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我流PMだった私がSmartHRのPMになって2年が経ちました

こんにちは、SmartHRのPMの渡辺(@ku_neru44)です。この記事は我流でプロダクトマネージャー(以下PM)を2年ほど経験した私が、PMが複数いるSmartHRに入社して2年以上が経ち、振り返りをしてみた記事になります。
主に自分の変化にフォーカスして振り返りをしました。
SmartHRに転職してどういう経験をしてきたんだろうな、と気になる方はご一読ください。

また、本記事は下記の入社エントリの2年後を綴った続編でもあります。
今回の記事では割愛する、SmartHRに入社前の私のキャリア等を記載していますので併せてご覧ください。


さらに、「SmartHRのプロダクトマネージャー全員でブログ書く2024」への参加記事でもあります。25人が持ち回りで毎週記事を投稿しています。ぜひこちらもご一読ください。

入社1年目、さっそく挫折する

入社後数ヶ月経ち、初めて自分の担当機能開発に向けて動き出したころ、「自分の能力ちゃんと見せて成果出していくぞ!」と鼻息荒く働いていました。鼻息荒くと言っていますが、実際はやる気50%、「ちゃんとやれるだろうか」という不安50%でした。

そして、不安は的中します。

あるとき開発チームメンバー全員と今後の進め方について議論するために、課題や要求事項の整理、仕様のたたき案などを共有する場がありました。
みんなに一旦説明したあと、質問を受けるのですが、回答もしどろもどろ、場のファシリテーションもうまくできず、メンバー全員が困った顔をしていました。そしてそのまま時間切れを迎えます。
そんなことが何度か続き、開発にも影響が出て、徐々に自信を失っていきました。

今思うと「ユーザーの業務も課題も既存仕様についても理解が浅いこと」に加えて、前職に比べて「触れる要望や課題が多いこと」や「フィードバックを受け取る機会が多いこと」から、うまく整理ができなかったり、一貫性のある意思決定をできなかったことが混乱を生んだのだと思っています。
しかし当時は、環境の変化が起きているのにアンラーニングせずに「自分はできる」と思い込んで進めていました。

途中から「自分が十分にわかっていない」ことには気付いているのですが、初めての転職直後で「自分の能力ちゃんと見せて貢献していくぞ!」という気持ちもあり、「わからない、助けて」と言えません。
先輩PMが「壁打ちとかなんでもサポートするよ」と言ってくれますが、「あ、ここから躓いてるんだ…」と思われるのも怖く、なかなかサポートをお願いすることもできません。
実際にはそんなことを思うような人は弊社には居ないですが、当時はそんなことも考える余裕がありません。

一方で、周囲のみんなはそんな私を察して、環境を少し変えて、私が課題により集中できるようにサポートをしてくれました。

そんなこんなで苦戦しているとき、同じ開発チームのエンジニアが「むずいですよね〜、自分もわからないし一緒に考えましょう。もっとわからないって言ってくださいよ。」と言ってくれました。そこから「ここわからないんですよね、ちょっと教えてもらえます?」とか「一緒に考えてもらえます?」と聞けるようになります。
不思議なもので、一度言うとその後はいつでも言えるもので、「わからないんですよね、助けて」を多用しつつメンバーとみんなで無事リリースにたどり着きます。

その後はいくつも躓きつつも、少しずつ関連する課題を理解したり「わからないんですよね、助けて」と周囲にサポートを求めながら、すこしずつ成果を出せるようになり、穏やかな気持ちで1年目を終えることとなります。

ちなみに、こういったモヤモヤを当時のVPoPMのadachiさんやPO(プロダクトオーナー)の塚本さんとの1on1で日々話すことで、内省やモヤモヤの言語化につながっていき、2年目で同じ轍を踏まないようになっていきました。

入社2年目、たくさん行動し学びを得る

2年目、いきなり大きな環境変化が訪れます。

当時私が関わっている労務領域では、スクラムチームが6チームあり、そのうち3チームで1つのグループとして、共通の提供価値領域を担当する体制を取っていました。
※詳しい内容は割愛しますが、SmartHRのテックブログに記事があるので気になる方は見てください

グループの中には私含めて3名のPMがいて、プロダクトビジョンやロードマップ等を考えていました。その中の1人の先輩PMが他のグループへ異動となり、私がグループ内で最も社歴が長く担当領域に詳しいPMとなりました。

1年目は(私が苦戦していたのもあり)先輩PMがリードし、あまりグループ全体への成果が出せていなかった私。しかしグループ内で最も社歴が長く担当領域に詳しいPMとなった私は、「自分が積極的にリードせねばならぬ」という気持ちで行動するようになります。

が、当たり前ですがいきなり上手くリードできるはずもありません。
しかし、1年目にしっかり挫折し学んだ私は「わからない」を言って周囲に頼れるようになっています。
その中で上手くリードができなくても「わからない」なりに「自分はこう思う」を積極的に発信し、周囲のフィードバックを受けて修正しながらグループをリードしたり、他のPMがやっている動きを真似てみる、という動きを取るようになります。

その動きを繰り返す中で、自然とグループをリードできるようになり、グループの成果も出始め、自信へとつながっていきます。

ここで経験した、

  • 「自分はこう思う」を積極的に発信し、周囲のフィードバックを受けながら修正する

  • 他のPMがやっている動きを真似てみる

の動きは、周囲にいろんな経験を持つPMがいる組織だからこそ、得られた経験だと思っています。

ちなみに、積極的に発信してフィードバックを取りにいく姿勢については、一緒に働いていたPMのnagaiさんの行動から刺激を受けてできるようになったことでもあります。
詳しい話は先日adachiさんを交えてお話し、記事化もされていますので御覧ください。

そして入社3年目へ…

3年目となった2024年、また環境は変化します。
前述した3チームでLeSS運用を始めることとなり、そこのPOを任せてもらうこととなります。
また、合わせてグループ内のPMのマネジメントも任せてもらっています。

※詳しい内容は割愛しますが、SmartHRのテックブログに記事があるので気になる方は見てください(2回目の文章ですが別記事ですw)

まだ3ヶ月ですが、2年目とは違う刺激や課題にぶつかっています。
が、1,2年目で学んだ姿勢を駆使して楽しく働かせてもらっています。
3年目についてはまたどこかで振り返りをしたいと思います。

最後に

自分自身の振り返りのために書いてみましたが、今回の記事に書ききれないほどのたくさんの失敗や経験を重ねた2年間でした。
そして振り返ってみて、毎年環境変化があったり、チャレンジをさせてもらっており、常にストレッチゾーンにいるな、と感じました。
今後もストレッチゾーンでもがきながらも、他のPMと切磋琢磨しながら成果を出していきたいと思います。

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