銀座_その名前の由来とは

『銀座』。 その名前の由来とは。

 銀座といえば、今も昔も変わることなく多数の魅力を持つ街であり、大人な街・高級感のある街というイメージを払拭する事は出来ない。
銀座と言えば、江戸〜明治の流れを汲みながら「モダンな風情を残す街」であり、昼間は「ファッションとカルチャーの混在する街」、夜には「洗練された大人達が自然と足を運ぶ街」に様変わりする。
加えて、昨今では外国人観光客も多数あつまる『GINZA』として知られ観光客向けのお店が増えてきている。
また、『銀座』の名は、日本各地で「○○銀座」等と商店街に名前が流用されていたり、「銀座通り」と通りの名前になっていたり『銀座』というワードが一種のブランドとしての地位を確立している。
 これから、銀座について調べたことや思ったことを投稿していこうと思うが、その前になぜ『銀座』という名前で呼ばれるようになったのか知っておきたい。

(出典:ものがたり銀座小史 / 東京銀座ロータリー著)


なぜ、『銀座』と呼ばれるようになったのか

 『銀座』の名称は近世に銀貨の鋳造および銀地金の売買を担った銀座役所に因む。
江戸幕府による銀座は慶長6年(1601年) 5月の伏見銀座(今の京都市)に始まり、慶長13年(1608年)には京都両替町に移転される。
また慶長11年(1606年)には駿府銀座が設立され、慶長17年(1612年)には江戸京橋に移転される。慶長13年(1608年)には天領銀山からの地金集積を担った大坂銀座(高麗橋)、慶長19年(1614年)からは輸出用銀の取締りのため長崎銀座が開設される。
寛政12年(1800年)には銀座の機能が江戸蛎殻町(現在の日本橋蛎殻町一丁目〜日本橋蛎殻町二丁目)に集約されたが、 『銀座』という名称だけは残った。
 江戸京橋銀座が後に商業地として目覚しく発展し、新両替町と呼ばれたこの地は銀座の名で親しまれるようになり 、銀座は繁華街の代名詞的存在となり全国の繁華街に銀座と銘打たれる地名と商店街が出現するに至った。

上記では、文献っぽくWikipediaを参照しながら記したが、要約すると以下の通りとなる。

□京都・大阪・駿府(現在の静岡)・長崎にあった銀貨鋳造所(銀座)の中から
1612年に現在の東京・銀座に移転してきたことが地名としての始まり。
□ 寛政12年(1800年)に江戸蛎殻町(現在の日本橋蛎殻町一丁目〜日本橋蛎殻町二丁目)に集約されてしまったが、『銀座』という名称だけは地名として定着した。
□ 各地にあった銀貨鋳造所(銀座)は東京・銀座に移転後の今現在、静岡市葵区に「両替町」として、京都では「両替町通」として名前を変えて名残がある。


因みに、、
おまけの雑学として、戸越銀座商店街(東京都品川区に位置する)の名前の由来はと言うと。

 関東大震災で大打撃を受けた銀座は、復旧の際にこれまで道路舗装に使用していたレンガを撤去してアスファルト化することとなり、大量の瓦礫となったレンガを戸越商店街が貰い受けて道路に敷き詰め、排水や下水工事に活用したことで震災からいち早く復旧できた。
 要約すると、銀座から貰い受けたレンガの効果が大きく作用し、この縁から戸越で商店会を設立する際に『戸越銀座商店街』と命名された。

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