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サラエボでのボスニアの東洋建築

こんにちは皆さん!私の名前はエミンです。19歳で、高校の4年生です。サラエボに住んでいます。将来に日本で航空宇宙工学を勉強したいです。それは私の大きな夢ですよ。ボスニアの歴史と建築が大好きです。それから、絵を描くのが好きです。でも、今時々しか描きません。

このブログで私はボスニアの東洋建築について伝えたいです。ボスニア建築でたくさん綺麗な物を見つけることができます。じゃあ、始めましょう!

主要な部分 
Glavni dio

中世のボスニア建築についてあまり知られていません 。悲しいことに、現在全ての中世の城は一度破壊されました。その時代からは、いくつかの教会と修道院だけが残っています。サラエボでは、全ての建物が1697年に火災によって破壊されました。

でも、オスマン帝国時代とオーストリア・ハンガリー帝国時代のボスニア建築は、トルコとアラビアとヨーロッパの建築スタイルが融合したものでした。

ボスニア地域は山地ですから家は木で主に作られました。しかし、ヘルツェゴビナ地域では、家は石で作られました。ヘルツェゴビナ地域はとても暑いです。だから木はあまり使われていません。


伝統的な家 
Tradicionalne kuće

(左の写真)サブルの家の居間 ー (右の写真)居間の天井

ボスニアの伝統的な家はボスニア建築の主要な部分です。いくつかの家はとても特別です。オスマン帝国時代、これらの家は、強力で裕福な家族によって建てられて、所有されていました。

木工の装飾

サラエボでは三つの最も著名なボスニアのスタイルの家があります。それらの家はサブルの家(オリジナルの名前:Saburina kuća)やスヴルゾの家(オリジナルの名前:Svrzina kuća)やデスピッチの家(オリジナルの名前:Despića kuća)です。今、博物館になっています。チケットの価格は安いですからこれらの家に行くのが簡単です。

サブルの家とスヴルゾの家 
Saburina i Svrzina kuća

(左の写真)スヴルゾの家 ー (右の写真)アヴリヤ / ボスニアの庭

サブルの家スヴルゾの家は、石やレンガや木で作られた典型的なボスニアの家です。サブルの家とスヴルゾの家はイスラム教徒の家族によって所有されていました。

これらの家には広い庭があります。ボスニア語で大きな家の庭はアヴリヤ(Avlija)と呼ばれています。ボスニア人は薔薇が大好きですから庭にたくさんの赤やピンクの薔薇が見られます。金や大理石や陶芸の装飾はあまりありません。大半の装飾は木工の装飾と絵画と伝統的なカーペットです。

デスピッチの家 
Despića kuća

(左の写真)デスピッチの家の居間です。その白くて、緑の穴のようなものがあるストーブはフルナと言います。ー (右の写真)ボスニアの伝統的なカーペット

デスピッチの家ではドイツとフランスとボスニアのインテリア・デザインが組み合わさったものが見られます。それに、ボスニアの木工とストーブ(ボスニアのストーブの名前:Furuna|フルナ)があります。デスピッチの家はセルビア正教会の家族によって所有されていました。古いピアノと、カラフルなボスニアのカーペット(右の写真)と、洋風の絵画があります。


モスク 
Džamije

ケリマ・ハトゥンのモスク(ヴラチニク、サラエボ)

古いモスクはサラエボの建築を語るために本当に大切です。これらはサラエボで多分一番古い建物の一つです。そして、これらのモスクはとても綺麗で、かわいいですよ。ボスニアの町の中で、小さい地区のひとつひとつはマハラ(Mahala)と呼ばれていて、それぞれの地区に小さいモスクがあります。 ですから、ボスニア語でこのような小さいモスクはマハラのモスク(Mahalske džamije)と呼ばれています。

マハラのモスクの内部

これらのモスクは石と木で作られています。モスクの塔(Munara | ムナーラ)は石か木で作られています。高い塔はたいてい石で、小さな塔は木です。

エジプトやトルコやサウジアラビアやイランなど多くの国で、たいていモスクの屋根はドームの形をしています。しかし、ボスニアでは大きなモスクの屋根にはドームがありますが、一方小さなモスクにはピラミッド型の屋根があります。だから、小さなモスクは大きな家のように見えます。

(左の写真)ピラミッド型の屋根があるモスク ー (右の写真)ドーム型の屋根があるモスク

二つの壁画 
Dvije freske

(左の写真)マディーナの壁画 ー (右の写真)メッカの壁画

これは二つのムスタファ・ファギノヴィッチ(Mustafa Faginović)の壁画です。ムスタファ・ファギノヴィッチはボスニアの一番有名な東洋の画家でした。19世紀に、ファギノヴィッチは壁画を描きました。壁画はミシチョのモスク(Mišćina džamija)にあります。

これらはメッカとマディーナについての壁画です。メッカとマディーナは最も大切なサウジアラビアの都市です。これらの壁画は美しくて、ボスニア美術の宝物です。ボスニアの東洋の美術は珍しいです。そして、これらの壁画は本当に貴重です。

ミフラーブ 
Mihrab

(左の写真)カラフルなミフラーブ ー (右の写真)大理石と金で作られたミフラーブ

ミフラーブは、モスクの中の最も知られている部分の一つです。ここで、イマームは立って祈ります。イマームとは祈りを導く人です。

石か木で作られます。ミフラーブはカラフルなものもあります。例えば青や赤や黄色などです。そして、大理石や金で作られているミフラーブもあります。花の絵やアラビア書道など、色々な装飾があります。

ボスニア建築で、金の装飾はとても珍しいです。したがって、大きくて大切な建物だけが金で装飾されました。

ミンバル 
Minber

皇帝のモスクのミンバル

ミンバルは、モスクの中の建造物です。小さな塔のように見えますね。イマームはここに立って、人々にイスラム教について語ります。毎週金曜日、説教の時、イマームはミンバルの階段を上ります。ミンバルはミフラーブの右にあります。

最古のモスク 
Najstarija džamija

(左の写真)皇帝のモスクの外観 ー (右の写真)祈りの時のモスクの内部

皇帝のモスク(Careva džamija)は、サラエボに建てられた最古のモスクです。このモスクは1462年に、サラエボ市の創始者イサ・ベグ・イスハコヴィッチによって建てられました。このモスクはサラエボの最初のモスクと、一番古いボスニア・ヘルツェゴビナのモスクの一つです。

皇帝のモスクはミリャツカ川の左岸にあります。そして、サラエボのトルコ街 、バシュチャルシヤはミリャツカ川の右岸にあります。サラエボで最も美しい大きなモスクだと思います。

最大のモスク 
Najveća džamija

(左の写真)ガジ・フスレブ・ベグのモスクの外観 ー(右の写真)豪華なドームと他の美しい装飾

ガジ・フスレブ・ベグのモスク(Begova džamija)は、オスマン帝国時代に建てられたボスニア・ヘルツェゴビナの最大のモスクです。1530年から1531年までに、フスレブ・ベグによって建てられました。フスレブ・ベグはサラエボの歴史の中で最も有名な人物の一人でした。ベグのモスクの前に噴水があります。噴水の名前はシャドルバン(Šadrvan)です。このタイプの噴水は、重要なモスクの前に見つけることができます。

シャドルバンを作るのために使われた石は、クロアチアのブラチ島から来ました。

噴水は本当によく使われます。イスラム教では、ムスリムにとって、水はとても大切ですから。毎日、祈りのために水で体を洗います。したがって、全てのモスクには噴水か洗い場があります。


ヴィエチュニツァ (市庁舎)
Vijećnica

カラフルな外観と内部

ヴィエチュニツァ(Vijećnica, 市庁舎)は、1896年に建てられた、多分一番美しいサラエボの建物です。この建物は エジプトの「スルタン・ハッサン」モスクにインスピレーションを受けて作られました。建物の内外に、大きな柱と美しい装飾があります。すごい木工もあります。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争前、この建物は国立大学図書館でした。悲しいことに、紛争の時、ヴィエチュニツァは破壊されましたが、2014年に再建されました。サラエボ人は「新しいヴィエチュニツァのほうが美しい」と言います。


セビリ 
Sebilj

セビリは今日サラエボの主要なシンボルです。

セビリは、石と木で作られた有名な噴水です。ヴィエチュニツァと、これはサラエボで最も有名な建築の傑作ですよ。それから、ヴィエチュニツァの建築家でもある、オーストリアの建築家アレクサンデル・ヴィテクはセビリ噴水を設計しました。

世界のたくさんの都市にこの噴水のレプリカがあります。トルコのブルサや、セルビアのベオグラードとノヴィ・パザルです。ブルサとノヴィ・パザルには、多くのボスニア人が住んでいます。

サラエボに来た時は、セビリで水を飲んでください。


まとめ 
Zaključak

このブログでは、サラエボに見られる東洋建築をたくさん紹介してきました。サラエボでは、他にも様々なものを見つけることができます。サラエボ以外にも、モスタルとか、ストラツとか、ビハチとか他の美しいボスニアの町があります。それらの町は、豊かな歴史と伝統もあります。そして、すごい自然があります。サラエボの次に、ストラツは私の好きな町です。

サラエボからモスタルまで行きたかったら、"Sarajevo-Mostar"のルートの電車で行けます。CNNによると、ヨーロッパで、このルートは一番いいルートの一つだそうです。電車はネレトバ川の隣を行きます。ボスニアに行ったら、このルートに乗ってみてください。

(上から)ー モスタル、ストラツ、ビハチ
(上から)ー ビハチ、サラエボ、モスタル、ストラツ

私にとって、いくつかの点で、ボスニア建築と日本建築は似ています。綺麗な木工や建物の似たようなカラーパレットや植物の装飾などです。

サラエボに来たら、ぜひこのブログで紹介した場所に訪れてください!それに、とても美味しい食べ物を食べてみてください。サラエボは本当に訪れる価値があります。皆さん、サラエボ(とボスニア・ヘルツェゴビナ)へようこそ!!!


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