学び方を学んだ年だったように思う。
4月からポジションや役割が大きく変わり、手探りを続けているうちに年末を迎えました。早いものですね。
新しい状況や仕事は半ば強制的に新しい経験を与えます。それは感謝すべき機会であり、今年は多くのことを学びました。マネジメント、チーミング、対話中心の組織開発などなど。
自分にとって最も大きかったのは、かなり意識してプレイングマネージャーを脱することにチャレンジしたことと、自分が居なくても業務が回るように努めたことです。その上で、組織における自分の価値はどこにあるのか? という問いと向き合っています。この問いにはまだ明確な答えを持ち合わせていません。
その一方で、自分の軸をどこに置くかによって、自分の目に入ってくる情報や学びも変わることに改めて気づきました。その意味で、直観的な所感ですが、この一年は「学び方を学んだ」年だったように思えます。このことはまだ上手く言語化できていません。こうした言葉が頭に出てくるのは人生の中で2回目のことです。
暗中模索をしている時、幾度となく学生時代に研究と向き合っていたときのことを思い出していました。当時と今では状況もステークホルダーも全く違います。しかし、新しい学び方を学んでいるような感覚を持ったという点で共通する部分があるように思えました。
学生時代に研究と向き合った3年間というのは、それまでの学校教育とは全く違うものでした。こちらの記事の後半で少し触れているのですが、難解なコンセプトを解きほぐしながら、答えやガイドラインがない状況で弱弱しい自分を頼りに畝を作るという仕事でした。その畝は誰にも注目されずインパクトも残しませんでしたが、その過程は自分にとって大きなものになりました。
修了式の場面でふと「本当の学びというのはこういうものではないだろうか」と感じたことを今でも覚えています。
もしかすると、今年に入って直面した状況もこれと似ていたのかもしれないと思いました。今年作った畝は何だったのか、それを作る過程で自分は根本的に何を学んだのか――。
冬休みにミカンでも食べながら考えてみたいです。
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