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【イメージ②】 イメトレでパフォーマンスを向上させる

この記事でわかること

イメージトレーニングの有効性とその活用方法


前回の記事では、
イメージトレーニングのメカニズムや
その科学的根拠を紹介していきました。


今回の記事では、
イメージトレーニングの活用方法と
その際のポイントを解説していきます!

イメージトレーニングの活用例


では、実際にどうような目的のために
イメージトレーニングが活用できるかを
紹介していきます。



1.スポーツスキルの習得&練習

習得したい動きやスキルを
何度もイメージで繰り返すことで
スキルの向上をサポートします。



2.ミスの修正

ミスをイメージ中で修正します。



3.パフォーマンスストラテジーの習得&練習

戦術や状況判断、
サインプレーをイメージの中で練習します。



4.試合に集中するための準備

競技場の様子や対戦相手など、
試合当日の状況を鮮明にイメージし
心理的準備を行います。

また、競技中におこりうることを
あらかじめ想定し、
対応策を考えておきます



5.プレ・パフォーマンス・ルーティンを自動化する

プレパフォーマンス・ルーティンとは

特定のプレーの直前に行う、
あらかじめ計画・体系化された一連の思考・行動様式

とされています。

ラグビーの五郎丸選手の
ルーティンが有名ですね。

イメージトレーニングを通して
ルーティンを練習し、
どのような場面でも
実行できるようにしていきます。



6.メンタルスキルを伸ばす

良かったパフォーマンスや
ポジティブな感情を
何度もイメージすることで、
自分に対する認知をポジティブなものにします。

また、ミスした時に
どのような思考・感情・身体感覚に
なるか思い起こし、
素早く切りかえる方法を確立します。



7.自己への気づきを高める

競技中のイメージを
何度も繰り返すことで、

競技中に何を考え、
どのような注意でいたかに
気づけるようします。



8.怪我からの復帰過程

実際に練習は出来なくても、
イメージの中でプレーを
何度も繰り返しておくことで、
復帰後のパフォーマンス低下を抑えます

また、リハビリ中に
ゴールを鮮明にイメージすることで
モチベーションを保ちます


イメージトレーニングをする上でのポイント


イメージトレーニングをする上で

重要なポイントは

「鮮明さ」「コントロール性」です。


「鮮明さ」

全ての感覚
(映像,におい,音,身体感覚,味,内臓,感情,思考)を使って、

実際に体験する状況に
できる限り近いイメージができるかどうかが

トレーニング効果に直結します。



「コントロール性」

イメージの中で、
動きや動作のスピード、視点(主観・客観)などを

自在にコントロールできるようになるまで
練習
してみてください。


実際にイメージトレーニングを
体験してみるとわかりますが、

鮮明なイメージを
自在にコントロールするのは
非常に難しく、練習が必要になります。

できる限り専門家のサポートを受けながら
トレーニングできると上達が早いと思います。

イメージを活用して
高いパフォーマンスを発揮を目指していきましょう!


参考文献
Vealey, S., & Forlenza, T. (2015). Understanding and Using Imagery in Sport. In Williams, J. M. & Krane, V. (Ed.). *Applied sport psychology: Personal growth to peak performance*. New York: McGraw-Hill Education, pp240-273.

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