見出し画像

ハルコの恋(7)


画像1


画像8


画像8


画像4


画像8


画像6


みなさん、こんにちは。
「ハルコの恋」が諸事情により、なかなかペンを入れることが出来ずにいました。2週間ぶりの更新になってしまいましたが、なるべく週一更新にはしたいと思いつつ、いろいろな事情を抱えながらの書き下ろし作業なので、これからもゆっくり更新になってしまうかもしれません。できる限りコンスタントには更新したいと思いますので、今後共どうぞ宜しくお願いします。

さて、家族や友達がいないハルコにとって心の支えになっていたのは何だろう?と、ふと、思いました。ハルコにとっては子供の頃に出会った「ぬいぐるみ」かもしれないと思ったのです。

55歳の女性にしては、とても幼いハルコです。人生経験というものが非常に少ない。平均的な経験が足りて無い。世間一般の55歳に比べると、とても幼い。ですが、55歳って本当に「大人」でしょうか?

時々、私は思うんですけど、
ひとって本当は、あまり大人にはならないなと。

私の実感では、見た目だけ老けて行きますが中身は20代で ほぼ止まってると思ってます。もちろん大人になれる部分もありますが(時代に追いつけなくなるという鈍さはあるものの)人間の心はあまり歳を重ねないような気がします。細胞だけが歳を重ねて行く。みたいな。

30になっても40になっても50になっても、じつはずっと20代の頃の気持ちを維持してます。実際には時間が経過しているので、現在20代のひととはズレがあるわけですけど、おそらく中身なんて大して変わらない気がします。ほんの少しばかりの経験値でちょっと「大人」な対応が出来るぐらいでね。

鏡に映る自分の老いて行く姿に否応無しに「大人」という自覚を持ち、それに見合うような自分を演出して行く傾向もあります。中身はちっとも「大人」じゃないのにね。そして実際に肉体は衰えて行く。だから若い時のままではいられない。

それはさておき、極端に人生経験が乏しいハルコが「大人」なわけがない。見た目は老けていても、心はまだまだ少女のままです。ぬいぐるみに話しかけるハルコ。これまで生きて行くだけで精一杯だったハルコ。

「大人」になるって、一体どういうことなんでしょうね?
ハルコの人生経験は、これからなのです。

________________

ちなみに今回のガンバという「ぬいぐるみ」は、じつは実際に存在します。しかも世界でたった1つの「ぬいぐるみ」です。相方くぼデザインのオリジナルキャラクター。ぬいぐるみ作家の方が雑誌撮影の為に1点ものとして制作してくださったものです。ハルコの「ガンバ」は、そのガンバがモデルになっています。ハルコの世界では売れ残った「ぬいぐるみ」ですが、本物のガンバは1年間、雑誌撮影で大活躍しました。今も我が家で(ハルコではなく)私の心を癒してくれてます(笑)


リアル「ガンバ」

画像7


<追記>
作中でハルコがマスクをするシーンが、度々、登場しますが、この世界では現実の世界と違ってコロナは存在しません。多くのドラマや映画などの創作の世界がそうであるように、今の私たちのリアルとは大きく違っています。なのでマスクはコロナ以前の生活としての扱いで登場しています。


漫画と文:久保マシン(C)
ガンバ:久保マシン(Y)


久保マシン著作権


サポート&オススメいただけましたら、めちゃくちゃ創作の励みになります。いただいたサポートは今後の漫画制作や活動費用に充てたいと思います。応援どうぞ宜しくお願い致します(ぺこり)