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まちを、あるく。

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散歩の、記録。 そして、思うことをつらつらと。
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#貧民窟

墓石の村に、行った日。

墓石の村に、行った日。

韓国の各所にあったタルトンネ。
ソウルや仁川だけでなく、釜山にも、あります。と言いましょうか、釜山は市街地の多くが、いわゆるタルトンネに近い「まち」だったりします。いや、タルトンネより、先に出来ていたのかも。

(朝鮮戦争休戦後の釜山の様子)

朝鮮戦争の際、韓国側は劣勢に立たされ、日に日に北側の軍に攻め込まれてゆきます。今の北側各地からの避難民(映画「国際市場で逢いましょう」の冒頭に出てきた興南

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南仁川に、行った日。

南仁川に、行った日。

韓国には、高度成長期を支えた労働者などが集まるバラック街があります。たいていは小高い丘や山の斜面にあることから「月に近い街」ということで「タル(月)トンネ(集落)」と呼ばれています。

タルトンネについてのnoteは、こちらに。
https://note.mu/ktnh/n/n2b7f64dc40d9

そんなタルトンネですが、山あいにあるとは、限りません。
労働力が必要な場所に、自ずと出来るもの

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タルトンネに、行った日。

タルトンネに、行った日。

 高層建築が建ち並ぶソウルの街、世界的になったK-popのアイドルたち、輝く灯りに彩られた夜。韓国の今のイメージは、そんな感じじゃないでしょうか。

 そこに至るまでには、様々な努力もあってのこと。特に「漢江の奇跡」と呼ばれる、1970~80年代の急速な経済成長があり、88年のソウルオリンピックで、「近代的な韓国の姿」を晴れて世界に向けて発信した、という流れがありました。

 そんな韓国の高度成長

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