見出し画像

ハルコの恋(6)


画像1


画像2


画像3


画像6


画像6


画像6


いきなり少女漫画的な展開に突入した「ハルコの恋」です。
「ルイとは一体、誰?」とか気になってるでしょうが、今回はココまで。

さて、ここから今回は<音楽>について書いてみます。
毎回「ハルコの恋」を描きながら私には聴いてる曲があります。恋のイメージでしょうか。ハルコのお話を描く以前から、私がいつも聴いてる曲です。

私の<恋>のイメージは明るいものではなく、ちょっとセンチメンタルなものです。私にとって「恋」とは甘酸っぱいもの。切なくもあり、寂しくもあり、決して明るく楽しいだけのものではなくて、むしろ哀しい。私にとって「恋」とは「人生」のようなものです。

誰かを好きになると私は悲しみのが大きくなってしまいます。なぜなんでしょうね。寂しい人間だからでしょうか、楽しい思い出があればあるほど心に残るのは「哀しさ」です。ハルコもずっと独りぼっちだったので、きっと自分に似てるのではないかと思います。

「恋」は人生を大きく変えます。豊かにもしますし、人生の喜びも与えてくれます。そして同時に失う怖さも哀しさも。その痛みは限りなく苦しさを伴いますが、同時に力もくれます。決して独りじゃない。だけど、ひとは独りで生まれて独りで生きて行かなければならないということも教えてくれます。

「恋」はやがて「愛」に変わります。
「愛」は海よりも宙よりも深い。

誰かに「恋」して「愛」に変わり、その誰かと共に歩いていたとしても、私たちはひとりの人間として人生を生きて行かなければなりません。独りでいて寂しいひとは、きっと二人でいても寂しい。

だから自分ひとりの力で、しっかり立って生きて行こうという「覚悟」が人生には必要です。そんな人生の喜びを知るような「恋」をハルコにもして欲しい。

依存ではない本当の「恋」をあなたはしていますか?



* * *



●ハルコを描きながら
 エンドレスで聴いてる楽曲のご紹介●


【プロポーズ】
作詞、作曲:KAN(1991年)


KANさんの名曲。美しい曲です。

私が心を深く病んで寝てばかりいた頃、相方(夫)に毎日のように手を引かれて公園に連れて行ってもらいました。時には夫が作ってくれた可愛いお弁当を持ってピクニック、時にはセミの抜け殻を夢中になって探したり、時にはベンチに腰掛けて、のんびり。あたたかい太陽を感じて何時間でも二人で座ってたり、お喋りしたり。笑顔を自分に取り戻した時間。そんな東京での優しい生活を数年に渡って過ごしました。そんな二人のエピソードに、あまりにもそっくりなので「自分の歌」という感覚で無限ループで聴いてしまいます。

これは私にとって「恋」というか「愛」の歌です。


【ラスト・ワルツ(The Last Waltz)】
作詞、作曲:バリー・メイソンとレス・リード(1967年)


こちらは世界的な名曲「ラスト・ワルツ」(The Last Waltz)イギリスの歌手、エンゲルベルト・フンパーディンクが1967年に発表した楽曲です。私の年代ではなく親世代の馴染みの名曲ですが、こちらもとても美しい曲です。エンゲルベルト・フンパーディンクの甘く切ない歌声が、遠い記憶の<誰かとの「恋」>を思い起こさせるのではないでしょうか。

寂しい二人が出会って、やがて別れて行くという、とても寂しい「恋」です。あまりにも好きな1曲なので私のiPhoneに入ってるわずかな楽曲の一つになっています(この1曲を買うほど大好きなのです)


【追憶(The Way We Were)】
作詞:アラン・バーグマンとマリリン・バーグマン夫妻
作曲:マーヴィン・ハムリッシュ(1973年)


こちらは映画史に残る名画というか名曲ですね。「追憶」(The Way We Were)1973年のアメリカ映画、シドニー・ポラック監督。音楽はマーヴィン・ハムリッシュ。歌は主演のバーブラ・ストライサンド。とても美しく哀しい曲です。

映画は大人になってから見返すと初めて10代で観た時のとは違う印象を持ちます。ラストで主人公ケイティが愛おしそうにハベルの髪を撫でるシーンは切ない。ずっと「恋」をしている。別れてもなお彼(元夫)に「恋」してる。強い女は泣かない。無理にでも前を向く。毅然と自分の道を行く。だけど、とても哀しい。


【ある日どこかで(Somewhere in Time)】
作曲:ジョン・バリー(1980年)


「ある日どこかで」(Somewhere in Time)1976年発売のリチャード・マシスンのSF小説(世界幻想文学大賞受賞作)原作の1980年アメリカのSF恋愛映画。 音楽は007でもお馴染みのジョン・バリー。ジョン・バリーの、この手のメロディは本当に綺麗。綺麗で美しくて、やっぱり哀しい。だけど、どこか心穏やか。

この映画は公開当時は低評価でした。ところがコアなマニアからの支持を得て、現在ではSF恋愛映画の「古典」とまで呼ばれているようです。私がこの作品を知ったのは相方(夫)からでした。大林宣彦が好きだった彼は、この作品を大林監督の影響で観たとのこと。映画の創りは少しチープでしたが、見終えた時の喪失感の凄さに呆然とした記憶があります。相方にとっても私にとっても紛れもなく「名画」の1本です。この映画の持つ音楽効果は本当に素晴らしいと感じます。

「音楽」は人の心に残り続けますね。
この音楽は「恋」の素晴らしさ、切なさ、悲しさ、寂しさ、全て込められてる。


【ALFIE 】
作詞:ハル・デヴィッド
作曲:バート・バカラック(1966年)


最後は私が大好きなバカラックのご紹介。
バート・フリーマン・バカラック。アメリカの音楽家。
やはりこちらも名画「ALFIE 」の主題歌「アルフィー」です。

バカラックの曲はどれも好きだけれど「アルフィー 」は特別に好きかもしれない。気づけば聴いてるという名曲です。女を自分のいいように都合よく使って生きてる男。「恋」も「愛」も無い。「人生」とは?問いかけるような歌。


<追記> 2021.6.1.
楽曲の全てをYouTubeからの共有で載せていましたが、ここはやはり著作権の問題で載せるのをやめました。しばらくリンクを貼っておきますので宜しかったらYouTubeでお聴きください。また、しばらくしたらリンクも外しますので、それ以降は機会がありましたら、あの時に紹介してた楽曲だな〜と思いながら、お聴きいただければ嬉しいです。

<追記> 2021.6.8.
楽曲のご紹介に記載してたYouTubeへのURLリンクを完全に外しました。


漫画と文:久保マシン(C)くぼちー


久保マシン著作権


サポート&オススメいただけましたら、めちゃくちゃ創作の励みになります。いただいたサポートは今後の漫画制作や活動費用に充てたいと思います。応援どうぞ宜しくお願い致します(ぺこり)