満を持して書く弟のこと。(ある意味私より被害者)その2
晴信は、そういうところもとても下手だ。まだ晴信が結婚する前に、私たち夫婦が実家を訪ねた際、彼が帰宅したので、ひとしきり世間話をしていた。
「じゃ俺また出かけるから、ちょっと物を取りに来ただけ」
と言うので、玄関まで送ったら。
なんと車の助手席に直美さんが乗っていたことがあり、本当に驚いた。
その時間、5分や10分ではなかった。ゆうに30分を越えていたはず。暗い中一人で待たせるよりも、一緒に家に入って顔を合わせ、両親となじませる機会を作れば良いのに、そういうことはどうも