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観劇マナーについて思ったこと

※※※これは2020年1月に書いたものです。コロナ以前の観劇の話なので、ディスタンスな世界でこんな不快な思いをするのはもう当分ないかもしれないけど、今後のわたしのnoteの参考にしたいので掲載します※※※

2020年1月に行ったコンサート&映画で「これはちょっと明言化されていない気がするけど、絶対周りの人も気が散っているし、わたしも大変不愉快な思いをしたんだ!」という話を聞いてください。ほとんど愚痴です。

〇初めて注意したけど、その後もちょっと……だった話

先日、国際フォーラムでとある海外アーティストのコンサートを観ました。16列目というそこそこの良席、2度目の来日、わたし自身そのアーティストのことが大好きだったので、わくわくしながら向かいました。

右隣はおばさまがお二人。左隣は空席でその隣にお姉さんが座っており、開演直前まで携帯をしていました。「開演するのに電源消さないのか……?」と思っていましたが、開演直後に消したので「電源から消してないっぽいけど、まあいいか……」と思っていました。

いざ開演!
その日に歌う曲がメドレー形式で演奏され、大興奮。えーあの曲も!あの曲も歌うの!?うれしー!と思い、ご本人登場!1曲目、2曲目は「さすがの歌唱力~」と涙目で聴いていました。

3曲目が始まったころ、隣の人が途中入場で入ってきました。サラリーマンのようです。「まあ、金曜日の19時開演だからね、仕事もあるし仕方ないよね」と思っていましたが、着席し、マフラーを取っておとなしく聴いていたかと思うと、おもむろにスマートフォンを取り出しました

「まあ、急いでて電源切る時間なかったんだよね、電源切るなら仕方ないよね、わかるよ~」と思っていましたが、ブラウザを開き、お気に入りから何かを開こうとしています。

え!?!?!?!?

いやいやいやいや!?!?!?!?!

電源消すんじゃないの!?!?!?!?

何を開こうとしているの、あの、えっと、歌ってるんですけど?!!?!?

めちゃくちゃすごい歌唱力で歌ってますけど!?!?!?!?

ここ1万2000円の席なんだけど!?!?!

テレビの前じゃないんだけど!?!?!?!?!?!

今すぐ見なきゃいけないものがあるの!??!?!!

そんな大事な要件ならもう少し遅れてくることも可能でしたよね!??!!?

びっくりしすぎて、居ても立っても居られず、「携帯消してもらえますか!?!?」と言うと、「あっ、はい」と言って、画面をオフ。電源切ってないけど、まあ、よかったよかった。

これで落ち着いて観れる……

と思ったら、隣にいた女性(開演直前まで携帯してた人)が彼女だったようで、彼女が彼に寄り添い、急に手をつなぎ始めます

マジで?

いや、えっと、マジで?

これそんなにラブな曲じゃないけど……高まっちゃった?

手をつなぐだけならまだしも、なんでそんななまめかしい動きしてるわけ???

手をつなぎ終わったあとも落ち着きがなく、
きょろきょろする(君が動くたび視界がちらついて気が散るんじゃ……)
頬杖をつく(その姿勢で観劇してる人初めて見たよ……後ろの人見えるのかな……っていうか、ここは家なのか……?)
10分ごとに時計を見る(君が文字盤見るたび、照明が反射して気が散るんじゃ……)
寝ようとする(マジか……)
話す(彼女が「この曲知ってる?」と聞いて「知らない」とかいう会話するとな、わたしの「わあ!この曲を歌ってくれるなんて……うれし……」の気持ちが全滅するんじゃ……)(そして口臭がキツイからもう口を開かないでくれ頼む)
拍手しない(膝を叩くって何?)

という感じで、気が散るし、真面目に見て感動している自分がバカにされている気がして本当に不愉快でした。
客席の関係上、どうしても隣の人の動きが視界に入ってしまうので、最後のほう、視界に入らないように手でブロックして見てました。つらい。

終演後、彼女が「最後の曲だけ知ってた~!」とキャッキャして帰っていき、いやなんか、いいんだけど、いいんだけどさ……君らのせいでわたしは全然集中できなかったんだ……1万2000円返してくれ……

耐え切れず、こんな感じでツイートしましたが、なんていうか、興味なかったのかもしれないけど、本当にそういう態度やめたほうがいいよ……と思いました。マナー以前の問題……1万2000円返して……(しつこい)。

〇オペラグラス貸し借りおしゃべりカップル

と、まあ隣の席の人の話ばかりしていましたが、実は、このコンサート、前の席の方もめちゃくちゃ動くタイプのお二人でした。

前方の席とはいえ、会場が広いので見えずらいですし、より表情を細かく見たいタイプの方だったんでしょう。
途中で男性が前かがみになってガサゴソと荷物からオペラグラスを取り出し(この時点で、「オイオイ^_^;」と思いましたが)自分で見たと思ったら、隣の女性と頻繁に貸し借りし始めます。「あそこすごいよ」と指をさしながら渡し、「確かに~」と言いつつ返すみたいな。

気が散る…………

野鳥見に来ているんじゃないんだから……

別にオペラグラスの貸し借りは全然良いんです。じっくり見たい気持ちはわかるし、わたしも母と行ったときはやるし。小学生くらいの子とその母親も近くにいて、その方々もオペラグラスを貸し借りしていたのですが、そちらは全く気にならなかったんです。なぜなら、その二人は動作も最低限で、話さなかったから。

客席で話すと結構聞こえるので、黙って貸し借りしてくれ~と思いました。

〇初日舞台挨拶で「たいした映画じゃないよ」

これはまた別の話なんですが、映画を観に行きまして、それが公開初日で舞台挨拶のある回だったんです。わたしはその挨拶目当てで行ったんですけれども。推しが出るので。推しが出てきて、話すので。つまり推しとのデートなので。行ったんですけども。

同じく、舞台挨拶目当てらしき女性たちが多く、「安心して見れるな~(*'ω'*)」と思っていました。両隣も女性だったし。

すると、開演直前に来た男性(隣の女性の旦那らしき人)が席に着くやいなや「スクリーンちっさ笑」とバカにします。「おお……ミニシアターとか行ったことないタイプか……まあ仕方ないよね……」と大きな心で聞いていたんですが、上映が始まると、席から振動が……。

どうやらおじさんが姿勢を変えるために動きまくっている様子。

落ち着いて……

ここ一列だけ、あなたのせいで振動起きてるから……

意図せず4DXになってるから……。

上映が終わり、お隣の女性が「(途中離席しちゃったけど)大事なところ見逃しちゃったのかしら?」と言います。確かに彼女がいなかったシーンは重要!というシーンではないものの、見ておいたほうがよかったシーンでした。

すると男性、

「いいんだよ、たいした映画じゃなかったから」

ん?

たいした映画じゃなかった?

ほう

たいした映画じゃない

ほうほう

わたしの推しが、カザフスタンロケをしたこの映画が?

わたしの推しが、ほぼスタントなしでやり切ったこの映画が?

わたしの推し及び関係者及びメディアがこのあと登場するのに?

なにより、わたしの推しが出演しているのに?????

たいした映画じゃないだと???????????

思わず睨みを利かせてしまい、隣にいた女性、完全にたじろいでました、すみません、いやでも、マジで、その人、カザフスタンの地で土葬しましょうか?ね?

という気持ちになり、「映画上映後にその映画の感想を言うときは気をつけようね!!!刺されるかもしれないよ!!!(特にファンが集まる場所では!!)」と思いました。

これがたぶん、普通上映の日だったら「まあ、そう思う人もいるかもしれないなあ~あはは(^▽^;)」と思うくらいだったんですが、公開初日&出演者本人が出てくる前&来ている人の大半がファンなのにそういうことを言える神経、すごい。マナー以前の問題(2回目)。

〇どうすればマナーは良くなるのか考えてみた

以上の話は、もうマナーというか人間性や性格、作品や他のお客さんへの敬意がないという問題な気がするので、「こういった輩を見つけたらその瞬間、吹き矢を用いて衝撃を与えて気絶させる」しかないと思うんです。

続けて登場した三谷は「新しくできたPARCO劇場のシステムについてご説明させていただきます」と切り出すと「携帯を鳴らした瞬間、8万ボルトが流れます。あとは、レーザー銃が用意されていて、寝てしまったマスコミ関係者を狙い撃ち。緞帳(どんちょう)なんですけども、必要のないカーテンコールが3回以上続いたら、降りてくる」とでたらめな説明で笑いを誘った。

PARCO劇場の記者会見で、三谷さんもこう言っているし……。8万ボルトが流れる座席……気絶させるしかない……。

ですが、現実ではそんなことできないし、気絶はやっぱりよくない。暴力はよくない。じゃあどうすればいいのでしょうか?
わたしなりにちょっと考えてみました。

1.大きめの声で警戒

これは友だちと一緒に観劇・映画鑑賞するときに使う手ですが、開演・上映前に「携帯消した?」「前屈みにならないように気を付けてね」「携帯で撮影しちゃだめだよ!」と大きめの声で確認します。友人も察して「携帯は電源から消したよ!」とか「前屈みの人本当に迷惑だよね!」と大き目な声で返してくれます。強い~ありがとう~。
これは結構効果があって、撮影しようとしていた人が「エッ、ダメなのか」といそいそとカメラモードを消したり、携帯の電源を消したり……

以前あった実際のケースだと、前列にオペラグラスを交換しながらゆらゆら動いたり話したり前屈みになっているカップルがおり、休憩時間に友人と「大丈夫?見えた?前の人、前屈みになってたから心配した~」「話してるのが気が散ったかなー」とちょっと大きめの声で嫌味っぽく言ったりすると、2幕では改善されたことがありました。あの時はごめんよカップル。でもマジで邪魔だったんだ。

2・見かけたら注意する

演劇マナーに関しては、Twitterでもさんざん言われていますし、上演前にも注意があります。
ただ、開演前・上演前にいくら「電源を切ってください」「前屈みにならないでください」と言っても、直前に入場してきたり、遅れてきたりしたら意味がない。
これは偏見と私の経験からの発言ですが、マナーを守らないやつは大体、開演30秒前に席に着きます
それにTwitterでいくらマナーについて叫んでも、界隈の人をフォローしてない、そもそもTwitterをやっていないと何がマナー違反かわからないまま観劇に臨むことになります。

でもたぶん、マナー違反をしたいんじゃなくて、劇場という場に慣れてなくて、単純にルールを知らないんだろうなと思うことがあります。

わたしも、高校生くらいのときに舞台を観に行ったとき、舞台セットを撮影しようとしてスタッフさんに注意されたことがあります。そのときのわたしは「なぜ誰も舞台にいないのに撮影しちゃダメなの!?思い出の記録なのに!?」と動揺しました。今となっては著作権とかのルールやネタバレ防止なんだろうな、と理解できますが……。

結局、一つひとつ注意していく、学んでもらうのが一番なんじゃないかなと思います。そのためには係員さんの注意喚起も必要ですが、それだけではなく、一緒に行く友人に教えてあげるとか、守っていない人がいたら声をかけてあげるとか、そういうのが必要なんじゃないかなーと思いました。

3・公演側がチラシを配布


Twitterで話題になったのでご存知の方もいるかもしれませんが、ある公演で注意書きが配布されたそうです。「セシリーという名前の役がいて、siriが反応してしまうので携帯を切ってほしい」という内容です。「ついにこんな注意書きが……」と思っていたら、ニュースサイトでちゃんとまとめてありました。

注意書きにある「セシリー」とは、4人いる主要登場人物の1人。名前がキーワードの演目でもあるので、セリフとしても多く発語されるそうだ。
「セシリー」という名前にSiriが反応することが判明したのは、「本読み」の時。演者たちが脚本を読み合わせる段階だ。そこで、関係者数人のiPhoneやiPadのSiriが応答したそうだ。

というわけ。

無事に反応することなく終わったそうですが、正直これ、他の公演でもやったほうが良いと思う。公演チラシに1枚、注意事項を挟むことでかなり質が良くなると思うのです……。ポスターなんかよりみんな見るし……。

という感じでした!

劇場にいる人全員が、そして演者さんたちが、気持ちよく最高の舞台を満喫できる世界になるといいな……と思いました。

(昨今の観劇について、次の記事に続きます)

応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。