あなたの職業、何??(驚愕のカウンセラーに遭遇した話) その4
カウンセリングとカウンセリングの間の期間には、思ったことをメールで伝えるというのも、カリキュラムに組み込まれている。
その後、たいしたことではなかったけれど、夫とちょっとした言い合いをしたことをメールに書いたら、
「そう取る方が悪い」
というような返信が来た。え。どうして、こんな物言いを? もう期待はしていなかったけれど、またまた傷ついた。
けれども私は、もう立派な大人。「病院を転々とさまよって」に出てくる、国立病院の看護師に暴言を吐かれた時とは違う。言いたいことは、きちんと言わないと。それくらいの強さは、たずさえている。
「そんなふうに言われて、私はひどく傷つきました。ひどいです」
とメールで返した。
「そんな深い事情があるのを知らなかった」
とかなんとか言い訳。
だから。
クライアントの状況を把握していたら、決して書けない内容。その場限りのやり取りだけで済まそうとするから、こういうことになるのだ。
返信を書く時、せめてもう一度問診票を読み直せ。カウンセリングのメモは、存在しないわけなんだから。そうするだけで、どれだけ多くのトラブルを防ぐことができるか。
ブログにはクライアントの身になるべき、と数々のトラブルの反省として述べているけど、全然治っていない。ブログの中には、「あなたの声が嫌い」とクレームをつけてくる人がいた、とあったけれど、中平先生がひどすぎて、声を聞くのも生理的に嫌になってしまったと思われる。
それ以外にも多くの傷ついた人たちは存在していて、無言で去って行っているのだろう。
メールでは、謝罪の言葉はなかった。次のカウンセリングの時、私の心の言葉を中平先生が代弁し、私がそれを復唱するというセラピーを行っていた時のこと。
少しトーンを落とした声で、何かを言ったけれど聞き取れず復唱できなかったので、
「今なんて?」
と聞き返した。
「ごめんなさいって、僕が謝ったの。この間のメールの件」
・・・ここで?
この紛らわしい状況で? 卑怯じゃないこと? もっと真正面から謝るべきだろう。
しかも、本当は、
「またひねくれて取っちゃって。これだからアダルトチルドレンは、困るよ」
と思っているのだろう。そういうのが、透けて見える。
被害妄想ではない、と思う。
キャバクラの女の子に対する言い草を考えたら。裏で、あんなことを思ったり、言ったりするのだから、形だけの謝罪なんて、お手のものだろう。
私は、苦笑いするしかなかったけれど、それがコースの最終回の一つ前のこと。その頃には、あと一回で別れられる、と終わりの日を指折り数えていたような気がする。
あれから、4,5年経ち、今はもうあまり考えることもなくなったけれど、中平先生から学んだことは、合わないカウンセラーに当たってしまったら、泣き寝入りせずにはっきりと言いたいことを言うべきで、また先払いした代金がもったいないからと言って、我慢して通う義務もない、ということ。
相性の合うカウンセラーは、絶対にいる。
その人を探す旅は、意外と楽しいかもしれない。合わないのに、通っていたら、余計に具合が悪くなってしまう可能性もあるし、それでは本末転倒というもの。
それに数をこなせば経験値が上がり、合うか合わないか初回でわかるようになるかもしれない。
今回私がこのハズレの中平先生のことを面白おかしく書いたのは、こんなヒトもいるけど、私を救ってくれたカウンセラーのようにステキな人もいるから、出会えるまで探してね、と応援の気持ちから。
中平先生は、察する能力ゼロのため、私がここまで傷ついたことを知らない。だから、コース終了時に、カウンセリングを受けてどのように改善したか、などレポートを書くように頼まれた。それをまたブログに載せてクライアントを増やそうという魂胆だった。
さらに。
終了して半年が過ぎた頃、自動配信でメールが来た。
「あれから半年経ちましたが、その後どうですか? 改善していると良いのですけど。また何か困ったことがあったら連絡してください」
という文面。
これが自動配信ではなくて、それぞれのクライアントに対して具体的な状況を心配してくれる内容だったら、良かったのにねぇ。そうしたら、
「私のこと、ちゃんと覚えていてくれたんだ!」
って嬉しくなって、またカウンセリングを申しこんだかもしれないのに。
ビジネスチャンスを自ら逃して、もったいない。
残念なヒトだ。
私は、そのメールには返信をしなかった。中平先生は、今もカウンセリングを続けていると思う。
どうかもう、私みたいに傷つく人が増えませんように。せめて、クライアントの状況くらいは、カウンセリングの前に問診票を読み直すか、メモを取るなりして把握してあげてほしい。
ちょっとだけ良かったことは、なかなか会えないタイプの人間観察をさせてもらったことぐらいか。カウンセリングに詳しい友人数人に言っても、皆びっくりしていたから、やっぱりかなり珍しいキャラクターの持ち主なのだと思う。あなたの職業は何ですか? と改めて聞きたくなるようなヒト。
こんなに長い文章を最後まで読んでくださり、本当にどうもありがとう。今苦しんでいる人がいたら、少しでも明るい希望が訪れますように・・・。そうして、またアップしたら他のエッセイもぜひ読んでほしい。
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