![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102101805/rectangle_large_type_2_640469833042b48b58b776ca0c786259.jpeg?width=1200)
『零落』
漂っていた。
いや、ゆっくりと沈んでいた。
水面は次第に遠くなり
手を伸ばせば、その手が光を遮った。
呼吸は、していない。
息の吸い方を、知らない。
息の吐き方も、知らない。
遠ざかる光と
身体を包み込む闇。
このまま沈めば楽になれる?
光を諦めれば安心できる?
どうしたい?
どうなりたい?
そもそも私は
…なんだっけ?
ああ、もう…なんでもいいや。
堕ちる。
冷たい温もりに身を委ね
✕✕✕✕は
ゆっくりと、目を、閉じた。
現在、朗読動画を制作中です。
遅筆になります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?