果物屋に声をかけられて、果物いりませんかって言われたんだけど

なんかめっちゃ一生懸命説明しててさー
めっちゃ寒いのに、一軒一軒スナックまわってて、とても真剣に仕事してたんだよね。

5玉1000円もするミカンだったけど、、

なんかよくわからんけど買っちゃった~w

さて
これを読んで、イメージできる人も、一定数いるのではないでしょうか?

もしかしたら、私だったら、むしろこっちパターンで買っちゃうかもという人もいるのではないでしょうか?

ではこの場合

なぜこの人は

よく分からない

けど、買っちゃたのでしょうか?

普通
よくわからなかったら買わないですよね??

余談ですが、どうして買ってくれたのですか?
とお客様に聞いたことがあるのですが
もちろん答えは様々です。

頑張っているから。
応援したいから。
可愛そうだから。

もちろんそうだと思うのですが、
私はこの言葉を生み出す母体みたいなのを知りたいのです。

なぜその言葉が生まれるのか。

今日の学び

さて、今日の学びは

人は何に心を動かされるのか

を改めて考えさせられた。

ということです。

私はこれまで35万人以上の人に声をかけてきて、

「え?こんな人まで買うの?」

という人に買ってきてもらいました。

今回の5人組の男性然り
若いギャル風のお姉さん
スキンヘッドのイカつい男性
スーツを着た営業マン

そしてホームレスの女性まで、、

このような人たちは

私が声をかけるかどうか迷う人です。

私の頭の中は

まず初めに

どうせ買わない人たち

でスタートするのですが、

今回のように、天使か悪魔か分からないもう一人の自分に背中を押されて、何の根拠もなく声をかけてみるのです。

すると、買う人が現れなかったり、買わない人が現れたりします。

実は
結果はそこまで重要ではありません。

本当に現金を持っていなかったり、物理的に持って帰れなかったり、ということもあるからです。

大事なのは

この2人の空間内で

私を受け入れてくれていた

かどうか

です。
これは私自身が勝手にそう感じただけなのですが、

人間的な温かみを感じた
人として認められた

みたいな

そういった言葉でも当てはまる気がしてます。

実は

Noになったお客様でも、この感覚を持たせてくれるお客様はたくさんいます。私は35万に以上に声をかけており、むしろその9割の人が断る人たちです。

初めは、むしろ、からかいながら私に接してきていたお客様も、私がプレゼンをし、目を合わせながら真剣な会話を続けると、突然スイッチが切り替わる瞬間があるのです。

そして

この
受け入れてくれた感

に出会うのです。

あえて言語化するなら

ギャグの果物屋と話す態勢から、本気の果物屋とちゃんと関わるといった感じでしょうか

うーん、でもちょっと違う、、

なんとも言い難い

この
受け入れてくれた感
ですが

本当に

本当に

適切な表現方法が見当たらなくて、ぶっちゃけ困っているのですが、

でも、確実に言えるのが、

老若男女問わず、この現象が共通して起きるということです。

おそらく、人は「人間の何か」に触れると心を揺さぶられる動物なんだと思います。

これが
私が35万人以上の多くのお客様に対峙してきて実感してることです。

そして驚くべきことに、多くの場合、その時の状況や環境は大きな問題ではありません。寒かろうが、暑かろうが、忙しかろうが、気分が乗らない日であろうが、、

それらを吹き飛ばす力が、人間には備わっているのだと感じています。

「なんかよくわからんけど買っちゃった~」

このよくわからない「何か」を探求するのが私の研究です。

今回は
この若い男性5人組からその感覚を感じ取れたよ、というお話でした。

私は生の人間と沢山会うことで「人間とは何か」を研究している者です。
それは「体弱性善説」という仮説を証明する旅でもあります。

是非とも、興味のある方は記事をご覧ください↓

それではまた!


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