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グラレコの練習におすすめの動画・音声コンテンツ6選

こんにちは、くぼみ(@kubomi____)です。デザインやビジュアルシンキングをやっています。「グラレコのヒミツ」では、グラフィックレコーディングの実践で気づいた学びを紹介しています。

今回は、グラフィックレコーディングの練習をしたい人におすすめの動画・音声コンテンツを紹介したいと思います。

議論を可視化するグラフィックレコーディング。練習法は?

「グラフィックレコーディングをやりたいのですが、どうやって練習したら良いですか?」という質問をよくいただきます。グラフィックレコーディングとは、会議などで議論の内容を可視化してコミュニケーションを活性化させる手法のことです。グラフィックレコーディングをするためには、議論の内容を聞き取り、リアルタイムに絵や図にして描き出すスキルが必要となります。とはいえ、いきなり人前で大きな紙に絵を描くのは、ハードルが高いものです。そこで、まずは気軽に一人でできる練習法をご紹介します。


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まずはプレゼン動画を聞いて練習しよう

練習のはじめのステップとして、まずは自宅で気楽にできる練習から始めましょう。インターネット上には、素晴らしいスピーチの動画や対談のポッドキャストが数多くあります。それを使わない手はありません。私がグラフィックレコーディングの練習を始めた頃は、興味のある分野のスピーチや対談の動画を探しては、それを題材にして可視化の練習をしていました。

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▼こちらは、私がグラフィックレコーディングを初めた頃に、対談イベントのアーカイブ動画を聞きながら練習をした例です。(詳しくはこちらの記事で読めます。)

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▼こちらも、イベントのアーカイブ動画を聞きながら練習した例です。(詳しくはこちらの記事で読めます。)

このように、実際の話し合いの場に行かなくても、インターネット上の動画やポッドキャストを使えば、話を聞いてグラフィックを描く練習が自宅で簡単にできるのです。


練習のポイント

動画や音声を聞きながらグラフィックレコーディングの練習をする上で、心がけるべきポイントがいくつかあります。

 一時停止をしない
私もそうでしたが、話に追いつけなくなると、一時停止ボタンを押したくなります。しかし、できるかぎり一時停止はしないように心がけてください。これはリアルタイムに話を聞きながらグラフィックに変換することに慣れるためです。

細部ではなく大きな流れを掴む
一時停止をしないとなると、当然描くのが間に合わなくなると思います。しかし、聞いたことを全て描く必要はありません。 グラフィックレコーディングの本質は、一言一句を書き留めることではなく、議論の大きな流れを抽出することです。細部を聞き逃しても焦らず、話の大きな流れを捉えることに注力しましょう。

スライドを写すだけにならないように
スピーチやプレゼンでは、スライドが使われていることも多いですが、ただスライドを描き写すだけになってしまっては練習になりません。なるべく話している人の表情や振る舞い、話の内容に注目して、自分で可視化の表現を模索するよう心がけましょう。

おすすめの動画・音声コンテンツを紹介します!

インターネット上には無数の動画や音声コンテンツがあります。「どんな動画を題材にすれば良いの?」と題材選びに迷う方のために、私のおすすめの動画・音声コンテンツをまとめました!ぜひ参考にしていただけたら幸いです。

TED

まずはスピーチ動画の定番、TEDです。TEDのYoutubeチャンネルでは、世界各国の知識人による質の高いスピーチ動画が配信されています。スピーチは10〜30分程度と短時間にまとめられているので、気軽にグラフィックレコーディングの練習ができます。スピーチのジャンルは多岐にわたります。ぜひ自分の興味のある分野のスピーチを題材にして練習をしてみてください。

日本語のおすすめスピーチをいくつかご紹介します。


Cultibase Radio

CULTIBASE Radioは組織イノベーションの知を耕すウェブメディアCULTIBASEさんによるラジオコンテンツです。クリエイティビティ溢れる組織づくりやイノベーティブな事業の創出に役立つ様々な考え方やノウハウが紹介されています。エピソードごとに議題が明確でわかりやすく、またエピソードあたり10〜20分で聴きやすいので、グラフィックレコーディングの題材としてとてもオススメです。(議論の内容もとても勉強になるので、私もよく聴いています!)


おしえて!イチロー先生

イチローさんが、小学生から70代まで幅広い世代の生徒たちからの、日頃の疑問や人生についての悩みに、とことん真剣に答える「おしえて!イチロー先生」。このnote記事を読んだ知り合いの方からおすすめしていただき、良い題材だと思ったので、紹介します!


Takram Cast

デザインファームであるTakramさんが公開されているポッドキャスト。デザイン・テクノロジー・ビジネスなどの話題を中心に示唆に富んだ対談が収録されています。時間は約30分です。スピーチやプレゼンとは異なる、複数人の話者による対談形式の議論を聞く練習に適しています。



本要約チャンネル

様々な本の内容を5〜10分で要約して解説する「本要約チャンネル」。音声と図解で説明されていますが、おすすめは音声だけで聞くことです。動画内の図解に頼らず、自分で可視化の表現を考える練習になるからです。音声だけを聞きながら可視化の練習をしたあと、動画内の図解と比較すると新たな発見が得られると思います。


メンタリストDaiGo

心理学を中心に、ためになる知識を解説するメンタリストDaiGoさんのチャンネルです。スライドを使わずノーカットのトークだけで説明されているので、耳で聞いた情報を可視化する練習にぴったりです。時間は10〜30分程度です。DaiGoさんは早口で話されるので、多くの情報から重要な情報を選り分けて構造化する練習にもなるはずです。



他にも面白そうなポッドキャストはたくさんあります。平野太一さんのこちらのnoteも参考になります。


オーディオブックで本を聴く

他にも、オーディオブックで好きな本を聴きながら可視化するという練習方法もあります。聴いて学んだことを絵や図にまとめると、記憶の定着が格段に高まるので、効率的な読書術としてもオススメです。

オーディオブックサービスには色々ありますが、私はAmazonと連携しているAudible(オーディブル)というサービスを気に入って使っています。日本語書籍を数多く取り扱っている最大手です。最近私が聴いて良かったオススメの本は、「嫌われる勇気」と「THE TEAM 5つの法則」です。


以上、グラフィックレコーディングの練習におすすめのコンテンツをまとめました。2020年7月現在のまとめですが、他にも良いコンテンツを見つけたら追加して更新していく予定です。みなさんのおすすめもぜひコメント欄で教えてください!


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