他人事
ほかのひとのこと
そう書いて「他人事」
皮肉めいた使い方をされる事が多い言葉。
確かに他人の事など解らない。
他人の頭の中など見当もつかない。
ましてや他人の心の内など知りようもない。
それは誰でも同じだろう。
似ているか否か。
入口は同じでも分岐がありそれぞれの出口がある。
きっと誰もが同じではない。
似ていると思った。
似ていて欲しいという願望がその時に存在しただけ。
きっと片方だけが気付いてる事。
出口。
出口が無い場合の方が多いんじゃないだろうか。
幾つになっても人は悩み迷い考える。
諦めるまで、もしくは満足するまで。
答え。
答えはある、ただそれはとても流動的なもので。
問うては答え答えては問うて。
人生はその繰り返しだとすら。
それぞれの幸せとそれぞれの苦しみと。
そんなものあえて語る必要は無い。
そんなものあえて知る必要も無い。
「幸せになれ」と言う無責任
「もっと苦しめ」と思う妬心
気も漫ろ。
哀しい哉。
間心は真心になり得ない。
何を言ったところで私は私、人は人。
少し心配だったと言ったところでそれも不遜。
統計的な可能性は初期段階からの見て見ぬフリ。
どう成りたかったのか。
どう在りたかったのか。
知りようもない事は知ろうとする必要はない。
でも少しだけ気掛かりだと思うこの感情は
きっと余計な感情なんだろう。
啜った泥水が着色されただけの水ではありませんように。
現状より汚れた水の中でも強く生きていけますように。
願わくばどうか、
薄情がお互い様なら
この勝手な願いがどうか、
誰かの人生に爪痕を遺しませんように。
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